醜状障害の解説と後遺障害等級

ここでは、お身体に残っている症状から、ケガや後遺障害の原因、後遺障害等級認定の立証方法、認定される可能性のある後遺障害等級などを調べることができます。

原因、治療方法、認定される可能性のある後遺障害等級などについて解説いたします。

症状

傷あと、やけど、組織陥没、黒褐色の変色、白斑などが残った(醜状障害)

原因・説明

「外貌」とは、頭、顔、首のように、腕や足以外の日常露出する部分をいいます。

「醜状」には、傷あと、やけど、組織陥没、色素沈着による黒褐色の変色、色素脱失による白斑などがあります。

傷あとややけどなどの醜状が残った場所が外貌の場合は、その範囲等によって、後遺障害等級7級、9級、12級が認定されます。ただし、眉毛や頭髪で隠れる範囲のもの、あごの下で正面から確認できないものは、醜状として取り扱われません。

腕、あし、胸部、腹部、背中、お尻に醜状が残った場合は、その範囲等によって、12級又は14級が認定されます。

なお、以前は、醜状障害について、女性の方が男性よりも等級が高くなっていましたが、2011年(平成23年)5月2皮施行の改正自賠法施行令により男女差がなくなりました。

治療

・保存治療
ステロイド、内服薬など

・レーザー治療

・手術治療
真皮縫合や植皮術、ティッシュ・エキスパンダー法、クラニオフェイシャルサージャリーなど

認定される可能性のある後遺障害等級

ご確認前に必ずお読みください
ここでは認定される可能性のある後遺障害等級をご確認頂き、1つのケース(被害者40歳、年収480万円、被害者の過失なし)を前提に、個別事情を考えない一般的な計算方法で計算した適正な賠償金額(参考賠償金額)をご覧頂けます。しかし、参考賠償金額は、年齢や年収をはじめ、具体的な事情によっては、金額が変わるものです。

参考賠償金額については、ぜひ、「内訳」までご参照ください。特に、具体的な事情によっては、内訳にある「その他」の賠償金も認められることにより、参考賠償金額よりも実際の賠償金額が大幅に多くなるケースもあります。

ご自身の場合の賠償金額がどうなのかについては、お気軽に無料相談をご利用ください。
参考賠償金額については、治療費が含まれていません(保険会社から直接病院に支払われることが多いため)。治療費を含めれば、その分だけ大きな金額となります。また、交通費も含まれていません。
併合によって、等級が上がっている場合は、その上がった等級の参考賠償金額と内訳を参考にして下さい。併合についてはコチラをご確認ください。
等級 後遺障害 参考賠償金額
 
7級12号 外貌に著しい醜状を残すもの6116万6384円 詳しい算出条件
外貌(頭、顔、首など)が、以下のⅰ)~ⅴ)のいずれかの状態となったものをいいます。
ⅰ)頭にてのひら大(指の部分は含まない)以上の傷あと残った状態、または、頭がい骨が手のひら大以上に欠けてなくなった状態(ただし、その部分に人工骨がはめ込まれていれば、等級に対象となりません)。
ⅱ)顔に鶏卵大面以上の傷あと、又は、10円銅貨大以上の窪みが残った状態
ⅲ)首にてのひら大以上の傷あとが残った状態。
ⅳ)耳の軟骨部の2分の1以上が欠けてなくなった状態
ⅴ)鼻の軟骨部の全部又は大部分が欠けてなくなった状態
参考賠償金額内訳
[入院  10ヶ月 / 通院期間  10ヶ月 / 休業日数  20ヶ月]の場合
後遺障害の逸失利益(後遺症) 3936万384円
=480万円(年収)×0.56(労働能力喪失率56%)×14.643(67歳までのライプニッツ係数)

*注意:被害者の性別、年齢、職業等を考慮し、その傷あと等によって労働能力への影響が認められない場合は、この逸失利益の賠償金が認められない場合があります(その代わり、慰謝料が加算されることがあります)。
後遺障害の慰謝料(後遺症) 1000万円
入通院慰謝料 335万円
(これが基準額ですが、生死が危ぶまれる状態が継続したときや、麻酔なしでの手術等極度の苦痛を被ったとき、手術を繰り返したときなどは、より高額になる可能性があります)
休業損害 800万円
入院雑費 45万6000円
=1500円×304日(10ヶ月)
治療費等 実費
(保険会社から直接病院に支払われることが多いです)
交通費 実費
その他 参考保険金額が増額される可能性があります。
装具等購入費、家屋・自動車等改造費、将来の治療費等、将来の雑費、近親者の付添看護費、弁護士費用、遅延損害金など
注意:この内訳は、上記のケース(40歳、年収480万円等)を前提とした場合のによる算出結果です。具体的な事情によっては、金額が大きく異なりうるものです。

なお、後遺障害等級7級の保険金額1,051万円というのは、最低限の補償である自賠責保険による保険金額の上限です。任意保険会社に対しては、この金額を超えた請求が可能です。
 
