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健康な女性では複数のホルモンが分泌されホルモン情報が
次々に伝達されてゆきます。

間脳の視床下部→脳下垂体→卵巣→子宮・卵管

そして複数のホルモン分泌が増減を繰り返すことで
ほぼ28日周期の月経周期が作り出されています。

ホルモン(情報伝達物質)は血液中に放出されて
様々な指令を標的細胞に伝えます。

ホルモンはごくごく微量で作用します。
(50mプールにスプーン一杯程度)

多すぎると身体が過剰反応して障害が起こります。
少なすぎると細胞が機能低下して身体の動きが
悪くなります。
必要な時に必要量分泌されるのが良いのです。


①まず初めに間脳の視床下部から
 Gn-RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌されます。
   ↓
   ↓

②脳下垂体は
 Gn-RHの指令を受けて2種類のホルモンを分泌します。
  FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)
   ↓
   ↓

③これにより卵巣が刺激されて卵巣内に存在する原始卵胞が
 大きく成長し始めます。
 複数の卵胞が成長し始めますが最後まで残って成長を続けるのは
 1個だけです。
 残りの卵胞は次第にしぼんで消滅します。
   ↓
 成長する卵胞からは卵胞ホルモン(エストロゲン)が
 分泌されます。
   ↓
 卵胞が大きく成長するにつれ
 卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増加してゆきます。
   ↓
 卵胞が20㎜程度まで成長しエストロゲン分泌量が最大となったことが
 脳に伝わります。
   ↓

④すると脳下垂体はLH(黄体形成ホルモン)を瞬時に大量に
 分泌します。
 この急激な分泌をLHサージと呼びます。
   ↓
 大きく成長した卵胞を急激に増えた大量のLHが激しく刺激します。
   ↓ 

⑤すると卵胞がパンッと破裂して中の卵子が外に飛び出します。
 これが排卵です。
   ↓
 外に飛び出した卵子は卵管にピックアップされて卵管内に
 吸いこまれます。
   ↓
 このタイミングで卵子が精子にめぐりあえると受精が起こります。
   ↓
 受精卵は細胞分裂を繰り返しながら子宮方向に下ってゆきます。
   ↓
   ↓
 子宮内に入るころには多細胞に分裂し、桑実胚から胚盤胞と
 呼ばれる状態になっています。
   ↓
 胚盤胞の周りを取り巻いている透明帯を脱出して中の細胞が
 外に脱出します。これをハッチングと呼びます。
   ↓
 ハッチング後の受精卵が子宮内膜にもぐりこんで着床します。
 これで妊娠が成立します。
   ↓

⑥排卵後の卵胞は黄体に変化します。
 黄体は黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌します。
 正確にはエストロゲンも分泌しながらプロゲステロン優位
 で分泌しています。
   ↓
 エストロゲンは子宮内膜が分厚く増殖するように指令を与えます。
   ↓
 プロゲステロンは子宮内膜が柔らかく栄養状態が良くなるように
 指令を与えます。
   ↓
 分厚く増殖し、栄養状態の良い子宮内膜に受精卵がもぐりこんで
 着床するのです。

⑦ここで妊娠が成立しないと黄体は衰えて白体となります。
   ↓
 すると黄体から分泌されていたエストロゲンとプロゲステロンは
 急激に分泌量が低下します。
   ↓
 分厚く増殖していた子宮内膜は分解されて出血とともに
 はがれおちます。これが生理出血です。

以上のように複数のホルモンの分泌伝達によって周期的に
規則正しく月経周期が繰り返されているのです。


低体温で生命力が足りない女性では、
ホルモンを作り出す生成力が低下しています。
その結果ホルモン分泌機能が低下します。

ホルモンがしっかり分泌されないとホルモン(情報伝達物質)の
指令が伝わりませんから、

卵胞が大きくなるのに時間がかかります。
(低温期が長引く)

卵胞が大きく成長することが出来ません。
(排卵期になっても20㎜以下)

質の良い卵子を作り出すことができません。
(未熟卵、変性卵、無排卵)

したがって受精がうまくゆかず不妊傾向となります。

こういう場合
西洋医学的手法では、直接的にホルモン剤を投与します。
排卵誘発剤と称されている薬剤ですが、
クロミッドとセキソビット以外はすべてホルモン剤です。

東洋医学的手法は生命力を高めて(気血精を補充する)
ホルモンを自分自身の力で産生分泌できるように導きます。

それから体温が高くて不妊の女性もいらっしゃいます。

このような女性ではホルモン分泌が多すぎて卵巣や子宮が
過剰に刺激され卵巣や子宮に熱がこもって腫れたり炎症が
起きたりします。

こうなると成長した卵子が傷ついたり変性したりします。
子宮内も内熱が強くなって着床には不適な状態となります。
したがって不妊や不育症が起きやすいのです。

この場合でも
西洋医学的手法は基本的にホルモン剤を投与します。

東洋医学的手法は、ホルモン分泌が過剰となっている
原因を詳細に分析し、その原因に応じた対処策を講じます。
大概の場合陰陽バランスが崩れていますので、そこから
手をつけてゆきます。

ホルモン分泌を直接的に抑制するために清熱剤を使用したり
陰分補充によって陽気の亢進を抑制し、間接的にホルモン分泌を
抑えるなど多角的な手法を用いてホルモンの過剰分泌を引き起こす
体質の改善を図ります。

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