一年で最も昼が長い日。
6/21(火)は夏至です。
夏至 (げし)|夏の最中日北上の極 6/21頃
陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)
夏至は、北半球では、1年のうちで太陽が最も高い位置に来て昼間が最も長い日です。
この日以降、昼間の時間は徐々に短くなりますが、暑さが厳しくなるのは、むしろこれからですね。
乃東枯(なつかれくさかるる)6月21日頃 夏至・初候
冬至の頃に芽を出した夏枯草(かごそう)の花が黒ずんで枯れたように見える頃。
「夏枯草」(かごそう)は、うつぼ草とも呼ばれます。
ラベンダーに似ていますよね。
実は、どちらも同じシソ科の植物なのです。
菖蒲華(あやめはなさく)6月26日頃 夏至・次候
あやめの花が咲き始める頃。
あやめ、かきつばた、花菖蒲はよく似ていますが、端午の節供に馴染みに菖蒲(しょうぶ)とは別ものです。
- 花菖蒲:アヤメ科の植物で花を愛でる。
- 菖蒲:サトイモ科の植物。
意外に間違えている人が多いので、知っておくと役立ちますよ。
半夏生(はんげしょうず)7月1日頃 夏至・末候
半夏が生え始める頃。田植えを終える目安とされました。
「半夏」は「烏柄杓」(からすびしゃく)とも呼ばれます。
夏至祭り
夏至の日は、日本列島梅雨の真っ最中。。。
太陽が一番高いとか、
昼が一番長いとか、言われても、
だって、曇りだし、
雨降っているし、
お日様見えないし・・・
夏至と言われても、「あー、そう・・・」という感じですが、同じ北半球でもヨーロッパでは太陽の恵みに感謝する日です。
ヨハネ祭は夏のクリスマス
カトリックでは、夏至にはヨハネ祭としてお祝いします。
これは、イエス・キリストに洗礼を施したヨハネの誕生日6月24日と夏至が結びついたもの。
「夏のクリスマス」として盛大に祝います。
冬の間、日照時間がぐんと短くなる北欧では、太陽の恵みに感謝する日でもあります。
夏至の夜に摘んだ薬草はもっとも効き目が強いと言われ、ハーブや薬草摘みが盛んに行われます。
シェークスピア『真夏の夜の夢』は正しくは「夏至の夜の夢」
シェークスピアの有名な戯曲『真夏の夜の夢』。
「真夏」とは日本語の意訳で、正確には
「夏至の夜の夢」です。
ヨーロッパでは、夏至の夜に妖精の力が強まり、祝祭が催されるという言い伝えがあります。
その言い伝えを元に、夏至の夜、森に出掛ける恋人たちに、妖精が花の汁から作った媚薬で一騒動起こす・・・という喜劇が生み出されました。
シェークスピアの戯曲を元にしたメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』の中に、「スケルツォ」という曲があります。
ラフマニノフのピアノ編曲版は、妖精のいたずらを彷彿させる面白い曲です。
エフゲニー・キーシンの演奏でお聴きください。
夫婦岩の間から太陽をのぞむ|二見浦の祭り
梅雨の日本でも、実は、夏至を祝うお祭りがあります。
太陽神、天照大神が祀られている三重県伊勢の二見浦(ふたみうら)です。
大小仲良く並んだ夫婦岩の間から朝日が昇るのは夏至の前後だけだそうです。
・・・とは言え、梅雨の時期に、朝日を拝めるチャンスに遭遇するのは奇跡かもしれませんね。
旬を味わう~夏至の食べもの
冬至にはかぼちゃ。
では夏至には何を食べる?
冬至かぼちゃほどメジャーではありませんが関西のおもしろい風習があります。
蛸(タコ)
大阪では夏至の日にはタコを食べるそうです。
タコの8本の足のように稲が八方に根をはることを願い、豊作祈願した事が由来とされています。
・・・ですが、大阪では、夏至だけではなく、一年中タコ焼き食べていますよね。
そう突っ込んだら、大阪人は、どんなオチで答えてくれるのでしょうか。。。
ちなみに写真はタコのマリネですが、たぶん大阪で食べるのはタコのおでんだと思います。
道頓堀に『たこ梅』というおでん屋さんがあって、そこのタコの甘露煮がとても美味しく有名なのです。興味ある方はググってみてください。。。
水無月(みなづき)
京都では夏至の日には「水無月」というお菓子を頂きます。
その起源は平安時代にさかのぼります。宮中では陰暦の6月1日(現在の6月30日頃)「氷室の節句」が行われていました。
貯蔵していた氷を取り寄せ臣下にも配る儀式で、この氷を口にすると夏の流行病にかからないと言われたそうです。
フリーザーなどない時代、氷は庶民の口に入るものではありませんでした。
そこで、氷を象ったお菓子となり、それが、水無月です。
悪魔を祓う食べ物とされた小豆に、夏を元気に過ごせるようにという願いを感じます。
まとめ
日本列島は梅雨真っ最中ですが、太陽は最も近くにいて、これから夏本番を迎えます。
涼を楽しむ季節がやってきます。