Vやねん!

Last-modified: 2017-07-25 (火) 09:33:03

2008年9月3日に日刊スポーツ出版社から発売された渾身のギャグ、阪神タイガースの優勝を祝うはずだった雑誌タイトルのこと。
正式名称は『Vやねん!タイガース』。

 

なんJや野球chに限らず「縁起モノ」を出すと逆効果な場合も多いが、特にマスコミが強いインパクトを与えたことから現在も逆フラグの代名詞として使われている。


概要

2008年の阪神は春先から好調で一時は2位に13ゲームもの大差を付けて独走。レギュラーシーズンの優勝はほぼ間違いないと思われ、そんな優勝確定ムードの中でこの雑誌が9月に発売される。


Vやねん!当時の状況

後半戦は破竹の勢いで迫る2位・読売ジャイアンツ。
逆に阪神は先発が長いイニングを持たせられず、好調の新井貴浩が疲労骨折で戦線離脱して春ほど打線が繋がらなくなり徐々に失速、ファンは「(『Vやねん!~』の発売は)見切り発車過ぎでは?」と不安を募らせる

夏場以降の阪神は首位をキープするがマジック点灯→消滅を繰り返し、巨人に直接対決で大きく負け越すなどじわじわとその差を詰められていた*1

そしてV逸へ

『Vやねん!』発売以降も巨人は阪神とのゲーム差を縮め、ついに10月3日の東京ヤクルトスワローズ戦で阪神が5点リードをひっくり返されての敗戦を喫したことで、巨人は同率首位に並びかける。
一旦阪神は単独首位を奪い返すが勢いの差は歴然。5日後の巨人との直接対決で敗北したことにより、首位陥落と同時に巨人にマジック2が点灯した。
さらに2日後、阪神は横浜ベイスターズ戦で敗れ、ヤクルトに勝った巨人のレギュラーシーズン優勝が確定してしまった。

この13ゲーム差をひっくり返しての優勝は、最大11.5ゲーム差から逆転優勝の1996年の「メークドラマ」(命名・長嶋茂雄)になぞらえ、「メークレジェンド」と呼ばれて話題となった。これは最大ゲーム差逆転優勝のセ・リーグ新記録である*2
それと同時にひっくり返された阪神は「歴史的V逸」として名を残すことになり、後に残ったのは本商品の存在及び微妙な気まずさだけである。


クライマックスシリーズ

しかし「メークドラマ」達成時と違い、今のプロ野球にはクライマックスシリーズ(以下CS)があることから、阪神ファンはCSの逆転で日本シリーズ進出に期待を掛けた。

迎えたCSファーストステージは3位・中日ドラゴンズとの対戦で、第3戦までもつれ込む。
すると0-0で迎えた9回表、この回から登板した阪神の守護神・藤川球児がタイロン・ウッズに痛恨の被弾。これが決勝点となり阪神は第1戦に続いて0-2の完封で敗北、同時にCS敗退が決定。
藤川は岡田彰布監督(当時)が「絶対の信頼を寄せるストッパー」だったため、シーズン終盤では藤川の酷使*3が目立ち、ここ一番で頼り過ぎた事が大きな仇となった。
そして、

  • 絶対的守護神が打たれて敗北
  • 全く噛み合わない打線
  • 結局V逸
  • MAKE(まけ=負け)レジェンド

とあってこの日の2ちゃんねる実況板、各所のブログや掲示板はお祭り騒ぎだったようで、そして事ある毎に本商品は「ネタ素材」として宣伝・投下され、

  • 何がVやねん!タイガース
  • V逸やねん!タイガース

など一部を改変された画像が出回り、笑いの種とされてしまったのである。

 

なお日刊スポーツ出版社は約1ヶ月後、「原巨人 奇跡の逆転V」をいけしゃあしゃあと出版している。


画像

  • 本家 Vやねん!タイガース
  • 改変 何がVやねん!タイガース


その後

時は流れ2015年。この年、球団創立80周年を迎えた阪神は後半戦に入って調子を上げ、8月8日に首位へ立つ。多くのファンはこれを喜んだが、この年のセ・リーグは混戦模様を呈しており「楽観視できない」という意見が大勢を占めた。
しかし前半戦で横浜DeNAベイスターズを特集、見事に失速の立役者と見なされてしまった週刊ベースボール*4が「10年ぶりの歓喜へ!阪神大特集」「セ界制覇へ突き進め」「Vやで!タイガース」などと題し9月14日号での阪神特集を予告
 
それがまたもや盛大なフラグとなり、その後数日は持ちこたえた阪神だったがヤクルト・巨人の追い上げに遭い首位陥落。さらに黒星を重ねて3位へと順位を落とした挙句、首位争いどころか4位・広島東洋カープ*5とのCS争いをする羽目に。
そして9月27日、広島に2-5で敗れ阪神のリーグ優勝は完全消滅、阪神は2008年の二の舞を演じることとなってしまった。案の定である*6

  • 派生 Vやで!タイガース


関連項目