形成外科
形成外科教授:鈴木 康俊
診療内容
形成外科は、2013年1月に新規に開設され、診療を開始いたしました。
形成外科では、生まれつきの形態の異常、あるいは外傷や腫瘍などにより後天的に生じた体表面に近い組織の変形や欠損部に対して、できる限り本来あるべき形態や機能に近い状態を取り戻すことを目的とした外科的治療を行っています。治療対象となる主な部位は、皮膚・皮下組織、軟部組織、筋肉、神経、血管、骨など体表面に近い組織です。形成外科だけで行っている手術のほか、他科との連携により、悪性腫瘍切除術後の修復・再建手術などの治療も行っています。
このような手術・治療を通じて、身体的ならびに心理的な負担の軽減を図ることを目的としております。
また、獨協医科大学病院(壬生)形成外科との協力体制のもと、広く形成外科一般について診療を行っています。(獨協医科大学 形成外科美容外科 http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-m/keisei/index.html)
〈主な診療対象疾患〉
1) 先天性疾患
・ 顔面の先天異常(唇裂・口蓋裂、顔面裂、埋没耳、小耳症、耳垂裂、耳介変形)
・ 四肢・体幹の先天異常
(多指(趾)症、合指(趾)症、裂手、裂足、臍ヘルニア、漏斗胸)
・ 皮膚腫瘍・皮下腫瘍・軟部組織腫瘍(母斑、脂肪母斑、血管腫)
2) 後天性疾患
・ 一般外傷(擦過傷、挫創、皮膚・軟部組織欠損)
・ 顔面外傷(顔面挫創(顔の傷)、顔面骨骨折(多発骨折、鼻骨骨折、頬骨骨折、上顎骨折など)
・ 手足の外傷(神経断裂、腱断裂、血管切断(血管吻合手術)、切断指(切断指再接合手術))
・ 皮膚腫瘍・皮下腫瘍・軟部組織腫瘍(母斑(ホクロ)、粉瘤腫、脂肪腫、血管腫、神経鞘腫、耳下腺腫瘍な
ど)
・ 悪性腫瘍および腫瘍切除後の再建手術(一期的再建術、二期的再建術):頭頸部再建(舌癌、口腔底
癌、下咽頭・頸部食道再建、上顎・下顎再建)、体幹部再建(胸壁、腹壁)、四肢再建(軟部組織再建、血
行再建)
・ 乳房再建(乳癌切除後、自家組織再建、インプラント再建)
・ リンパ浮腫(保存的治療、リンパ管静脈吻合手術)
・ 褥瘡(床ずれ)、難治性潰瘍(糖尿病性壊疽など)
・ 肥厚性瘢痕(傷あと)、ケロイド
・ 熱傷(保存的治療、植皮術)
・ 陳旧性顔面神経麻痺の治療(顔面神経麻痺動的再建術、静的再建術)
・ その他:陥入爪(巻き爪)、腋臭症(わきが)、眼瞼下垂症など
<診療実績>
| 新患患者数 | 836名 |
| 入院患者数 | 167名 |
手術件数 (他科再建手術を含む) | 444件 (入院161件、外来283件) |
(2015年1月1日~12月31日)
特色
・ 形成外科診療の全般について、地域の医療機関および他科との連携をとり、医学的に適正で、一人ひと
りの患者様に対して心のこもった診療を心がけております。
・ 皮膚・皮下腫瘍切除術や摘出術などの小手術は、日常生活の制限や時間的な負担を少なくするように、
局所麻酔下の外来手術を行っております。
・ 顔面や頚部などの露出部位では、整容性に配慮したデザインや方法による手術を行ない、また術後の創
部ケアも行なっています。
・ 手術に際しては真皮縫合を用いた形成外科的な縫合手技の他、小範囲の組織欠損の対しては植皮や
局所皮弁、複雑な構造や機能的な再建を要する症例では有茎組織移植や遊離組織移植など、部位と状
態に適切な手技を用いた手術を行っています。
・ 小児の先天異常、外傷、皮膚腫瘍、熱症は、小児の年齢を考慮して治療に当たると共に、その後成人にな
った後までの長期間の継続診療にも対応しています。
・ 乳癌や頭頸部癌などの悪性腫瘍切除後の変形や欠損、リンパ浮腫などに対する治療では、マイクロサー
ジャリー手術(顕微鏡下の血管吻合のよる遊離組織移植手術)を用いた手術も積極的に行います。
・ 乳房再建手術では、保険認可された人工物(エキスパンダー、インプラント)による乳房再建術を行うこと
ができます。
その他
研究:
・皮膚三次元培養モデルを用いた創傷治癒機構の解析
・液体への浸漬により虚血組織・臓器の酸素化をはかる実験的研究
・皮弁血行モニタリングに静脈認証技術を応用する研究
外来担当医および専門分野
鈴木 康俊(教授):形成外科一般、小児形成外科一般、マイクロサージャリー、頭頚部再建、皮膚腫瘍外科、
リンパ浮腫、顔面神経麻痺
堂後(佐々木)京子(講師):形成外科一般、小児形成外科一般、乳房再建、褥瘡・難治性潰瘍
倉林 孝之(助教):形成外科一般、小児形成外科一般、顔面骨骨折、熱傷
藤井 麻紀(レジテント):形成外科一般
植木 孝典(レジデント):形成外科一般
※ 外来診療:第2・4月曜日、火曜日~金曜日、(土曜日は予約再診のみ)
施設認定
・日本形成外科学会認定施設
・獨協医科大学越谷病院形成外科は、日本形成外科学会の定める診療体制と診療実績の基準を満たし、
2016年から認定施設として認定されました。
・乳房再建用インプラント実施施設、乳房再建用エキスパンダー実施施設(乳房オンコプラスティックサージャ
リー学会)