下剤を常用していると、大腸メラノーシスという病気にかかってしまうことがあります。
この病気は、「気づいたらなっている」という恐ろしい病気です。
大腸メラノーシスの症状
自覚症状はありません。大腸内視鏡をしないと分かりませんが、自力排便はできなくなります。
自覚できない症状としては、
- 腸の筋層の神経細胞が減少する
- シュワン細胞が増殖する
- 色素沈着
というものがあります。
「シュワン細胞」というのは、炎症を起こした後にできる細胞です。
大腸メラノーシスが起きた部位は、シュワン細胞が過増殖していることがわかっています。
このことから、大腸がんとの関係も示唆されています。
自覚症状がなく、「ひどい便秘だなあ」くらいの感覚でいて内視鏡検査の時に気が付く、というパターンが多いようです。
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大腸メラノーシスの原因とは?
アントラキノン系の下剤の常用が大腸メラノーシスの原因です。便秘薬の中の、「アントラキノン系」は次のようなものを使用している便秘薬に含まれています。
- アロエ
- センナ
- カスカラ
- ダイオウ
アントラキノン系の下剤は、乱用することによって大腸が真っ黒く、ヒョウ柄のように色素沈着します。
もともとアントラキノン系の下剤は、腸の粘膜を直接刺激することによって、強制的に蠕動運動を起こさせて排便させるものです。
腸は大変刺激に慣れやすいので、どんどん筋肉を使わなくなっていきます。
同時に、刺激されることによって腸の粘膜にメラニンが分泌されます。
紫外線や炎症の刺激を受けると、顔など外の肌にもシミやそばかすなどができますが、それと同じ現象が腸で起こってしまいます。
大腸メラノーシスの治療は大変難しいとされています。
何年にもわたる通院が必要だといわれています。一度なってしまったら、なかなか治らない病気ですので、とにかくかからないことが一番です。
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常用すると大腸メラノーシスのリスクが上がる下剤
大腸メラノーシスは、アロエ、センナ、カスカラ、ダイオウが配合されている下剤を常用することにより、リスクが高まる病気です。具体的な薬品名を以下にあげます。センナの成分が含まれています。
説明書に、「内視鏡検査で大腸黒皮症が見つかることがある」と書かれています。
センナを主成分とする薬です。
妊婦さん、心臓や腎臓に疾患のある方は医師に相談が必要です。
センナを主成分とする薬です。
「効果が減り、頼りがちになってしまうので長期服用は避けること」という旨の記載があります。
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センナを主成分とする薬です。代表的なアントラキノン系の下剤です。
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センノシド製剤なので、センナを主成分とする薬です。
長期服用は避ける旨の注意書きがあります。
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ダイオウ、センナを主成分とする薬です。
アントラキノン系だけでなく、塩類下剤も一緒に配合されていますが、「長く飲み続けると効果が薄くなる」旨が記載されています。
大黄(ダイオウ)はアントラキノン系の生薬です。
大黄が高配合なので、他の漢方薬との飲み合わせにも注意が必要です。
6種類の生薬で作られていますが、その中にダイオウが含まれています。
煎じ薬と乾燥エキス剤があります。
これ以外でも、表示にアントラキノン系の成分が含まれているようなら常用は危険です。
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大腸メラノーシスと大腸がんの関係
大腸メラノーシスと大腸がんの関係は、メカニズムが解明されていないため、不明とされています。ただし、大腸メラノーシスに合併した大腸がんの報告はたくさんあることから、何らかの因果関係があると考えられています。
大腸がんと大腸メラノーシスは密接な関係にあるようです。
この2つの病気は、腸の炎症過多によるものという説もあります。
密接な関係が示唆されている以上、大腸がんになりたくなかったら大腸メラノーシスにも気を付けたほうが良いようです。
大腸メラノーシスにならないために
アントラキノン系の下剤は、◆毎日摂取すれば、4か月
◆断続的に摂取すれば、9か月~1年
で大腸メラノーシスが生じ始めます。大腸メラノーシスにならないためには、1週間以内の使用にとどめることです。
アントラキノン系の下剤は効果は高いので、便秘を解消する力は強いのですが、
◆やむを得ないときに、1週間以内で使う
◆1週間を過ぎたら、塩類下剤に切り替える
などの対処をしないと、大腸メラノーシスになってしまいますのでご注意ください。
便秘は、腸内環境を整えない限り、ずっと繰り返します。
アントラキノン系の下剤を使っている方は塩類下剤に切り替え、同時並行して腸内の乳酸菌を増やす努力をしましょう。
乳酸菌を増やすには、食物繊維やオリゴ糖、ヨーグルトなどの乳酸菌をとることです。
毎日の努力しか健康な腸には結びつきませんので、続けられそうなところから頑張ってください。
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