粉瘤・脂肪種のくり抜き法
皮下腫瘍を3mm〜15mmの小さい傷で摘出します
はじめにcss
粉瘤と脂肪種はくりぬき方による手術を行っています、くり抜き法は従来に術式に較べて傷の長さが1/5以下になります、28年1〜6月の半年間の粉瘤・脂肪種・石灰化上皮腫の手術件数は134件で、炎症があっても場合により手術を行います、炎症で赤く腫れている粉瘤、粉瘤の被膜が周囲組織と癒着している場合はくり抜き法では治療出来ません。
粉瘤
表皮や毛包の組織が皮膚の深い部位(真皮)に陥入して、垢・汗等の老廃物が蓄積される病気です、多くの場合、中心に黒色の開口部があり、悪臭を伴う粥状の物質を排出します。粉瘤の治療で大切なのは被膜ごと取り除く事です、被膜が残ると再発します、以下の様ないろいろな呼び方があります。
- 粉瘤
- アテローマ
- 表皮嚢腫
- 類表皮嚢胞
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切開線
一般的にはトレパンという皮膚生検の時に使用する、円形の刃が付いたメスの様な物を使用しますが、星の原クリニックでは炭酸ガスレーザーがありますのでこちらを使用して1mm~8mmの孔を正確に開けます。
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脂肪種の症例
大きさが7cmの脂肪種です、古典的な切開線は灰色の線で切開線は腫瘍と同等または若干大きくなります、くりぬき方では粉瘤の場合は1~4mmで脂肪種の場合は大きさによって4~8mmの円形〜楕円形の切開線になります、今回は脂肪種が大きかったので中央の円形の大きさ8mmの孔を開けました。
脂肪種の症例(術中写真)
脂肪種は塊が大きいのでそのままでは小さな孔から摘出することが不可能です、鉗子などでほぐしながら引きずり出します。
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脂肪種の症例(縫合線)
腫瘍の大きさに較べてかなり小さい切開線となりました。
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背中粉瘤の症例1
背中の15mmの粉瘤です、過去に赤く腫れ上がった経緯がないことより周囲の組織と癒着はないと判断しました、癒着がないと被膜が簡単に取れます。
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背中粉瘤の症例1(摘出後)
切開は2mmの穴を炭酸ガスレーザーで丸い穴を開けました、長いあいだ皮膚が伸張されていたため皮膚が薄くな、色素沈着を認めます。本体の大きさに1/7の切開線です。
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背中粉瘤の症例1(摘出した被膜)
摘出した被膜です、中身が抜けてしぼんで写真ではよく判りませんが被膜の表面はツルッとしています。
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右頬の粉瘤の症例
右の小鼻の下の粉瘤です、大きさは8mm程度です、赤く腫れた事がないということですのでキレイに取れそうです。
術前写真
術中写真
傷跡(術後1週間)
術後1週間に抜糸します、赤みが1~2ヶ月、シミが3〜6ヶ月出ますが最終的にはほとんど分からなくなります。
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4cmの背中の粉瘤
背中に出来た4cmの粉瘤です、トレパン4mmで皮膚切開を行いました。
術前
被膜の剥離
粉瘤はある程度大きくなると周囲の組織と癒着が生じます、引っ張りながら鋏で剥離します。
被膜を摘出
被膜を摘出しました、一部筋膜と癒着していました。
縫合
被膜を摘出後、消毒して傷を縫合します、傷の長さは6~7 mm程度です(丸を直線に縫合すると傷は長くなるため)。
背中の粉瘤2
背中の2cm大の粉瘤です、皮膚の浅い部位にあり、表面に小さな穴があり、まだ感染を起こしていません。4mmのトレパンで被膜も含めて切除しました、縫合の跡は目立ちません、長い間皮膚が伸ばされていたので色調とテクスチャが正常の皮膚と異なりますがいずれ目立たなくなります。