デゾラムがよくわかる
デゾラムは安心な医療薬であるのか?
ベンゾジアゼピン受容体に作用し、不安や緊張をやわらげます。また、筋肉の緊張をとる作用があります。通常、神経症・うつ病・心身症・統合失調症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・睡眠障害・身体症候の治療、腰痛症などにおける不安・緊張・抑うつおよび筋緊張の改善に用いられます。
チエノジアゼピン系の抗不安薬(緩和精神安定薬)です。作用的には、ベンゾジアゼピン系とだいたい同じです。比較的安全性が高く、依存性もそれほど強くありません。同類薬のなかでは、作用がやや強く、作用時間は短いほうです(作用/時間:中~強/短時間型 6時間以内)。筋肉をゆるめる作用もかなりあります。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。急性狭隅角緑内障、重症筋無力症がある。妊娠または授乳中。他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
■以下の場合、絶対に使用しないでください。
・急性狭隅角緑内障の人: 抗コリン作用により症状を悪化させるおそれがあります。
・重症筋無力症の人: 筋弛緩作用により症状を悪化させるおそれがあります。
そもそもデゾラムって?
不安、緊張、抑うつ、睡眠障害を改善するマイルドな効き目の精神安定剤です。自律神経失調などによるめまいや肩こりなどの症状にも効果を発揮します。 効果の出現が早く、副作用が比較的少ないのも特長とされております。
デゾラムの有効成分はエチゾラム
有効成分はエチゾラムとなります。
エチゾラムは、このベンゾジアゼピン系と少し異なる構造を持つチエノジアゼピン系の薬ですが、ベンゾジアゼピンとほぼ同じ作用を持ち、 脳内におけるヒトの情動と密接な関係を持つ大脳辺縁系と、視床下部という部位に対して抑制的に作用することで、不安や緊張を改善すると考えられています。
デゾラムの効果・効能のメカニズム
デゾラムは、おだやかな作用の心の安定薬です。不安や緊張感をやわらげ、気持ちを落ち着かせます。神経症やうつ病など精神的な不具合にはもちろん、心身症のような体の不調が前面にでる病気にも使われます。心身症は、精神的な要因や自律神経の乱れがもたらす心と体の病気です。たとえば、ストレスで血圧が上がったり、胃腸の調子が悪くなったり、心臓がドキドキしたり、また、女性では生理不順を起こしたりします。
実際の処方例としては、心身症や不安神経症、パニック障害など各種の不安障害を中心に、自律神経失調症、更年期障害、うつ病や不眠症、統合失調症や躁病の急性期などに処方されています。 さらに、筋肉をほぐす作用があるので、緊張型頭痛や頸椎症、腰痛症、肩こり、けいれん性の病気などに応用されることも多いです。このように、この系統の薬は副作用が少なく安全性が高いこともあり、各診療科でいろいろな病気に幅広く使われています。
エチゾラムの作用機序にはGABA(ギャバ)が関わっています。ギャバは脳内中枢神経を抑制する神経伝達物質で、いくつかのサブタイプが存在しますが、精神安定作用はイオンチャンネル型受容体のギャバA受容体の作用によるものと考えられています。エチゾラムは、このギャバA受容体に結合することによって塩素イオンを通すイオンチャンネルを開口させ、塩素イオンであるCl-を細胞内に流入させます。 Cl-が細胞内に多く存在すると、神経伝達物シグナルを放出させる活動電位の発生が阻止され、興奮性ニューロンの伝搬が阻害されます。すると神経活動が抑制され、精神安定作用がもたらされると考えられています。