9級16号 外貌に相当程度の醜状を残すもの4330万6240円 詳しい算出条件
原則として、顔に長さ5cm以上の線状痕を残し、それが人目につく程度以上の状態。
参考賠償金額内訳
[入院  10ヶ月 / 通院期間  10ヶ月 / 休業日数  20ヶ月]の場合
後遺障害の逸失利益(後遺症) 2460万240円
=480万円(年収)×0.35(労働能力喪失率35%)×14.643(67歳までのライプニッツ係数)

*注意:被害者の性別、年齢、職業等を考慮し、その傷あと等によって労働能力への影響が認められない場合は、この逸失利益の賠償金が認められない場合があります(その代わり、慰謝料が加算されることがあります)。
後遺障害の慰謝料(後遺症) 690万円
入通院慰謝料 335万円(これが基準額ですが、生死が危ぶまれる状態が継続したときや、麻酔なしでの手術等極度の苦痛を被ったとき、手術を繰り返したときなどは、より高額になる可能性があります)
休業損害 800万円
入院雑費 45万6000円
=1500円×304日(10ヶ月)
治療費等 実費
(保険会社から直接病院に支払われることが多いです)
交通費 実費
その他 参考保険金額が増額される可能性があります。
装具等購入費、家屋・自動車等改造費、将来の治療費等、近親者の付添看護費、弁護士費用、遅延損害金など
注意:この内訳は、上記のケース(40歳、年収480万円等)を前提とした場合のによる算出結果です。具体的な事情によっては、金額が大きく異なりうるものです。

なお、後遺障害等級9級の保険金額616万円というのは、最低限の補償である自賠責保険による保険金額の上限です。任意保険会社に対しては、この金額を超えた請求が可能です。
 
12級14号 外貌に醜状を残すもの1522万5096円 詳しい算出条件
外貌(頭、顔、首など)が、以下のⅰ)~ⅴ)のいずれかの状態となったものをいいます。
ⅰ)頭に鶏卵大面以上の傷あと残った状態、または、頭がい骨が鶏卵大面以上に欠けてなくなった状態(ただし、その部分に人工骨がはめ込まれていれば、等級に対象となりません)。
ⅱ)顔に10円銅貨大以上の傷あと、又は、長さ3cm以上の線状痕が残った状態
ⅲ)首に鶏卵大面以上の傷あとが残った状態。
ⅳ)耳の軟骨部の一部が欠けてなくなった状態
ⅴ)鼻の軟骨部の一部が欠けてなくなった状態
参考賠償金額内訳
[入院  1ヶ月 / 通院期間  8ヶ月 / 休業日数  2ヶ月]の場合
後遺障害の逸失利益(後遺症) 984万96円
=480万円(年収)×0.14(労働能力喪失率14%)×14.643(67歳までのライプニッツ係数)

*注意:被害者の性別、年齢、職業等を考慮し、その傷あと等によって労働能力への影響が認められない場合は、この逸失利益の賠償金が認められない場合があります(その代わり、慰謝料が加算されることがあります)。
後遺障害の慰謝料(後遺症) 290万円
入通院慰謝料 164万円
休業損害 80万円
入院雑費 4万5000円
=1500円×30日(1ヶ月)
治療費等 実費
(保険会社から直接病院に支払われることが多いです)
交通費 実費
その他 参考保険金額が増額される可能性があります。
装具等購入費、家屋・自動車等改造費、将来の治療費等、弁護士費用、遅延損害金など
注意:この内訳は、上記のケース(40歳、年収480万円等)を前提とした場合のによる算出結果です。具体的な事情によっては、金額が大きく異なりうるものです。

なお、後遺障害等級12級の保険金額224万円というのは、最低限の補償である自賠責保険による保険金額の上限です。任意保険会社に対しては、この金額を超えた請求が可能です。
 
12級準用 外貌に醜状を残すもの1522万5096円 詳しい算出条件
以下ⅰ)ⅱ)のいずれかにあたるもの。
ⅰ)両腕、または、両あしに手のひらの3倍以上の醜状を残す状態。
ⅱ)胸腹部、または、背部臀部の全面積の2分の1以上の範囲に醜状を残す状態。
参考賠償金額内訳
[入院  1ヶ月 / 通院期間  8ヶ月 / 休業日数  2ヶ月]の場合
後遺障害の逸失利益(後遺症) 984万96円
=480万円(年収)×0.14(労働能力喪失率14%)×14.643(67歳までのライプニッツ係数)

*注意:被害者の性別、年齢、職業等を考慮し、その傷あと等によって労働能力への影響が認められない場合は、この逸失利益の賠償金が認められない場合があります(その代わり、慰謝料が加算されることがあります)。
後遺障害の慰謝料(後遺症) 290万円
入通院慰謝料 164万円
休業損害 80万円
入院雑費 4万5000円
=1500円×30日(1ヶ月)
治療費等 実費
(保険会社から直接病院に支払われることが多いです)
交通費 実費
その他 参考保険金額が増額される可能性があります。
装具等購入費、家屋・自動車等改造費、将来の治療費等、弁護士費用、遅延損害金など
注意:この内訳は、上記のケース(40歳、年収480万円等)を前提とした場合のによる算出結果です。具体的な事情によっては、金額が大きく異なりうるものです。

