こんな被害に注意
消費者相談センターに寄せられる相談の中で、ワースト1は「エステ関連」です。「女性のキレイになりたい」という気持ちにつけこみ、いろいろな手口を使って契約させ、高額なローンを組ませたり、しつこく関連商品を勧めたり…。
自分は大丈夫だと思っていても、実際に個室に長時間にわたり閉じ込められ、しつこく勧誘されたら、断るのはかなり難しそうですよね。
また、化粧品のほかに、自宅でできるホームエステ商品や補正下着などを訪問販売という方式を使って売りつける例もありますので、気をつけてくださいね。
実際にあった被害やエステ店の手口
【ケース1:エステ代は無料】
「モニターになればエステ代は無料です、形式上はクレジットを組んで頂くが、クレジットの支払いは当店で肩代わりいたします」と言いくるめて、高額ローンの支払いをクレジットで結ばせるが、実際は店側ではなく、契約した本人が支払うことになります。
「エステの施術代は無料、より効果を高めるための化粧品代だけしか、かかりません」等と言って、高い化粧品をセット購入させ、解約しようとすると「商品売買契約だから」と言って解約させない手口です。
解約に関するトラブルは、法的に定められた対処法などもあります。消費者センターなどにできるだけ早く相談することが大切です。
【ケース2:無料体験とキャンペーン】
チラシや雑誌等への広告に掲載したり、街頭のキャッチコピーで、「無料体験」「キャンペーンでお試し価格、1回1,000円」でエステを受けられますと声をかけ、集客します。しかし、施術後、しつこくコースの契約を勧め、お金がないと断っても「ローンを組めば大丈夫」「ローンの分割払い分費用は当店で持つ」と言葉巧みに誘い高額ローンを組ませます。しかし、なかなか予約が取れなかったり、エステの効果もそれほどでもなく…、ということが多いようです。
また、悪質な業者になるとサウナに軟禁して契約するまで出してくれないというケースや、お客がローンを組んだ後で、店を倒産させ逃げてしまうケースもありますので、事前に通う予定のエステ店の評判もチェックしておきましょう。
【ケース3:低料金で痩せてキレイになれる】
エステは継続して通う必要があるので、1回の施術代は安くても、月に数回通うことになると、結構な金額になります。「少しでも安くしたい」という女性の気持ちを狙って、通常より安いエステコースを設定して“お得感”をアピール。「通ってみたものの効果がなかった」「施術の器具でヤケドを負った」等の被害・相談が消費者相談窓口に寄せられることも。
この場合は、実際は経験が少なく、知識も技術も未熟な担当者が施術するので、スタッフへ支払う経費を抑えることができ、施術代も安く提供できるというカラクリだったのです。安くても「効果がない」のでは、意味ないですよね。スタッフ教育についてもHPで確認しておきたいものです。
【ケース4:初期費用が良心的】
初回費用が他店と比べてかなり安く内容もそこそこいいみたいだし、といった安易な気持ちで契約したら、実はコース内容はぺらっぺら。ハンドマッサージもないし、古いマシンをただ当てるだけ、隣の声も聞こえるし予約もとりづらい、などの問題が山積み。事あるごとに別の施術を勧められて、気が付いたらかなりの高額になっていたというケースもあるようです。
体験というとほとんどが格安に設定しているものですが、できれば実際に体験したり内容や機器を見て、追加料金の有無なども確認したうえで契約するかどうかを決めるのが賢明でしょう。
体験後に執拗な勧誘がなく、あとはご自身で決めてくださいといった姿勢のサロンなら信頼できそうです。
被害に遭わないために
では、悪質なエステ業者の被害にあわないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか。
■ポイントは
- 契約書をきちんと読み、内容をきちんと確認してから契約する
- できるだけ高額ローンを組まない
- 説明を聞いたその場ですぐに契約しない
- 自分の目的にあったコースだけを契約する
- 事前にエステサロンの評判や実力をチェックする
- コースを申し込む前に、体験コース等を受けて、効果を実感してから申し込む
他には、予約するときに、電話に出たスタッフの応対をチェックすることもお忘れなく。少しでもおかしいなと感じたら、誰かに相談することも大事です。
また、悪質な業者でなくても、効果がないエステ施術を受けても意味がないですから、本当に実力があって、信頼できるエステサロンを見極めてくださいね。
それでも、中には強硬な勧誘をするサロンもないわけではありません。そんな勧誘への対処法を紹介しておきましょう。
- 個人情報などはできるだけ避けて必要最低限のことだけを話す
- お金がある素振りもない素振りを見せない
- お試しや特別価格、お得、モニターなどの言葉に注意
エステサロンの担当者は、どんな状況でも小さな隙をついて契約に持っていこうとします。
例えば会社勤めや実家暮らしといった情報ひとつでも、お金に余裕があるとみなします。逆にお金がないならローンもありますとふってきます。
また、消費者心理をついた「〇月〇日までの特別価格」などの言葉に惑わされることも…。断る際は、興味がない、一度持ち帰ります、思っていたのと違った、などはっきり答えることが大切です。