□中世207.鎌倉文化(絵画・絵巻物7) ◇B
[ゴロ]いつも男を/期待し待つ/オカマに変事
(一遍上人絵伝(いっぺんしょうにんえでん)・蒙古襲来絵巻・男衾三郎絵巻(おぶすまさぶろうえまき))(北野天神縁起絵巻(きたのてんじんえんぎえまき)・石山寺縁起絵巻(いしやまでらえんぎえまき)・松崎天神縁起絵巻(まつざきてんじんえんんぎえまき))(鎌倉時代・平治物語絵巻(へいじものがたりえまき))
[句意]いつも女でなく男が来ることを期待して待っているオカマの身に変事が起きた、という句。なお著者はその気(け)はないので念のため。
[ポイント]
1.鎌倉時代の代表的絵巻物は、一遍上人絵伝・蒙古襲来絵巻・男衾三郎絵巻・北野天神縁起絵巻・石山寺縁起絵巻・松崎天神縁起絵巻・平治物語絵巻の7つである。
[解説]
1.絵画では、平安時代末期にはじまった絵巻物が全盛期をむかえた。物語絵のみならず、この時代には武士の活躍を描いた『蒙古襲来絵巻』などの合戦絵が制作され、また『春日権現験記』など寺社の縁起や『一遍上人絵伝』などの高僧の伝記などが、民衆に教えを広めるために制作された。
2.一遍上人絵伝は武家造の館や備前国福岡市や京都の見世棚の様子が描かれている。
3.石山寺縁起絵巻は高階隆兼(たかしなたかかね)筆で、水車による灌漑、大津の馬借の活動が描かれている。
4.蒙古襲来絵詞は、肥後国の御家人竹崎季長(すえなが)の元寇での活躍を描いている。
5.男衾三郎絵巻は、笠懸・犬追物などで関東武士の生活を描いている。
6.松崎天神縁起絵巻から、14世紀には西日本を中心に牛耕が普及していたことがわかる。
7.石山寺縁起絵巻と藤原氏の氏神の春日権現験記とは、宮廷絵師高階隆兼(たかしなたかかね)の筆である。
〈2014明大・法(法律):「
〔Ⅰ〕次の文中の空欄(番号が付された箇所)に、各ブロックの語群からもっとも適当と思われる語を選べ。
(イ)鎌倉時代には、芸術の分野においても新しい傾向がおこった。絵画では、平安時代末期に始まった絵巻物が全盛期をむかえるようになった。この時代には、物語絵のみならず武士の活躍を描いた合戦絵がつくられ、また寺社の縁起や高僧の伝記といった形でも制作されるようになった。その代表的な作品としては、[ 5 〕によって描かれた『春日権現記』や[ 6 ]による『一遍上人絵伝』などがある。彫刻の分野では、写実的で力強いものが作り出された。当時の代表的な作品としては、[ 7 ]による六波羅密寺空也上人像が有名である。
〔語群〕
A円伊 B康勝 C藤原信実
D成忍 E定覚 F定慶
G快慶 H尊円入道親王 I高階隆兼
J湛慶 K藤原隆信 L康弁」
(答:5I、6A、7B)〉
〈2014明大・情報コミュ(情報コミュ(A)):「
問6 下線部(カ)鎌倉時代に制作された絵巻物として、誤ったものを次の1~4のうちから1つ選べ。
1北野天神縁起絵巻 2石山寺縁起絵巻
3鑑真和上東征絵伝 4信貴山縁起絵巻」
(答:4)〉
〈2012早大・文化構想:「4 下線部について。平安時代に制作された絵巻で、米俵が詰まった校倉式の倉庫が豪族の富の象徴であることを躍動的に示したものはどれか。1つ選べ。マーク解答欄紙の該当する記号をマークしなさい。」
ア『伴大納言絵巻』 イ『北野天神縁起絵巻』
ウ『信貴山縁起絵巻』
エ『春日権現験記』 オ『法然上入絵伝』
(答:ウ ※この問題の平安時代は平安時代後期=院政期としている)
〈2012関西学院大学・経済国際総合政策:「
1.下線部aの例として備前国福岡の市がよく知られている.その情景を描いた絵巻物を選びなさい。
ア『蒙古襲来絵巻(詞)』 イ『―遍上人絵伝』
ウ『山王霊験記絵巻』 エ『男衾三郎絵巻』
〈2011文教大・全学部:「
問A、Bの文章を読み、下の指示にしたがって答えなさい。
A、Bが両方正しい場合は、1をマークしなさい。
Aが正しく、Bが誤っている場合は、2をマークしなさい。
Aが誤っていて、Bが正しい場合は、3をマークしなさい。
A、Bがいずれも誤っている場合は、4をマークしなさい。
A 鎌倉時代には、鉄の善及にともなって牛馬に鉄製の犂を引かせて田畑の耕作を行うようになっていたことが、絵巻物の『信貴山縁起絵巻』から知ることができる。
B 金属加工の職人である鍛冶・鋳物師は、諸国を移動する者も多かったが、彼らは刀剣ばかりでなく農具や鍋釜などの日用品の生産も行った。」
(答3 ※A×『松崎天神縁起絵巻』など、B〇〉
〈2011文教大・全学部:「
問10 下の写真(略)は、下線部(h)菅原道真の人物の生涯と死後のエピソードを描いた作品であるが、その作品名として正しいものはどれか。次の中から一つ選べ。
1『北野天神縁起絵巻』 2『石山寺縁起絵巻』
3『春日権現験記』 4『真如堂縁起』」
(答:1)〉