「オーガニック」とは、化学農薬や化学肥料を使わないという意味で、主にそれらの方法で育成された天然原料を指します。白髪染めのなかにも、オーガニック植物成分から成る製品「オーガニックカラー(オーガニック白髪染め)」があり、従来の白髪染めでアレルギーを起こしてしまった方や自然派の方に支持されています。
そこで今回は、いま注目のオーガニック白髪染めについてご紹介しましょう。従来の白髪染めとの違いやメリット・デメリットなどを知っておき、利用を検討する際のご参考にしてください。

オーガニック白髪染めのメリット・デメリット

オーガニック白髪染めは髪に良いイメージがありますが、やはり実際に使う場合にはメリット・デメリットがあります。それらをあらかじめ押さえ、メリットを引き出しデメリットの克服を考えながら利用できるようにしておきましょう。

メリット1:ジアミンアレルギーの方でも使用できる

従来の白髪染めの主成分であるジアミン系薬剤でアレルギーを起こしてしまうと、ジアミンを含むヘアカラーは使用しない方がよいでしょう。しかし、ジアミンを含まないオーガニック白髪染めなら、毛染めでアレルギーを発症した経験のある方でも使い続けることができます。

メリット2:髪・頭皮へのトリートメント効果がある

髪や頭皮へのダメージが避けられない従来の白髪染めとは異なり、染めながら傷んだ髪をいたわるトリートメント効果を期待できます。含まれる天然成分が抗菌作用を持っている製品もあり、その場合は頭皮を清潔に保ってフケやかゆみの予防にもなります。

デメリット1:選べる色味が少ない

天然成分のみを使用するオーガニック白髪染めは、原料となる植物も限られています。そのため、従来の白髪染めのように豊富な色合いから好みの色を選ぶことは難しくなってしまいます。オーガニック白髪染めに用いられる代表的な植物といえば「ヘナ」ですが、ヘナに含まれる色素は髪をオレンジ系~赤褐色・茶褐色に着色する特徴があります。真っ黒や青味・灰味などの色味は出しにくい場合が多いでしょう。

デメリット2:市販品の選択肢が少ない

オーガニック白髪染めは、現状では美容院やサロンでの施術が主流です。自分で染められる市販品もいくつかの種類が出回っていますが、従来の白髪染めと比較するとまだまだ選択の余地は少なめになるでしょう。

オーガニック白髪染めを使う際の注意点

次に、オーガニック白髪染めで髪を染める際の注意点についてご紹介します。美容院でオーダーするときや、市販品を使って自分で染めるときに気をつける点をあらかじめ知っておきましょう。

1.染め上がりまでは一定の時間が必要

従来の白髪染めは髪に色が付くまでの放置時間(待ち時間)が30分程度のものが多いですが、オーガニック白髪染めは放置時間が90~120分と長めです。

美容院で染める場合はシャンプーやカットなど他の施術を含めると、半日ぐらいはかかることが多くなりますから、染めるときはある程度時間の余裕が必要となります。

また、市販品で自宅染めをする場合も、2時間は放置時間をとることが推奨されています。

2.すべての人の髪や頭皮に合うとは限らない

オーガニック=天然成分ではありますが、必ずしも天然原料だから低刺激・アレルギーフリーとは限りません。オーガニック白髪染めはアレルギーの原因となる物質をあまり含まないことは確かですが、花粉症のように天然成分で起こるアレルギー症状も人によっては存在します。

肌や頭皮が敏感であると日頃から自覚している人は、パッチテストなどでご自分の体質に合っていることを確かめてから使用するのが無難です。

・オーガニックでなくても安全・安心な市販の白髪染めが選べる

オーガニック白髪染めは、髪や頭皮におだやかで安心な染毛料であることがわかりました。でも、白髪を黒っぽく染めることが難しい点や、まとまった時間を作らなければ染められない点などから、なかなかオーガニック白髪染めに切り替えられない人も少なくないでしょう。
そんな場合には、普段のシャンプーと一緒に使えてジアミン系の化学成分を含まない、トリートメントタイプの白髪染めを試してみるという方法もあります。

それらは「カラートリートメント」「ヘアカラートリートメント」などの製品名で出回っているものが主ですが、従来のヘアカラーのようにアレルギーの原因となる成分を含まないものがほとんどです。
使い方は従来の白髪染めよりもさらに簡単で、お風呂などでシャンプーした後に髪の水気を切ってから全体になじませ、5~10分ほど待ってから洗い流すだけです。手肌などに付いてしまっても石鹸などでよく洗えば落ちますし、日に日に白髪を目立たなくできるため周囲に染めたことを気付かせないというメリットも。

「オーガニック白髪染めは魅力的だけど、なかなか染める時間が取れない」という忙しい方などは、カラートリートメントの利用も選択肢として考えてみるのがおすすめです。