- 「クリーム」か「化粧水」か
- 「ナノ化」が浸透力のカギ
- 「セラミド2の濃度」に注目
大前提は「ヒト型セラミド」
まず、基本のおさらいですが、
化粧品に配合されているセラミドは、動物由来の「天然セラミド」、植物由来の「植物性セラミド」、化学由来の「合成(疑似)セラミド」、酵素由来の「ヒト型セラミド」の4種類に分けられます。
ヒト型セラミドは、体内の角質細胞内に元々存在しているセラミドと化学構造がほぼ同等なため、肌への親和性が高く、保湿力や浸透力に優れています。刺激が少ないのも嬉しいところ。
そのため、前提として、化粧品では「ヒト型セラミド」を選ぶようにしましょう。
1)「クリーム」か「化粧水」か
乳液・クリーム・美容液
さて、ヒト型セラミドを選ぶ際に迷うのが、「化粧水」「乳液・クリーム」「美容液」のどれがいいのか、ということでしょう。
ヒト型セラミドは水に溶けにくい「脂溶性」なので、基本は乳液・クリーム、あるいは美容液です。化粧水に配合されているものとなると、ガクンとその数は減ってしまいます。
化粧水
ところが最近は、ディセンシアの「アヤナス」のように、ヒト型セラミドを配合した「化粧水」が登場しています。
このような「水溶性セラミド」は、水に溶けにくいものをわざわざ溶かすのですから、それこそ自前の研究施設があり、コストを抑えて製造できないと、作るのも容易ではありません。一般的なOEM(自社ブランドの製造を外部委託する生産方式)では、ここまでこだわった成分はそうそう配合できないのです。
わざわざコストをかけて開発・製造しているのだから、化粧水タイプは品質にこだわっていると見ることもできるかもしれませんね。
2)「ナノ化」が浸透力のカギ
加えて、キーワードとなるのが「ナノ化技術」です。
ヒト型セラミドは本来、水に溶けにくいだけでなく、実は浸透力もそれほど高くありませんでした。肌に浸透させるには、分子サイズが比較的大きかったからです。
そこで富士フィルムが2010年、独自技術の「ヒト型ナノセラミド」を開発しました。
写真フィルムの薄さは、肌の角質層と同じ0.02mm。そこに光・色・画像の粒子を配置して写真はできあがる。美しい写真に仕上げるには、微細な粒子をコントロールするナノ技術が必要となります。
この技術を化粧品に応用し、極小化(ナノ化)されたヒト型セラミドを開発したのです。
これ以降、ナノ化技術を取り入れたヒト型セラミドの化粧品が増えていきました。例えば、ディセンシアの「アヤナス」でも「セラミドナノスフィア」という技術を採用し、従来比4倍という高い浸透力を実現しています。
セラミドの保湿効果を最大限引き出すために、できる限り、ナノ化された商品を選びたいところです。
3)「セラミド2の濃度」に注目
セラミド2高濃度
もう1つ、注目したいのが「セラミド2(NS)」の濃度です。
人間の角質層には多種類のセラミドが存在しますが、特に重要なのが「セラミド1(EOP)」「セラミド2(NS)」「セラミド3(NP)」。どれも肌の水分保持に大事な役割を果たします。
その中でも、肌に最も多く、最も大きく影響を及ぼすのがセラミド2(NS)。高い保湿機能を持ち、その量の増減によって、肌の乾燥具合は大きく変わります。
目的がとにかく高保湿であれば、セラミド2(NS)が高い濃度で配合されているものを選ぶといいでしょう。
多種類のセラミド配合
そのほか、セラミド1は肌のバリア機能を高め、セラミド3はシワ予防などにも働きます。それぞれ機能は少しずつ違いますが、いずれも肌にとっては重要な成分。ということで、できるだけ多くの種類のセラミドが配合された化粧品も高い効果が期待できます。