N-アセチルシステイン(NAC)の効果・副作用・摂取量
N-アセチルシステイン(NAC)の効果・副作用・摂取量
N-アセチルシステイン(NAC)の概要
N-アセチルシステイン(NAC)は、アミノ酸であるシステインから派生したシステインに類似のアミノ酸です。
N-アセチルシステイン(NAC)は非常に用途が多いアミノ酸で、医薬品として使用することもあれば、体内毒素を排出するデトックス、アンチエイジングサプリメントとしても使用されます。
N-アセチルシステイン(NAC)は、抗老化アミノ酸として知られています。
体内にはグルタチオンという抗酸化物質があり、グルタチオンは最も大切な抗酸化物質の1つです。
N-アセチルシステイン(NAC)はグルタチオンの前駆物質といわれており、体内のグルタチオンの量を増やすことができます。
活性酸素が老化の原因とされていますが、体内にグルタチオンをはじめとした抗酸化物質が十分に存在している場合は、活性酸素の害を中和して打ち消してくれます。
体内の重金属を排出する効果があることもN-アセチルシステイン(NAC)の大きな特徴です。
鉛、カドミウム、水銀のような重金属は毒性が強く、体内に入れてはいけないものとされています。
もちろん、これらの重金属をわざわざ体内に取り込んでいるわけではないのですが、環境汚染などにより、飲食物に含まれるようになってしまっています。
やっかいなことにこれらの重金属は一度体内に取り込まれてしまうと、容易に排出されません。
しかし、システインやN-アセチルシステイン(NAC)は、これらの重金属と結びつく性質があるため、体外への排出を助けることができます。
呼吸器を感染から呼吸器を守る効果もN-アセチルシステイン(NAC)の特徴です。
N-アセチルシステイン(NAC)は気管支炎、ぜんそく、副鼻腔炎などの呼吸器疾患から強力に呼吸器を保護します。
ムコフィリンという名前の去痰薬がありますが、中身はN-アセチルシステイン(NAC)です。
日本では、デトックスサプリメントやアンチエイジングサプリメントとして知られているN-アセチルシステイン(NAC)ですが、海外では去痰薬としても購入することが可能です。
N-アセチルシステイン(NAC)は、上記以外にも医薬品として幅広い用途で使用されています。
N-アセチルシステイン(NAC)の効果
- 体内の抗酸化物質であるグルタチオンの前駆物質であり、グルタチオンの量を増やす。
- 抗酸化効果により、肺や気管支などの呼吸器を守る。
- タバコの煙や有害物質から呼吸器を守る。
- アセトアミノフェン(タイレノールなどに含まれている代表的な鎮痛剤)の中毒を軽減する。
N-アセチルシステイン(NAC)の用途や特記事項
- N-アセチルシステインはアセトアミノフェン(タイレノールなどに含まれている)、一酸化炭素、アクリロニトリル、クロロホルムによる中毒を軽減するために使用されます。
- 抗けいれん薬であるフェニトインによるアレルギー反応を軽減します。
- 腎疾患である患者のホモシステインレベル(心臓病のリスク要因となる)を減らし、心臓発作のリスクを軽減するために使用されます。
- 慢性気管支炎、閉塞性肺疾患(COPD)、肺胞炎といわれる肺疾患、肺がんにN-アセチルシステインが使用されます。
- 水銀、鉛、カドミウムのような重金属を解毒すること、放射線療法のダメージを軽減することに使用されます。
- アルコールによる肝臓障害を防ぐために使われ、二日酔いの予防や症状を軽減するために使用されます。
- デトックスサプリメントとしてもアンチエイジングサプリメントとしても使用されます。
- 欧米では有名な去痰薬として知られています。
N-アセチルシステイン(NAC)の副作用と安全性
- サプリメントとしても、処方薬としても、おそらくN-アセチルシステインはほとんどの人に安全です。しかしまれに、吐き気、下痢、便秘をおこす可能性があります。
- 単に飲用するだけではなく、治療の種類によってはパウダー状のN-アセチルシステインを吸い込む場合があります。
この場合、胸が締め付けられるような感覚をおこす場合があります。
N-アセチルシステイン(NAC)に関する特別な注意と警告
妊娠中や母乳哺育中
飲用する場合でも、その他の方法でもN-アセチルシステインはおそらく安全とされています。
N-アセチルシステインは胎盤を通過します。
しかしこれまでのところ、胎児や母体に重篤な影響を与えたという情報はありません。
しかし、 N-アセチルシステインを多量に摂っていいというわけではなく、アセトアミノフェン中毒などの場合などに限って、妊娠中の女性に使用されるべきです。
アレルギー
まれにN-アセチルシステインにアレルギーを持つ人がいます。
N-アセチルシステインを摂っていて、体調が悪くなるようであれば中止してください。
ぜんそく
N-アセチルシステインがぜんそくの治療に使われることがあります。
この場合、飲用ではなくチューブを使用して気管に N-アセチルシステイン送り込みます。
この場合、気管支痙攣を起こす可能性があります。
N-アセチルシステイン(NAC)の服用量
以下の用量は科学的に研究されています。
アセトアミノフェン中毒
体重1kgあたり、5%のN-アセチルシステイン溶液を140mg摂ります。
この治療を数日間実施します。
慢性気管支炎
1日2回、600mgのN-アセチルシステインを空腹時に摂ります。
閉塞性肺疾患(COPD)
1日1回、600mgのN-アセチルシステインを空腹時に摂ります。
重金属の排出などのデトックスサプリメントとして使用
1日2回、600mgのN-アセチルシステインを空腹時に摂ります。