脱毛症で入院をすることもあるの?
脱毛症で入院治療をする場合もあります
脱毛症は、入院どころか病院にすら行かずにひとりで悩んだり、じっと自然に回復するのを待つという人も多い病気です。
しかし、脱毛症は病院に入院して集中的な治療を受けることもできる病気なんです。
もちろん、自己判断で受けることはできませんが、医師が必要だと判断した場合は、患者と相談の上で入院治療を行うことがあるのです。
ステロイドパルス療法は入院して行う脱毛症治療です
入院して行う脱毛症の治療として、代表的なものに「ステロイドパルス療法」があります。
これは、脱毛症以外の免疫疾患や炎症疾患に対しても行われることのある治療法です。
ステロイドパルス療法とは
円形脱毛症の治療には、多くの場合ステロイドが処方されます。
塗り薬や服用薬が一般的ですが、脱毛症の進行が早かったり、髪の毛以外の体毛にも影響が出てしまうような場合は、塗り薬や服用薬だけでは進行を止められないことがあります。
こういう場合に、入院して点滴でステロイドを投与するステロイドパルス療法が取られることがあるのです。
これは、保険適用でできる治療なので、金銭負担もそれほど大きくはありません。
ステロイドパルス療法にかかる時間
多くの場合は、3日から4日程度の入院で治療を行いますが、状況によっては2週間近く入院することもあるようです。
ステロイドパルス療法の入院中は、シャワーを浴びたり、許可を得て外出をしたりもできるため、比較的自由に過ごせます。
ただし、入院後すぐに髪が生えてくるわけではないので、入院したのに髪が生えない! などと慌てないことが大切です。
ステロイドパルス療法には副作用があります
ステロイドパルス療法を行う場合は、副作用があるということについて知っておかなければいけません。
医師と慎重に相談した上で行うようにしましょう。
免疫力がステロイドによって抑えられてしまうことで、感染症などにかかりやすくなります。
マスクをして、うがいと手洗いを徹底する、身辺を清潔にするなど、ウイルスに感染しないように十分な注意が必要です。
血糖値があがりやすくなります。
そのため、ステロイドパルス療法中は、定期的に血液検査を行って血糖値を確かめなければいけません。
間食も控える必要があります。
精神的に不安定になって、気持ちが昂ったり、眠れなくなったりすることがあります。
医師に相談すると、睡眠薬などを処方してもらえます。
そのほか、人によって、だるさやふらつき、頭痛、発疹などの症状が出る場合もあります。
不安なことは随時医師に相談しながら治療を受けるようにしましょう。
なお、ステロイドパルス療法は、このように非常に副作用が重いため、子供に対して行われることはありません。
その他の疾患の影響で脱毛症が起こっている場合も、入院治療することがあります
円形脱毛症が、それ以外の病気を伴って起こっている場合は、長期間の入院治療を行う場合もあります。
女性に多い貧血ですが、症状が進んでしまうと入院するケースもあります。
具体的には、ヘモグロビン値が7.0前後あたりまで下がってしまうと入院になる場合が多いようです。
ここまで悪くなると、動悸や息切れがひどく、普通に暮らすのが難しくなってきます。
「ただの貧血だから大丈夫」と油断してしまわないようにしましょう。
橋本病などの自己免疫疾患でも入院治療が行われることがあります。
症状によっては、数か月などの長期入院になる場合もあります。
免疫疾患は脱毛症と深く関わる病気です。
単なる脱毛症だと思っていたら、甲状腺機能障害や甲状腺ガンだったというケースもあるため、注意しましょう。
ガンによる脱毛というと、抗がん剤の副作用を想い浮かべると思いますが、ガンの症状のひとつとして脱毛が起こることもあります。
今は通院治療も増えていますが、やはり、入退院を繰り返しながら治療を行っていくケースが多くなります。
(まとめ)脱毛症で入院をすることもあるの?
脱毛症になった人の中には、入院どころか病院にも行かないという人もいる病気です。
しかし、医師が必要と判断した場合は、入院して集中的に治療を受けることもできます。
ステロイドパルス療法は、入院してステロイドの点滴を受ける脱毛症の治療方法です。
保険適用で受けられるため、金銭的な負担も少なく、入院期間も数日とそれほど長くないのが特徴です。
ステロイドパルス療法を行うと、ステロイドの影響で免疫力が抑えられるため、感染症にかかるリスクが増加します。
そのほか、血糖値の上昇や不眠、頭痛など、様々な副作用が起こる可能性があります。
重度の貧血や免疫疾患、ガンなど、脱毛が起こることのある病気にかかっている場合は、入院して治療を行うことがあります。
単なる脱毛だと思っていたら病気が潜んでいたということもあるので注意しましょう。