アトピーの保湿にはホホバオイルが最適!その特性と賢い使い方
アトピー性皮膚炎の原因は人それぞれ違いまが、アトピーを改善し、肌を普通の状態に近づけるために共通して言える重要なポイントはやはり「保湿」です。
肌の保湿に使うスキンケア用品はたくさんあり、何を使えば良いのか迷ってしまいますよね。そんな中、アトピー性皮膚炎を経験した筆者が実際に使ってみて自信をもっておすすめできるのがホホバオイルです!
ホホバオイルが他のオイルと比べて格段に良かったと思える点や効果的な使い方を紹介しますので、肌トラブルでお悩みの方はどうぞ見ていってくださいね。
アトピーは細胞間脂質を補う=保湿することが重要
アトピー性皮膚炎の人は通常の人よりも角質の細胞間脂質が少ない状態になっています。そのため外部からの刺激から肌を守るバリア機能能力が格段に落ちてしまっているため、さまざまなアレルギー反応が出てしまうことになります。
肌の細胞間脂質がどうして少ないのかは人それぞれ原因が違ってきます。もちろんそれらの原因を正すことも必須なのですが、それと同時に少ない細胞間脂質を補う=保湿をしっかりしてバリア機能を高め、肌を守ってやることが重要なのです。
アトピーの肌はターンオーバーが早い!?
人間の肌はつねに新しく生まれては剥がれ落ち、このサイクルを約28日周期で繰り返しています。これを新陳代謝もしくはターンオーバーといいます。
この28日間は若い人のサイクルであり、年齢を重ねるごとに長くなり、40才だと40日間のサイクルになると言われています。このようにサイクルが長くなるのは仕方がなく、それが老化として肌のくすみの原因になっていくわけですね。
しかし、このような年齢によるサイクルパターンにあてはまらないのがアトピー性皮膚炎の人の肌です。アトピー性皮膚炎の人は年齢に関係なく、肌が生まれ変わるサイクルが異常に速くなってしまっているのが大きな特徴です。
肌はつねに成長している
若い人の肌がみずみずしいのはつねに新しい皮膚が表に出ている状態だからなのですが、そんな若い人でもちょっとの生活習慣と食の乱れ、ストレスなどでターンオーバーが速まってしまうことが多々あります。
それが、肌の乾燥やかぶれ、赤みなどに繋がってしまいます。またそうかと思えば年齢を重ねた人でもきちんとしたスキンケアをすることで長くなりがちなターンオーバーを速めて若い人のようなみずみずしい肌を維持している人もたくさんいます。
つまり肌のターンオーバーというのは適したサイクルがあり、それは速すぎても遅すぎても良くないということです。
皮膚の下には基底層と呼ばれる、新しい皮膚を生みだす場所があります。そこから生まれた細胞は形を変えながら上にあがっていき角質層となり、細胞の核がなくなった後、皮膚として表面にあらわれます。
ターンオーバーというのはこのように肌が成長する期間のことです。私たちの身体をおおっている表面の肌は、成長の具合の結果であり、それを目にしているわけです。
どうしてターンオーバーが速まってしまうのか?
加齢により肌のターンオーバーが遅くなるのは老化によるものなので、自然現象ですから何の問題もありません。しかし、生活習慣や食の乱れ、ストレスなど、肉体的、精神的な刺激を受けるとなぜサイクルが速まってしまうのでしょうか?
速まってしまう大きな理由のひとつとして血行不良があげられます。血行不良になると皮膚の細胞を生みだす基底層に十分な栄養や酸素が届かなくなってしまいます。そのため基底層から元気のない質の悪い細胞が生まれてしまうことになります。
質の悪い肌の細胞はそのまま質の悪い角質層となり表面にあらわれます。そしてここから悪循環がスタートしてしまいます。質の悪い角質(皮膚)では肌を外部の刺激からしっかりと守ることができません。
その危険信号が基底層に届き、生まれた細胞は本来のサイクルパターンを無視して速く上に上がろうとします。一番上の皮膚の状態が悪く、すぐ剥がれ落ちてしまうため、ターンオーバーを速めてでも新しい皮膚を作って守ろうとするわけですね。
しかしこのようにターンオーバーが速まり、突貫工事で作られた皮膚はとても未熟ですから、ターンオーバーはずっと速まったままの悪循環となります。このような異常なサイクルがアトピー性皮膚炎でもおこっていると考えられます。
この悪循環から抜け出すには、もちろん血行不良などの原因を改善することも大切ですが、それに同時に、とりあえずでも未熟で乾燥しやすいカサカサな皮膚をしっかりと保湿してやることが重要なのです。
- <サイクルの悪循環を阻止するポイント>
- 血行不良など肌の細胞の質が悪くなる原因をなくす
- 未熟な皮膚をカバーするためにしっかりと保湿をする
この2つがアトピー性皮膚炎を改善する重要なポイントです!
