『たかの友梨』元店長が「地獄の日々」「まるで宗教」を告発!

初任給は手取り4万円、50連勤も──。業界一の美人社長は5億の豪邸にロールス・ロイス
’11年1月の誕生日会で、沢尻エリカとシャンパンタワーを楽しむ髙野社長。沢尻はかつて同社のCMに出演していた
「休日勤務は当たり前。月5日のフレックス休日もほとんど取れませんでした。ある事情で1週間ほどサロンの営業ができなかったとき、店長として営業再開の準備をしていた私の勤務は休み扱い。先々の休みを使い切ったという形で処理され、結局50日近く連勤するハメになりました。いま振り返っても、苦しい地獄のような日々でした」
 1000人を超える従業員を擁し、年商は約160億円。全国124店舗を展開する美容業界の雄、エステティックサロン『たかの友梨(ゆり)ビューティクリニック』が、激震に見舞われている。カリスマ社長・髙野友梨氏(66)の強烈なキャラクターに引っ張られて、日本一有名なエステになった同社だが、従業員に過酷な労働を課していた実態が明らかにされ、「まったくビューティじゃない会社」と話題になっているのだ。全国紙記者が解説する。
「仙台支店の女性従業員が、残業代未払いなどの不当労働行為があると仙台労働基準監督署に訴えたのです。同署は違法天引きや残業手当の違法減額などについて是正勧告と行政指導を行いました。ところがその後、髙野社長が仙台支店に乗り込み、従業員を集めて、訴えた女性従業員のつるし上げを行い、彼女をショックで出勤できない状態に陥らせた。そのときの録音データが公開されたのです。音声によれば、髙野社長は『ウチは残業代といって改めて払わないけれども、頑張れば頑張った分というのがある』、『(もしも労基署の指導に従ったら)潰れるよ、ウチ』など、強い調子でその女性従業員を威圧していました」
 驚くほどの"ブラック"ぶり。だが、これは仙台支店だけに限った話ではなかった。冒頭の証言をするのは、たかの友梨ビューティクリニックの関東エリアの支店で店長を務めた女性、Aさん(30代)だ。5年ほど同サロンに勤務したというAさんは、自らが体験した過酷な労働実態を赤裸々に語った。
「朝7時半に来てエステの練習をし、10〜20時まで通常営業。終わったらまた練習というのはザラで、体調を崩して倒れる子もいました。時間外労働は月80時間前後になることもよくあり、労働基準法の定め通りなら12万円以上の残業代になるはずなのに、支払われるのは『能率手当』と称する3万4500円のみでした。初任給があまりにヒドかったことも覚えています。入社前研修の教材費、制服代、練習用のオイル代という名目で、9万円ほど給料から天引きされるのです。だから、初任給は手取りで4万円ほどでした。制服のクリーニング代もすべて給料から天引きされましたね」
 厳しいノルマもあったため、毎日が地獄のようだったとも証言する。
「店に置いてある美顔器などの器具の売り上げには全部ノルマが課されていて、目標の数字に達していないと、上司から『どうするか考えてね』と電話がくる。自分で買うか、家族や友人に泣きついて買ってもらうしかなかったのです」
 従業員はボロボロになって働いている。にもかかわらず、社長はテレビや雑誌で土地代だけで5億はするだろう豪邸や10億の別荘を公開。ロールス・ロイスを乗り回す様子に違和感を覚えたという。
「新年会や社長の誕生日会にも参加しました。沢尻エリカや、はるな愛ら芸能人も来て、驚くほど華やかでした。でもこんなものを開催するぐらいなら、少しでも待遇をよくしてくれたらいいのに……と思いましたね。また、各店の店長が集まる『店長会』が定期的に開かれるのですが、その終わりには、社長との握手会がありました。社長のことを信奉している従業員も少なからずいて、宗教みたいな雰囲気でしたね」
 まったく改善されない労働環境に嫌気がさし、Aさんは数年前に退社した。本誌の取材に対して、たかの友梨ビューティクリニックを運営する不二ビューティは、こう回答する。
「(50連勤について)そのような勤務はあり得ない。(教材費などの給与からの引き落としについては)研修で必要な教材費用は同意書を交わし給与控除している。労働時間は各店舗の申請により把握、管理しており、指摘のような(異常な長時間労働の)事実はない。残業代は『固定残業代』として支払いをしている」
 また、仙台労基署の是正勧告については「8月26日に是正報告書を提出し、是正済み」だと答えた。
「仙台の従業員の方の勇気ある告発に触発されました。私はもう退社したのでいいのですが、現在働いている従業員のためにも、会社は労働環境の改善につとめてほしいです」(Aさん)
 昨年、女性週刊誌のインタビューで「125歳までキレイに生きたい」と語っている髙野社長。外面を取り繕う前に、まずは社内のブラックな汚れを落とすことが先決ではないのか。
本社ビル駐車スペースに乗りつけた約2500万円のロールス・ロイスから、恭しくドアを開けられ悠然と降りてきた髙野社長。本誌が声をかけると、大あわてでビル内に駆け込んだ
Photo:片野茂樹
東京・代々木にある本社、「たかの友梨レインボービル」。今年で創業36年を迎えた
Photo:片野茂樹
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