避妊目的や生理を軽くするなどでピルを服用していると、ピルの副作用が抜け毛の原因になってしまうことがあります。
「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)平成17年12月 日本産科婦人科学会編」によると、実際にピルを服用するにあたってのリスクとして「0.2%の発生頻度で脱毛が見られる」とあります。
様々な目的で女性に服用されているピルですが服用中は気にならなくても、「服用をやめた後に抜け毛が増えた」という人が多く、こうしたピルの副作用も女性の抜け毛の原因の一つとなります。
【ピルの服用が抜け毛の原因になる理由】
ピルを服用している時と服用をやめた後とで起こる変化としては「ホルモンバランスの変化」があります。
この女性ホルモンのバランスが変わることで、ピルの服用をやめると抜け毛が増えるというわけです。
ピルを服用している最中は脳下垂体が「ホルモンを分泌する必要なし」と判断するため生理もこなければ、妊娠することもありません。
これはよく知られていることだと思うのですが、実はピルには「抗アンドロゲン作用」もあって、ピルの服用で抜け毛の原因になるのは、この作用によるものなのです。
ちなみにアンドロゲンというのは男性ホルモンのことです。
【ピルの種類と副作用】
ピルには女性ホルモンが含まれているから美容目的で服用する人もいますが、ピルにも種類があって目的によって処方されるピルの種類が違います。
◆ピルの種類
・高用量ピル
・中用量ピル
・低用量ピル
・超低用量ピル
これら4種類があり黄体ホルモンと卵胞ホルモンという女性ホルモンの含有量の違いで分類されていて、一般に服用されているのは低用量ピルで「卵胞ホルモンが50マイクログラム以下」含まれたものとされています。
先にも紹介したように「低用量ピルを服用している場合0.2%で脱毛リスクがある」とのことで、全ての人でないにしても、中にはピルの副作用が抜け毛として現れてしまう人もいるわけです。
但し副作用の程度は個々によって違います。
ですが「ピルの服用時よりも服用をやめた後に抜け毛や薄毛が気になるようになった」というケースが多いです。
【ピルの副作用での抜け毛は一時的なもの】
ピルの服用をやめて抜け毛が増えたとしてもそれは一時的なものであって、その後もずっと抜け続けていくわけではありません。
女性ホルモンのバランスが整えば自然と抜け毛が減っていくので心配いりませんがこの時期に、
・過度なダイエットや暴飲暴食
・不規則な生活習慣
・栄養が偏った食生活
・睡眠不足が続く日々
など抜け毛を誘発するような生活をしていると、今度はこれらが原因でホルモンバランスがいつまでも整わず抜け毛期間が長くなってしまうこともあるので注意しましょう。
ピル服用後の抜け毛対策としては、
・再度ピルを服用する
・抜け毛が自然と治まるのを待つ
いずれかとなるわけですが特別ピルを服用する理由がないのであれば、抜け毛が自然に治まるのを待った方がいいです。
あまり気にせず「この時期によくありがちなこと」と前向きに捉えて過ごしましょう。
その際は育毛剤を利用したり、シャンプーを市販されている安価なものから石鹸シャンプーに替えてみるなど、頭皮と髪の毛に優しい正しいヘアケアに取り組みましょう。
【ピルも抜け毛の原因になることを知った上で服用すること】
ピルを服用する際は「抜け毛も副作用の一つである」ことを知った上で服用するか否かを決めましょう。
服用したすべての人がそうなるわけではないものの、実際に抜け毛から薄毛へと進行してしまう人もいるので、このことを服用前に理解しておくことが大事です。
ピルを服用するかしないかで体内でのホルモンバランスが変化するので、これがダイレクトに髪の毛に影響が出てしまいます。
人によっては抜け毛に耐えられず再度ピルを服用する人もいますが、何度ピルを服用し直しても服用をやめてしまえばまた抜け毛の症状が待ち受けているので、よほどの理由がない限り自然と抜け毛が治まるのを待った方がイイと思います。
「これは一時的なもの」と言って聞かせて、ホルモンバランスが元に戻るまで待ちましょう。
その間に女性ホルモン様の働きをするイソフラボンが含まれている大豆製品を積極的に取り入れた食生活を心がけたり、いい機会なので生活習慣を見直してみるのもおすすめです。
ちなみにピルを病院で処方される際、「副作用として抜け毛の症状が出るかもしれない」ということを前もって教えてくれない医師もいるようです。
この場合服用をやめた後、抜け毛が増えたことに悩み医師に相談した際、このときに初めてこの事実を知らされるケースもあります。
本当であれば服用前に副作用を調べて知識を得ておけばいいのですが、「まさかピルが原因で抜け毛になる」なんてことを知らない人にしてみれば、「ピルなんて飲むんじゃなかった…」と後悔することになり兼ねないので、自分が口にする薬はネットや本で副作用について自分なりに知識を身につけるようにしましょう。