プールの塩素が肌の乾燥や肌荒れを引き起こす要因になることを知っていますか?
乾燥肌の方はとくに、プールへ入った後に肌がカサカサしたり、つっぱったりした感じを体験したことがあると思います。
本記事では、プールの塩素などが引き起こす肌荒れの原因と乾燥を防ぐ正しいケアについて解説していきます。
プールの塩素による肌荒れの原因
プールによる肌への影響とは
基本的に不特定多数の方が利用するプールには、プール熱などの感染症にならないよう殺菌効果のある塩素での衛生管理が義務付けられています。
しかし、私たちの健康を害さぬようプールの衛生管理のために使われている塩素は、肌に影響がないのか気になりますよね。
プールによる肌への影響
- 乾燥肌
- かゆみ
- 赤み
- 日焼け(屋外の場合)
などが、あります。
プールによる肌への影響が出る場合の要因として、プールの水を消毒する過程で水中に残った残留塩素と、肌の状態が関係していると考えられます。
肌質による要因
- 乾燥肌
- 敏感肌
- 肌が荒れた状態(ニキビやアトピーの症状があるなど)
- 肌に傷がある状態(炎症を起こしていると、引っかき傷があるなど)
- アレルギー体質
- 体調による肌のバリア機能(新陳代謝機能)の低下
残留塩素による要因
- プールの塩素濃度が高い(基準値内で)
- 長時間の入水
- プールへ入水後の肌ケア不足(塩素を洗い流せていない、保湿不足など)
環境などの外的な要因
- 紫外線(屋外の場合)
- 空気乾燥
- 肌をこする行為
上記のように、プールに入ったからといってすべての人の肌に影響がでるというわけではありません。
もともと乾燥肌や肌の状態が良くなかった場合とプールに入って肌荒れが起きてしまった場合では、要因が違いますので、対策やケアも変わってきます。
水質別!塩素プールと海水プール対処法
乾燥肌の方には、とくに知っていてほしい塩素プールや海水プールによって起こる、肌荒れと対処法について、お伝えいたします。
塩素プールによる肌荒れとは
私たちの肌は弱酸性であり皮膚や毛髪もたんぱく質を基として形成されています。
その皮膚の表面には、保湿のため水分を保つ働きや外からの刺激を受けないように守ろうとする肌のバリア機能があります。
プールの水に含まれる残留塩素は、正式な名称でいいますと「次亜塩素酸ナトリウム」といって、たんぱく質を融解する「アルカリ性」です。
たんぱく質を融解するアルカリ性の残留塩素が、塩素によって皮膚が外的な刺激やダメージをうけ、皮膚の表面の肌バリア機能が破壊された状態です。
もともとの皮膚の構造や肌質、体質など個人差はありますが、乾燥肌の場合はすでに肌のバリア機能が低下した状態です。
そのため、残留塩素の刺激物質が皮膚の奥へ浸透していってしまい、外部刺激の侵入から守ることが困難になります。
結果として肌が赤くなったりヒリヒリしたり、かゆみなどの症状が出たりする肌荒れの原因となってしまいます。
塩素プールについての対処法
まず注意してほしいのは、プールから上がったあと手やタオルで、強くごしごし顔をこするような洗顔です。
洗顔のとき何気なく顔を強くこすってしまいがちですが、プールの水に長く使っているだけでも皮膚はふやけて傷つきやすい状態です。
そのうえに、残留塩素からの外的刺激で肌のバリア機能がさらに低下してしまいます。
肌のバリア機能が低下しているときは、過度な洗顔や洗浄力の強い洗顔料の使用はせずに、できるだけ肌への外的な刺激を避けて、ぬるめのお湯で長めにシャワーを浴びることと乾燥する前の早めに保湿ケアをしてください。
とくに乾燥肌や肌のバリア機能が低下しているときの保湿方法としておすすめなのは、成分に「セラミド」が含まれる保湿クリームの使用がおすすめです。
「セラミド」が含まれる美容液や保湿クリームをおすすめする理由としては、肌の一番外側を覆っている薄い角質層の水分を保つために必要な成分だからです。
角質層は角質細胞がいくつも重なった状態で「セラミド」はその角質細胞をつなぐ主成分として重要な働きをしています。
肌の乾燥を防ぐためには「セラミド」の成分を補充して、肌の保護バリア機能を正常な働きに促してあげることが重要。
ETOVOSの保湿ケアラインには、「モイスチャライジングセラム」「モイスチャライジングクリーム」のほかにも、セラミドの成分を含む「クリアソープバー」「ミディアムモイスチャライジングセラム」もセットで試用することができます。
また、肌にやさしい低刺激処方としてパッチテストやアレルギーテストも実施済みだから安心です。
プールから上がったあとの保湿はもちろんですが、肌に付着した残留塩素をしっかり洗い落とすことも忘れないようにしましょう。
豆知識
残留塩素をしっかり洗い落とすには、市販のビタミンC粉末(アスコルビン粉末)を使う方法もあります。
※塩素を中和させる効果があるビタミンC粉末(アスコルビン粉末)を水に溶かして携帯容器などで持参しておくと便利です。
