ウェブブラウザのJavaScript(ジャバスクリプト)の設定が無効になっています。Javascriptが無効になっていると、サイト内の一部機能がご利用いただけません。 【白箱】なにも起きない一夜2015年1月27日 07:05SHIROBAKOのみゃーエリ短編。みゃーもりの恋愛スキルは小学生レベルだと萌えます。追記。過去のSSネタを拾うことが多くなったので、やっぱりみゃーエリSSをシリーズ扱いとします。あまり各SSとの繋がりを明確に意識して書いていたわけでは無いので矛盾点もあるかもしれませんが、ご容赦ください。「みゃーもり!正座しな!」「ふぁあ!?は、はい!」深夜、みゃーもりの部屋。私の一喝で飛び起きて、素直に正座するみゃーもりをじとっと睨み付ける。ベッドの上で対面するように座る私とみゃーもり。なんでこんなことになっているのか意味が分からない。『今日、矢野さんと一緒に寝たいです』みゃーもりと恋人になってしばらくして。ついに来たか、と。付き合っている以上、いつかはそういう時が来るだろうと思っていた。みゃーもりの方からそんな風に誘ってくるのは意外だったけど、なんとか年上の威厳を保とうとして挑発的な笑みをもって受け入れた。心臓ばくばくだったのは、ばれてないと思いたい。下着はどうしよう。セクシーなのにしたほうがいいか、いやでも私はそういうの似合わないしなぁ、なんて吟味を重ねたり。体臭を気にして、普段より念入りに体を洗ってしまったり。そんな葛藤を繰り返して、とうとうみゃーもりとベッドイン。みゃーもりに抱きしめられて、優しく押し倒される。ああ、ついに私は一線を越えるのか、と覚悟を決めて受け入れ態勢をとっていたのに、なぜか微動だにしないみゃーもり。直前で緊張して動けなくなったのかな、なんて考えてそのまま抱き合った状態で時が過ぎる。そして聞こえてきたみゃーもりの寝息。びっくりして顔を覗き込んだら、それはもう安らな表情で熟睡してやがった。現状を把握した私は怒髪天。体を起こして、みゃーもりを叩き起こしてしまった。「で、これはどういうこと?」「どう、と言いますと……」私の質問の意図が分からないという風に寝ぼけ眼で答えるみゃーもり。意味分からないのはこっちだろ!「なんで私は、ここにいると思ってんの?」「私が誘ったからです」「だよね。それでなんでこうなるわけ?」「こう、とは……」「ああ、もう!」まったく意思の疎通がとれていない。「私とみゃーもりはどういう関係?」「お付き合いしています」「うん。で、みゃーもりは今日、私になんて言った?」「一緒に寝たいですって」「そう!なのになんでみゃーもりは、ぐーすか寝入っちゃってるんだよ!」「す、すいません!やっぱり矢野さんを抱き枕みたいな扱いしちゃったのは失礼でしたよね!」「だから違う!」的外れな返答に苛立つ。「恋人へ一緒に寝ようって誘うのは、どう考えてもそういう意味だろ!」遠回しに言っても伝わらないので、はっきり言ってやった。寝起きであまり頭が働いてなさそうだったみゃーもりが、私の言葉の意味を理解した途端、覚醒したように目を見開いた。「ちちち違、違います!そ、そんな意味で言ったわけじゃなくってですね!」頭と腕を大きくブンブン振って否定している。薄暗い部屋でもまる分かりなぐらいに顔中、耳まで真っ赤にしていた。「は?じゃあなんであんなこと言ったの?」「で、ですから!矢野さんと一緒に寝たくてですね!」「言葉通りの意味で?」「はい!言葉通りの意味で!」羞恥のあまり、枕に顔を埋めて叫ぶみゃーもり。「なんで?」「……大好きな矢野さんに包まれていたら、きっと幸せな気分で眠れるだろうなぁって思って、その」「っ!」あんまりにもあんまりな理由に、思わず顔が熱くなってしまう。つまりなんだ。いやらしい意味なんて欠片もなくて、ただ単に私と、その……大好きな私と一緒に添い寝したかったとそういうわけだ。今、みゃーもりは恥ずかしさで悶えているけど、私の方が何倍も恥ずかしい。恋人から一緒に寝たいと言われれば私の発想の方が一般的だと思うけど、みゃーもりとの対比で私の方が汚れた大人のように感じてしまう。ほんと、本当にみゃーもりはもう。「可愛いな、ほんと」万感の思いをもって、みゃーもりの頭をなでる。まるで小学生みたいな恋愛観のみゃーもりが可愛くて仕方ない。私の反応が予想外だったみたいで、上目づかいに私の顔を窺う。「えっと、怒ってないんですか?」「怒ってないよ」「幻滅してないですか?」「してない。むしろ惚れ直した感じ」こうまで純粋に好意をぶつけられて、嬉しくないわけがない。私の人を見る目は間違ってなかった。みゃーもりと付き合って良かった。心からそう思った。「ほら、もう寝よう。くっ付いてきていいからさ」「は、はぁ。分かりました」私の行動の変化に首を傾げつつも横になったみゃーもりに布団をかぶせてやる。そして私の方からみゃーもりに抱き付いた。「起こしちゃって悪かったね。おやすみ」「は、はい。おやすみなさい」照れた様子のみゃーもりが目を閉じる。至近距離にみゃーもりの顔がある。ほんの少し近づけば唇が触れ合える距離だったので、キスくらいしようかと思ったけどやっぱり止めた。今はそんなことしなくても、十分幸せな気分だったから。