福岡県築上町 JA福岡豊築 オーガニック研究会 山崎 貴弘さん
JA福岡豊築は、福岡県北九州地方の南東部、豊前市と築上郡の3町にある農協です。この農協のある豊前市、築上郡3町の地域は豊築地域と呼ばれ、南部には筑紫山地の山々が連なり、北は周防灘(瀬戸内海)に面していて、山と海、双方の自然に恵まれたエリアとして知られています。今回の産地だよりはこの地でモスのレタスを栽培している「JA福岡豊築オーガニック研究会」をレポートします。
レタス栽培に適したエリア
豊築地域は波穏やかな周防灘(瀬戸内海)に扇状に広がる地域にあり、九州でありながら、年間を通じて温暖で比較的降水量が少ない瀬戸内海気候に属しています。中国や四国の瀬戸内地方より冬の降水量が増えますが、それでも他の九州の地域に比べ、降水量が少なく、海も近い為、冬場でも温暖で農業に適しています。この地域での冬のレタス栽培は、戦後、食の西洋化がすすみレタスの需要が上がっていく中、全国でもかなり早い時期に始まりました。当時は数少なかった冬期のレタス栽培の視察に、全国の産地から多くの農家さんが訪れたそうです。
豊前市に到着!
美しい田園風景が広がります
モスの生野菜導入当初から取引スタート
JA福岡豊築とモスの出会いは、1997年、「モスの生野菜」のスタートまでさかのぼります。「モスの生野菜」とは、出来るだけ農薬や化学肥料に頼らないで作られた、農家さんの顔が見える野菜のことです。当時モスの担当者が安全で美味しい野菜を求めて全国各地の産地を回っていた時期、ちょうどJA福岡豊築でもオーガニック研究会という会を立ち上げ、有機肥料を積極的に使用し、農薬に頼らない栽培への取組みを始めていた所でした。取引がスタートした当初は、モスが求めるレタスのフワッとしたレタスでなく、ガチガチの固く重たいレタスが納品されて、トラブルになってしまったりと、様々な試行錯誤がありましたが、その取引は現在も続き、今では、モスの協力産地の中で最も歴史のある産地の1つになっています。
秋頃の畑の様子、防蛾灯で農薬を減らします
見えますか? 品名が「モスレタス」になっています!
2代目レタス農家山崎さん
代表生産者の山崎貴弘さんの豊前市の畑を訪問させて頂きました。山崎さんは、現在41歳、お父さんの代から続くレタス農家さんの2代目です。10年ほど前に実家に戻り、レタス栽培の勉強をして、今では農場の管理を全て仕切っています。
「こどもの時、レタスのトンネルの開け閉めぐらいは手伝っていましたが、栽培の事は何にもやってないです。10年前に家に戻ってきてから勉強しました。でもやっぱりまだまだですよ」と山崎さん。こどもの頃からレタス農家さんで、キャリアは40年?と思いきや、そんなことはないそうです。謙遜される姿が印象的でした。
2代目レタス農家山崎さん
レタス畑の様子
今年のレタスは・・・
山崎さんに今年のレタスの状態について伺いました。
「やっぱり寒さが厳しいので、畑によっては小さい物があります。大変ですけど、うちのところはそこまでひどくないです、今収穫しているこの畑のレタスは大きいでしょ」と山崎さん。
今冬は平年以上の寒波が全国を襲い、レタスをはじめとする葉物は、不作傾向が続いています。そんな厳しい中、全国のモスの協力産地は、どこも休まずに出荷を続けてくれています。レタスが大きく生育している山崎さんの畑の前に立って、改めてモスの協力農家さんの技術の高さを感じます。
「ただ、病気が少し発生しています。外葉を何枚か向くと腐っている部分が出てくる。4個に1個はその心配があるから注意して収穫しています、寒い時はトンネルを出来るだけ閉めて、少しでもレタスを温かくしてあげる、でも湿気がこもるので病気が出やすくなる、その温度管理が一番難しいです。」と山崎さんは言います。
収穫されたレタス、大きいです
外葉を剥ぐと病気の部分が出てきます
山崎さんの目指すレタス
「病気に強い、丈夫なレタスを作りたいですね」と山崎さんは自身が目指すレタスを話してくれました。
健康的な野菜を作るには、やはり土が重要だそうです。
山崎さんはレタスの収穫が終わると、その畑にスイートコーンを植えます。当然それは生産物として出荷しますが、緑肥としての役割も果たします。スイートコーンの根が土を軟らかくし、畑に残った余分な肥料を吸い取ってくれることにより、次のレタスの栽培がスムーズにいきます。また肥料は有機肥料を中心に、前年作を参考にしながら、畑ごとに土のバランスを考えた施肥を行うことを心掛けているそうです。
「私は味オンチですから分かりませんが、美味しさは後から付いてくると思います」と山崎さん。
まじめに健康的なレタスを作れば、自然と美味しいものができる、そんな農家さんの自信が伝わる言葉でした。
フワッとした美味しいレタス
レタスの状態を確認する山崎さん
最後に一言
最後に山崎さんにモスバーガーのお客さまにむけて一言頂きました。「せっかく作ったレタスなので、モスバーガーで美味しく余すところなく食べて欲しいですね。これからもよろしくお願いします。」JA福岡豊築のレタスは5月頃まで、九州エリアのモスバーガーに納品されています。店頭の黒板で名前をさがして、是非召し上がってみて下さい!
美味しくレタスを食べて下さい!