まずは顎やフェイスラインにニキビ跡が残りやすく、治りにくくなってしまう理由について考えてみましょう。


結論から言うと、顎とフェイスラインには


  • 大人ニキビができやすい
  • 刺激を受けやすい

という特徴があるのです。


ニキビというと皮脂が原因というイメージがあるため、Tゾーン(おでこや鼻)にニキビができやすいと考えがちですが、それは10代の頃に多い思春期ニキビの場合です。


大人ニキビの場合は実は顎やフェイスラインにできてしまうことが多いのです。


では、どうしてニキビができやすいのか、また刺激を受けやすい理由について説明していきます。


大人ニキビができやすい理由

顎やフェイスラインというのは実はニキビができやすい場所です。


その理由は、毛穴が小さいからなんです。


先ほども言ったように顎やフェイスラインはTゾーンほど皮脂の分泌が多くありません。


そのため若い頃のニキビではそれほど問題になることがないのですが、大人になって肌が乾燥するようになったり、ストレスや睡眠不足などによるホルモンバランスの乱れによって皮脂の分泌が一時的に増えると毛穴が詰まりやすくなってしまうのです。


特に成人女性のニキビの原因として多いのはホルモンバランスの乱れでしょう。


そこで、意外と女性でもホルモンバランスの乱れがどのようなものなのか理解していないことが多いので、よくわからないという方は以下を参考にしてみて下さい(理解しているよ!という方は読み飛ばして下さい)。


ホルモンバランスの乱れが生理前の顎ニキビを招く

生理前になると顎ニキビができてしまうという経験をしたことはありませんか?


この症状はまさにホルモンバランスの乱れによって皮脂が過剰になり、毛穴が生理の周期に合わせて顎からフェイスラインにかけてニキビができてしまうというものなんです。


では、どうして生理前になるとホルモンバランスが崩れやすくなってしまうのでしょうか?


それは、女性の持つホルモンの周期的な変化によるものなのです。


では、女性のホルモンの周期についてもう少し詳しく見てみましょう。



女性の生理周期は一般的に4週間(28日)前後と言われていますが、生理の周期を基礎体温によって表したものが上の図です。


女性の体温はホルモンの働きによって高温期と低温期という2つのサイクルを繰り返していて、それぞれ異なるホルモンが交互に働いています。


女性の体の周期を簡単に説明すると、妊娠するための準備として排卵が始まり、その卵を育てるための準備として子宮にふかふかのベッドを作り始めます【②の期間】。


うまく受精すれば妊娠しますが、妊娠が成立しなかった場合は作られた子宮のベッド(子宮内膜)が剥がれ落ちて排出され、次の卵を作り始めます【①の期間】。


子宮内膜が剥がれる時に起こる出血を生理と呼んでいるのです。


このような生理の周期があるのですが、生理前後の①と②の期間で活躍するホルモンが異なり、それが原因で体調や肌の調子、さらには精神面にまで影響を及ぼすのです。


  • 生理前の2週間(②の期間)は黄体ホルモン
  • 生理後の2週間(①の期間)は卵胞ホルモン

生理前が始まる前に分泌される黄体ホルモンは卵を育てるための準備をするホルモンで、男性ホルモンに似た性質を持っています。


そのため、生理前は女性ホルモンの割合が少なくなってバランスを崩し、PMSなどの様々な不調を引き起こしてしまうのです。


さらに男性ホルモンには皮脂の分泌を促進する働きがあるため、生理前だけ皮脂が多くなり、毛穴の小さい顎やフェイスラインにニキビができやすくなってしまうと考えられているのです。


それに対して整理後は女性ホルモンである卵胞ホルモンの割合が多くなって正常なホルモンバランスに戻るため、皮脂は少なくみずみずしい肌になりニキビなどのトラブルも少なくなるのです。


また、この2つのホルモンのバランスを整えているのは自律神経なのですが、自律神経は生活リズムやストレスの影響を受けやすいため、睡眠不足などをするとお肌への影響も大きくなるということも覚えておいて下さい。


このように、顎やフェイスラインは毛穴が小さいこととホルモンバランスによって皮脂が過剰になるという条件が合わさるため、大人ニキビができやすい場所なのです。


刺激を受けやすい

続いて、ニキビ跡の赤みが残りやすく治りにくくなる理由として、顎やフェイスラインは顔の他の部位よりも刺激にさらされやすいということが挙げられます。


まず洗顔をしたり化粧水を塗るときに、顎やフェイスラインもソフトタッチを心掛けていますか?


一般的に目の周りなどは意識して摩擦をしすぎないようにするのですが、顎やフェイスラインは丈夫なイメージがあるからなのか、結構無意識のうちに雑に扱いがちです。


また、マスクをしたり頬杖を突いたりするなど、どうしても刺激されやすい部分でもあるのです。


ニキビができやすい部分であるにも関わらず刺激されやすいとなると、当然ニキビ跡が残りやすく治りにくい環境になりますよね。


さらに刺激を繰り返すことによって角質は刺激を和らげようと厚みを増す性質があり、これが毛穴を詰まらせる原因にもなるのです。


このように、刺激を受けやすいという特徴が顎やフェイスラインのニキビ跡の赤みを治りにくくする要因になってしまうのです。