保湿にはホホバオイルが最適
サイクルの悪循環から抜け出すためにはまず皮膚の弱ってしまった肌バリア機能を応援してカバーしてあげる必要があります。その保湿に最適なのがホホバオイルです。
ですから保湿はできるだけシンプルなものがよく、美白効果など余分なものはいりません。シンプルな保湿でも天然のオイルのみを原料としたスキンケアがもっとも適しているといえるでしょう。
スキンケアに使われているオイルは今回ご紹介するホホバオイルだけでなく、オリーブオイル、アーモンドオイル、椿油、馬油…などなど、じつにたくさんのオイルがありますよね。
ではホホバオイルがなぜターンオーバーを正常なサイクルに戻すために最も適しているのか?詳しくみていきましょう。
人間の皮脂に最も近い組成
ホホバオイルはアメリカのアリゾナ州やオーストラリアのニューサウスウェールズ州などの砂漠地帯にある樹木の種子からとれます。このホホバオイルには他のオイルにはない最大の特徴があります。
それは「ワックスエステル」という成分を非常に豊富に含んでいるということです。このワックスエステルは人間の皮脂にも含まれている成分であり角質部分に20%~30%の割合を占めています。
そのワックスエステルがホホバオイルの主成分であり、じつに97%を占めています。
これだけのワックスエステルを含んでいる植物は現在、地球上で発見されている植物の中ではホホバだけです。ではこのように人間の皮脂成分と同じワックスエステルを含んだホホバオイルを使うと実際にどのようなメリットがあるのでしょうか?
- <ワックスエステルのメリット>
- 人間の皮脂に限りなく近いため同化しやすい
- アレルギーなどの反応がおきにくい
- 保湿をするだけなく皮脂分泌もコントロールする
このように人間の皮脂と同じワックスエステルを多く含んだホホバオイルでの保湿は皮脂と同化するため浸透性がバツグンに良く保湿に最も適したオイルなのです。
とくに注目したいのが皮脂分泌をコントロールする働きでしょう。これは人間の皮脂と同化するからこそできる働きであり、これにより乾燥だけでなく、皮脂過多によるニキビなどのトラブルも防ぐ効果があるのです。
アレルギー反応などが少ないため、実際にホホバオイルは人工心臓の潤滑油として医療機関でも使用されています。これはもっとも人間の皮脂に近いオイルだという大きな証拠でもあるでしょう。
ですから、ホホバオイルはこの最大の特徴により、アトピー性皮膚炎により肌のバリア機能が低下してしまった皮膚には最適なオイルといえるのです。
酸化しにくい!
ホホバオイルのさらなる大きな特徴として酸化しにくいことがあげられます。オリーブオイルも酸化しにくいオイルとして有名ですが、それをしのぐ抗酸化作用をもっているのがホホバです。
オイルの酸化は過酸化脂質とよばれるアトピー性皮膚炎にとって皮膚のトラブルの大きな原因となる活性酸素を発生させてしまいます。ですから酸化しにくいオイルを皮膚の保湿に選ぶことはとても重要なことです。
ホホバオイルは精製の仕方などで異なりますが、直射日光を避けて冷暗所にきちんと保管しておけば一般的に約1年は問題なく使えるといわれています。
栄養成分が豊富
ホホバオイルの魅力はまだあります。それはビタミンEやビタミンA、アミノ酸などの栄養成分がとても豊富に含まれているということです。
これらの栄養成分は肌の育成にとって非常に大切であり、サイクルの悪循環の根源である血行不良などでおこる栄養不足を補ってくれます。
ホホバオイル特性の秘密
このように他のオイルとは群を抜いて素晴らしい特性があるホホバオイルですが、どうしてこのような優れた特性を身につけたのでしょうか?それはホホバが自生する場所に関係があります。
先に述べたようにホホバはアメリカのアリゾナ州やオーストラリアのニューサウスウェールズ州などの灼熱の砂漠地帯に自生する植物です。1日中照りつける灼熱の厳しい環境で乾燥を防ぐには非常に強い保湿力が必要となります。
ホホバはそんな過酷な灼熱の砂漠地帯で生き抜いていくため、このような優れた保湿力を身につけました。そんなホホバの生きる世界を私たちの社会に置き換えてみると、過酷なストレス社会の中にいても負けずに力強く生きている姿に見えてきます。
アトピー性皮膚炎は自力で皮脂を生産できなくなってしまい、圧倒的に肌バリアが弱まってしまっている状態です。ですからホホバが生きるために身につけたこの力強い保湿力を借りることはとても頼もしい改善方法だと思うのです。
オススメのホホバオイルは「黄色いオーストラリア産」
さあ、ではいざ「ホホバオイルを買おう!」と思って調べてもらえばすぐに気づくと思うのですが、ホホバオイルにも種類があります。筆者がオススメするのは黄色のオーストラリア産のホホバオイルです。
透明より黄色のホホバオイル
