脇汗を止めてくれる?!塩化アルミニウムの使い方とは?

      2017/07/18

ワキガをはじめとする脇の下の臭いを防止するためには、汗を止めてしまうのが効果的です。

この汗を止めてしまう薬剤のひとつに、塩化アルミニウムがあります。

塩化アルミニウムはどのようにして汗を止めているのか、どのタイミングで脇の下に塗布すればいいのか、副作用にはどういうものがあるのかなどについて、簡単に説明していきましょう。

なぜ脇汗を止めると臭い対策になるのか

塩化アルミニウムの効能などについて説明する前に、なぜ脇汗を止めると臭いが減るのかについて触れておきましょう。

そもそも汗には臭いの原因となる成分は含まれていません。

汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺との2種類がありますが、エクリン腺の汗は水分と塩分がほとんどで、アポクリン汗腺の汗に含まれる脂質やタンパク質も臭いの原因にはなりません。

では、なぜ臭いが生じるのかというと、汗によって細菌が繁殖してしまうからです。

アポクリン腺の汗に含まれる脂質やタンパク質は細菌の栄養分になりますし、エクリン汗腺の汗の水分も細菌の繁殖を促してしまいます。

これらの細菌が栄養分を分解する際の分泌物が、汗の臭いの原因なのです。

裏返せば、汗がなければ細菌の繁殖が抑えられ、臭いも減少させることができるというわけです。

塩化アルミニウムはどうやって汗を止めるのか

では、塩化アルミニウムはどのようにして汗が出るのを防いでいるのでしょうか。これは理屈としては意外と簡単です。塩化アルミニウムが汗腺を塞いでしまうのです。

汗の分泌量そのものを減らしてしまうのではなく、汗の出口を塞いでしまうことで量を減らしてしまうのです。

水道は蛇口を開かない限り水が出てきませんが、これと基本的には同じことです。

蛇口の役目を果たしているのが塩化アルミニウムだと考えていいでしょう。

ただ、出る汗を無理矢理外に出さないようにしているだけですので、汗そのものの分泌量は減少していません。

汗は分泌されているのに、外に出てきていないというだけのことなのです。

実際のところ、これはかなり乱暴な方法で、それが後述する副作用の原因にもなっているのです。

塩化アルミニウムはどのタイミングで塗布するのか

では、塩化アルミニウムはどのようなタイミングで塗布すればいいのでしょうか。結論からいえば「汗をかいていないとき」です。

塩化アルミニウムは汗腺の出口に栓をするようなものですから、汗が出ていないときのほうが汗腺の出口に入り込みやすいためです。

上記の水道のたとえでいえば、水が出ている状態で栓をするのは簡単ではありません。

深く差しこむことができないため、栓をしても簡単に抜けてしまいます。

しかし、水が出ていない状態でしたら簡単に栓ができます。深く差しこむことができますので、栓をしたあとも簡単には抜けなくなります。これと同じことだと考えてもらっていいでしょう。

具体的な時間帯でいえば、就寝前が一番いいでしょう。

これは、寝ている間は脇の下の汗腺の活動が低下するためで、塩化アルミニウムの栓が汗腺に深く入り込みやすいためです。

栓が汗腺に深く入り込めば抜けにくくなりますので、長期にわたって汗をかかなくなるというわけです。

逆にいうと、汗をかきやすい状態で塩化アルミニウムを塗布しても、効果が小さくなってしまうということです。

栓が深くまで入り込まない状態で汗をかいてしまうことで、簡単に外れてしまうためです。

栓が外れれば汗腺の出口から汗が出てきますので、制汗効果がなくなってしまうというわけです。

塩化アルミニウムの副作用とは

問題は、上にも書きましたように、塩化アルミニウムには副作用があるということです。それは具体的にどういうものなのでしょうか。

まず、脇の下に小さい水ぶくれのようなものができてしまうことがあることです。

これは「汗疱」といって、中には分泌された汗がたまっています。

上にも書きましたように、塩化アルミニウムは汗腺の出口を塞いでしまうことによって汗の量を減らしており、汗そのものの量を減らしているわけではありません。

汗そのものは汗腺から分泌されていますが、塩化アルミニウムによって出口が塞がれていますので、汗腺内部にたまるしかありません。その結果、水ぶくれのようになってしまうというわけです。

これは上にも書いた通り、塩化アルミニウムによる制汗がかなり乱暴な方法であることに起因しているのです。

そして、もうひとつの副作用は脇の下がかぶれてしまうことです。

汗腺の出口をふさいでいるのは塩化アルミニウムそのものですから、汗腺内部では汗と塩化アルミニウムが直接触れていることになります。

このとき、汗の成分と塩化アルミニウムが反応し、塩酸を生成してしまうのです。

塩酸は強酸ですので、これが脇の下の肌にダメージを与え、かぶれの原因になってしまうというわけです。

まとめ

いかがでしたか?

塩化アルミニウムの制汗作用はかなり強いため、塗布によって脇汗を大幅に減らし、臭いを抑制することができるのは大きなメリットです。

ただ、上記の副作用を考えると常用は危険で、塗布はあくまでも「一時しのぎ」と考えておく方がいいようです。