プールから上がったあとの肌にかけて洗い流すと、より塩素をしっかり落とせますよ。
海水プールによる肌荒れ
海水を使用した施設は一般的にプールや温泉が上げられます。
しかし、施設ごとに設備や海水本来の水質、環境によってもプールの水質や塩分濃度が異なります。
海水を利用し循環ろ過装置などで水質管理をしていますが、基本的に塩分が含まれていますので、肌の状態によってはピリピリした刺激を感じる場合があります。
乾燥肌や敏感肌の場合は、事前に水質などについて施設へ相談してみると良いでしょう。
なかには、海水プールに含まれる塩分の殺菌作用によって皮膚の炎症が良くなったという方もいます。
「海洋・海草・海泥」などの海水に直接触れての治療や間接的な作用を取り入れた治療を好む人もいます。
海水につかったりして自然環境による心理的作用が働きリラクゼーション期待できる「海洋療法」などもあります。
しかし、海水が体に良いからといって安易に海水プールや海水温泉などに長くつかり過ぎないようにしましょう。
塩素プールと同じく、乾燥肌や敏感肌の方のように肌のバリア機能が低下している状態ですと、逆に塩分の刺激を受けて肌がヒリヒリし赤らんでかゆくなることがあります。
また、肌の状態によっては赤いプツプツができるなどの症状が出てしまう場合もあります。
「海洋療法」はあくまでも自然療法であり民間療法です。
医学的な治療ではありませんので、取り入れる際は必ず皮膚科へ相談することをおすすめいたします。
海水プールについての対処法
海水プールの場合、屋外であることが多いです。
屋外の場合は紫外線対策も必須となってきますね。
プールから上がったあとに帽子を被る、または日陰に入るなどの紫外線対策をまめにする人は多くありません。
少なからずプールへ入っているだけでも、肌への外的刺激を受けている状態です。
そこへ直射日光を浴び紫外線による外的刺激の影響で、肌を乾燥させるだけでなく日焼けのダメージも与えてしまいます。
【紫外線対策】
- 入水時以外は、帽子を被る。
- 濃い色のラッシュガード着て、直射日光に当たらないようにする。
- ウォータープルーフの日焼け止めを塗って、定期的に塗り直す。
なお、海水プールだけでなく注意してほしいのが「温泉」です。
全国の観光地にある温泉。
いろいろな効能があるため、どんな肌質の人にも人気があります。
しかし、なかには海水を使用した温泉もあり泉質によって注意が必要です。
強いアルカリ性の温泉は、たんぱく質を溶かす性質があるため肌のピーリング効果を期待できます。
しかしながら、乾燥肌や敏感肌のような肌の弱い方などの肌質には合わない場合があります。
実際に強アルカリ性の温泉とは書いてありますが、注意書きなど詳しくは書いていない施設もありますので長湯には注意しましょう。
海水プールや塩分濃度の高い温泉に入ったあとは、良くシャワーで洗い流し、肌が乾く前に十分に保湿をしましょう。
ニキビ肌とアトピー肌がうける塩素の影響
塩素はプールの中の菌や微生物の繁殖を抑える殺菌作用がありますが、たんぱく質を破壊してしまう作用や物質を酸化させる働きも持っています。
それでは、プールの塩素は「乾燥肌」など肌の状態が良くないときに、肌へどのような影響を与えるのでしょうか。
ニキビ肌への影響
ニキビができてしまい気になって悩んだ経験をしたことがある人も多いかと思います。
一般的にニキビができる人は脂性肌で毛穴詰まりが原因というイメージが強いのですが、実は乾燥肌でもニキビができます。
ニキビができる人で皮脂の分泌が多い脂性肌の場合、塩素の殺菌作用が働くためニキビの原因のひとつとも言われる、アクネ菌(皮膚の上に存在する皮膚常在菌のひとつ)の殺菌が期待できます。
しかしながら、私たちの皮膚はたんぱく質で形成されていますので、たんぱく質を溶かす作用が働けば、肌の保護バリア機能が低下してしまいます。
なお、乾燥肌でニキビができている場合、ただでさえ肌が乾燥し肌の保護バリア機能が低下した状態に、たんぱく質を溶かす塩素の影響でさらに乾燥させてしまいます。
肌の状態にもよりますが、プールのあとは少なからず塩素の影響をうけているので、どんどん肌の状態が悪くなるためしっかり保湿ケアをしましょう。
アトピー肌への影響
アトピー肌も「アトピー性皮膚炎」といってアレルギー疾患です。
原因としては、もともとの体質がアトピー性皮膚炎を起こしやすく炎症物質を作りやすい場合や、遺伝によるものと言われています。
また、汗をかいた状態でふき取ったりせずに放置しておくと、皮膚上に存在している黄色ブドウ球菌などの悪玉菌が増殖します。
悪玉菌が増殖すると、傷口や肌のバリア機能が低下したところに入り込んでしまいます。
その結果、アトピー性皮膚炎が悪化する原因です。