なお、後遺障害等級12級の保険金額224万円というのは、最低限の補償である自賠責保険による保険金額の上限です。任意保険会社に対しては、この金額を超えた請求が可能です。
 
14級4号 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの633万4320円 詳しい算出条件
肩の付け根から指先の範囲内に、てのひら大(指の部分は含まない)の醜いあとが残った状態。
*労災では「ひじから指先の範囲内」と範囲が狭いので注意。
参考賠償金額内訳
[通院期間  8ヶ月 / 休業日数  1ヶ月]の場合
後遺障害の逸失利益(後遺症) 351万4320円
=480万円(年収)×0.05(労働能力喪失率5%)×14.643(67歳までのライプニッツ係数)

*注意:被害者の性別、年齢、職業等を考慮し、その傷あと等によって労働能力への影響が認められない場合は、この逸失利益の賠償金が認められない場合があります(その代わり、慰謝料が加算されることがあります)。
後遺障害の慰謝料(後遺症) 110万円
入通院慰謝料 132万円
休業損害 40万円
入院雑費 0円(本ケースでは入院0日なので)
治療費等 実費
(保険会社から直接病院に支払われることが多いです)
交通費 実費
その他 参考保険金額が増額される可能性があります。
弁護士費用、遅延損害金など
注意:この内訳は、上記のケース(40歳、年収480万円等)を前提とした場合のによる算出結果です。具体的な事情によっては、金額が大きく異なりうるものです。

なお、後遺障害等級14級の保険金額75万円というのは、最低限の補償である自賠責保険による保険金額の上限です。任意保険会社に対しては、この金額を超えた請求が可能です。
 
14級5号 下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの633万4320円 詳しい算出条件
太ももの付け根から足の背の範囲内に、てのひら大(指の部分は含まない)の醜いあとが残った状態。
*労災では「ひざから足の背の範囲内」と範囲が狭いので注意。
参考賠償金額内訳
[通院期間  8ヶ月 / 休業日数  1ヶ月]の場合
後遺障害の逸失利益(後遺症) 351万4320円
=480万円(年収)×0.05(労働能力喪失率5%)×14.643(67歳までのライプニッツ係数)

*注意:被害者の性別、年齢、職業等を考慮し、その傷あと等によって労働能力への影響が認められない場合は、この逸失利益の賠償金が認められない場合があります(その代わり、慰謝料が加算されることがあります)。
後遺障害の慰謝料(後遺症) 110万円
入通院慰謝料 132万円
休業損害 40万円
入院雑費 0円(本ケースでは入院0日なので)
治療費等 実費
(保険会社から直接病院に支払われることが多いです)
交通費 実費
その他 参考保険金額が増額される可能性があります。
弁護士費用、遅延損害金など
注意:この内訳は、上記のケース(40歳、年収480万円等)を前提とした場合のによる算出結果です。具体的な事情によっては、金額が大きく異なりうるものです。

なお、後遺障害等級14級の保険金額75万円というのは、最低限の補償である自賠責保険による保険金額の上限です。任意保険会社に対しては、この金額を超えた請求が可能です。
 
14級準用 胸腹部、または、背部臀部の全面積の4分の1以上の範囲に醜状を残す状態633万4320円 詳しい算出条件
胸腹部、または、背部臀部の全面積の4分の1以上の範囲に醜状を残す状態。
参考賠償金額内訳
[通院期間  8ヶ月 / 休業日数  1ヶ月]の場合
後遺障害の逸失利益(後遺症) 351万4320円
=480万円(年収)×0.05(労働能力喪失率5%)×14.643(67歳までのライプニッツ係数)

*注意:被害者の性別、年齢、職業等を考慮し、その傷あと等によって労働能力への影響が認められない場合は、この逸失利益の賠償金が認められない場合があります(その代わり、慰謝料が加算されることがあります)。
後遺障害の慰謝料(後遺症) 110万円
入通院慰謝料 132万円
休業損害 40万円
入院雑費 0円(本ケースでは入院0日なので)
治療費等 実費
(保険会社から直接病院に支払われることが多いです)
交通費 実費
その他 参考保険金額が増額される可能性があります。
弁護士費用、遅延損害金など
注意:この内訳は、上記のケース(40歳、年収480万円等)を前提とした場合のによる算出結果です。具体的な事情によっては、金額が大きく異なりうるものです。

なお、後遺障害等級14級の保険金額75万円というのは、最低限の補償である自賠責保険による保険金額の上限です。任意保険会社に対しては、この金額を超えた請求が可能です。

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