スキンケアとして販売されているホホバオイルには黄色のものと透明なものがあります。
一般的に透明の方が価格も安く手に入りやすいホホバオイルとなっていますが、しかしおすすめしたいのは断然、黄色のホホバオイルです。
ホホバオイルは臭いがかなりあるため脱臭工程がおこなわれます。透明なホホバオイルはこの時に脱色もおこなわれます。それに対して黄色のものは脱臭のみがおこなわれます。
脱臭脱色された透明なホホバオイルはワックスエステルによる保湿力はあるのですが、ビタミンEやビタミンA、各種アミノ酸などの栄養成分は激減してしまっています。
このようになぜ脱色までしてしまうのかは、やはりホホバ自体の質に関係があるように思われます。
品質が良いホホバはもともと脱臭のみでよく脱色までする必要はありません。その証拠に黄色のホホバオイルの方が価格は高めとなっているのが普通です。
透明なホホバオイルと比べて黄色のホホバオイルは確かに価格は高めになってしまいますが、アトピー性皮膚炎の改善には保湿だけでなく、ホホバがもつ栄養成分も必須であることはいうまでもありません。
ホホバが昔から自生していたアメリカのアリゾナ州では古くからインディアンがホホバオイルを、傷薬ややけどの治療などに使ってきました。彼らは優れた効果があるホホバオイルを「黄金の液体」と呼び、とても大切にしてきました。
このように本来のホホバオイルの力を引き出すのは、極力、よけいな精製はしない自然により近い黄色のホホバオイルだということになるでしょう。
安全安心なオーストラリア産
現在ホホバオイルの主な栽培地域はアメリカのアリゾナ州とオーストラリアのニューサウスウェールズ州です。
アメリカは昔からインディアンも使用してきましたし歴史の深さからこちらの方が良いイメージがありますが、筆者がおすすめしたいのはオーストラリア産の方です。なぜかといいますとオーストラリアの方は自然が残っており環境が良いためです。
やはり環境はとても大切です。綺麗な水と空気で育ったホホバから抽出したオイルは品質も良く、肌に安心して使うことができるでしょう。
またオーストラリアにはオーガニック認定団体というものがあり、世界で最も厳しい審査基準で製品を審査しています。このオーガニック認定団体の審査をパスしたホホバオイルが最も安全で効果の期待もでき、おすすめしたいホホバオイルです。
ホホバオイルの効果的な使い方は「お風呂に入れる」
ホホバオイルの使い方でアトピー性皮膚炎の方にぜひ試していただきたい使い方があります。それはお風呂に入れて入浴する方法です。
あとはお風呂上りに優しくタオルでふきとります。
ホホバオイルがアトピー性皮膚炎で乾燥した肌に潤いを与えてくれ、何も入れないただのお湯の時に比べて肌がしっとりとします。
お風呂をどのように入るかは皮膚の肌バリア機能が弱まっているアトピー性皮膚炎の人にとってはもっとも重要なことです。またお風呂に入りすぎることもアトピー性皮膚炎にとっては皮脂が取れすぎてしまうためあまり良くありません。
お風呂上りの乾燥はすさまじく全身のかゆみに悩まされます。それらの症状を少しでもおさえるためにもホホバオイルでの入浴はとても効果がある方法です。ぜひ試してみてください。
髪の健康にも良いホホバオイル
ホホバオイルの優れた効果は肌だけではありません。ホホバオイルには余分な皮脂を溶かし出す作用がありますから頭皮をマッサージするのにとても適しています。
お風呂で頭皮を軽くマッサージしてあげましょう。
また加齢臭対策として、臭いの原因である酸化してしまった皮脂を溶かし出してくれる働きもあります。まさに全身に使える万能的なオイルなのです。
オイルだけで治そうとは思わないで!
ホホバオイルでしっかりと保湿をすれば、肌のターンオーバーの速度を落として、ゆっくりと皮膚細胞を育成するのにとても効果的です。しかし先に述べたようにその他の原因も改善していく必要があります。
外部から保湿してあげることも大切ですが、血行不良など、その他の原因を改善しない限り、根本的な改善はありえないからです。ですから保湿以外にも肌にしっかりと栄養を送るための生活と食事をみなおすことも忘れてはいけません。
アトピー性皮膚炎の改善法に脱保湿法というのもありますが、それは確かに効果はあると筆者も思います。自力で皮脂を出すことが根本的な回復に繋がるからです。しかし自力で皮脂を出せるまでの道のりが困難であるのがアトピー性皮膚炎です。
肌バリアが弱ってしまっている状態ならば、我慢せずに他のものから保湿を頼ることは決して悪いことではないと思います。しかしあくまでも目指すのは根本的な改善です。そのためにも生活と食事もきちんと見なおしていきましょう。
それらの改善の努力をしならがら、同時に、肌の保護にもっとも適したホホバオイルを、ぜひアトピー性皮膚炎の改善の手助けとして利用してみてください。