塩素による殺菌作用によって、皮膚に存在する黄色ブドウ球菌などの悪玉菌を殺菌することでアトピー肌がよくなったという方の情報もあります。
しかし、プールの残留塩素の塩素量や肌の状態にもよるため、万人に共通する情報としては信頼性に欠けます。
もともと乾燥肌に多いアトピー性皮膚炎ですから、肌のバリア機能の働きも良くない状態です。
そのため、プールの塩素の影響で殺菌どころか肌を健康な状態に保つために必要な常在菌なども減少してしまい、肌のバリア機能やアトピー性皮膚炎を悪化させてしまいます。
アトピー肌の場合は、プールへ入った後のケアはもちろんですが、できれば毎日の洗顔にシャワーや入浴に使用する水も見直してみましょう。
水道水の塩素から肌への刺激を軽減させる方法として一般的なものを紹介します。
- ビタミンC(湯船にティースプーン1杯程度入れる。)
- 緑茶(湯船にティーパックを入れる。)
- 炭(湯船に1~2kg程度を入れる。)
- 浄水機能付のシャワーヘッドや残留塩素除去できるタイプに変える。
- 入浴用のお湯はりを自動にしないで、浴槽にお湯を張る。
- 塩素を除去してくれるような入浴剤を使用する。
肌が弱い子どもや敏感肌が注意すべき3つのこと
塩素アレルギー
乾燥しやすく肌が薄い子どもや敏感肌の人は、プールの塩素による影響として、特に注意したいのが「塩素アレルギー」です。
プールや海水を使用した温泉などに入ったあとに、次のような症状が出てしまうようであれば、アレルギー検査ができる専門の医療機関で診察してもらいましょう。
アレルギーの症状例
- 鼻づまり
- くしゃみや咳
- 皮膚のしっしんや、炎症など
- 水ぶくれ
塩素アレルギーと診断された場合、プールへ行くのは控えたほうが良いでしょう。
塩素アレルギーも他のアレルギーと同じ様に、体の免疫力が低下しているときなどはとくに、アナフィラキシーショックというショック症状を引き起こす可能性もありますので注意しましょう。
プールの塩素はしっかり落とす
子どもは、大人よりも特に皮膚層が薄く、プールなどの水中の塩素成分が皮膚の奥まで浸透しやすいです。
また、敏感肌も本来の肌の保護バリア機能の働きが弱い状態です。
やはり子どもの肌と同じように塩素が皮膚の奥に浸透しやすいので、プールのあとは体に付着した塩素を良く洗い流しましょう。
体に付着した塩素への対策
残留塩素をしっかり洗い落とす対策として、市販のビタミンC粉末(アスコルビン粉末)を使う方法があります。
ビタミンC粉末(アスコルビン粉末)は塩素を中和させる効果があり、プールから上がったあとの肌にかけて洗い流すと、より塩素をしっかり落とせますよ。
※ビタミンC粉末(アスコルビン粉末)を水に溶かして携帯容器などで準備しておくと使いやすいでしょう。
プールから上がったあとの肌にかけて洗い流すと、より塩素をしっかり落とせますよ。
また、長い時間プールに入っていると皮膚がふやけて傷つきやすい状態です。
皮膚を強く擦ったり引っかいたりしないように、子どもの場合はとくに注意してみてあげましょう。
子どもの肌も敏感肌も、しっかり塩素を洗い流したあとは保湿を忘れないようにしてくださいね。
肌の負担を考えたケア
プールに入ったあとの肌は、残留塩素によって皮膚のたんぱく質が破壊されている弱い肌の状態です。
肌の乾燥を防ぐための保湿ケアですが、間違えた保湿をしてしまうとかえって肌に負担を与えて逆効果となってしまう場合があります。
保湿のために使用している化粧水や保湿クリームが、成分によっては肌に刺激を与えてしまうものもあります。
下記の成分の一例は、敏感肌の方には使うのを避けてほしい成分です。
- 合成界面活性剤(表示名の例:ステアリン酸グリセリルなど)
- パラベン(表示名の例:メチルパラベンなど)
- アルコール成分(表示名の例:エタノールなど)
- 合成ポリマー(表示名の例:ポリエチレンなど)
- 香料
- 紫外線吸収剤(表示名の例:サリチル酸オクチルなど)
いま使っている保湿製品に該当する成分がないかチェックしてみてください。
プールにかぎらず普段のスキンケアで乾燥肌を防ぐ
私たちは日常生活において入浴や洗顔、洗い物に洗濯などの水を使うことが多く、プールのほかでも少なからず塩素の影響をうけています。
ですから、プールへ行ったあとに乾燥するからといって、保湿をしてもぜんぜん間に合わないのです。
毎日のスキンケアがどれだけ大切なのか?
肌荒れでお悩みの方は、まず自分の肌の状態を正しく知ることからはじめても良いと思います。
WEB限定のトライアルセットなどを利用し、必要な成分や悩みに沿って肌に合うものをお試ししてみるのもひとつの方法です。
肌の状態は季節や生活環境によって変化することもあります。
そのため、肌の状態をきちんと理解した上で、毎日のスキンケアを見直していくことが悩みの解決への近道です。
今日この時の肌の状態にあった、スキンケアを取り入れていくことをおすすめいたします。