股部白癬

概要

股部白癬(頑癬やいんきんたむしとも呼ばれる)は、鼠径部に生じる真菌感染症です。 

人間の皮膚には、白癬菌と呼ばれる真菌の種類が存在しています。  人は通常、白癬菌に気付くことはありませんが、 皮膚の状態が菌に好ましい状態になると(温かく湿った状態)、真菌は急速に繁殖します。 これによって鼠径部に激しい痒みやしゃく熱感が生じ、白癬菌の存在に気付きます。 この疾患は、成人男性や青少年に最も多く見られます。

股部白癬はいんきんたむしと呼ばれますが、 この感染症は、虫にはまったく関連していません。

股部白癬は、多くの場合深刻な問題ではありません。 早めに治療を施すことで症状を軽減し、感染の広がりを防ぐことができます。 

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原因

原因

股部白癬の原因となる白癬菌は人の皮膚に自然に存在していて、ほとんどの場合皮膚に異常を起こすことはありません。 しかし、運動後やスポーツ後に汗に塗れた服を着続けると、皮膚は長時間湿気にさらされるため、白癬菌が急速に増殖します。 鼠径部にこの真菌の異常増殖が起きると、股部白癬が起こります。

股部白癬は、運動選手に起こりがちだと捉える人が多いかもしれませんが、実際には誰でも発症する可能性があります。  この真菌は汗をかきやすい皮膚のひだを好むため、股部白癬は肥満の人に起きる可能性が高いでしょう。  股部白癬は皮膚が長時間湿気にさらされ、服がこすれる状態から発症します。 

スポーツ選手は通常の人よりも汗をかく可能性が高く、皮膚が汗にさらされる時間が長いため、股部白癬が起きる可能性が高くなります。 皮膚にぴったりとした服を着用することは、発汗を促し、皮膚がより湿気にさらされるため、股部白癬の発症の可能性を高めます。

症状

症状

股部白癬は、大抵の場合鼠径部や内股に起こります。  また腹部や臀部に広がることがありますが、通常陰嚢には生じません。

疾患の症状には次のものがあります:

  • 鼠径部の赤み
  • 鼠径部の持続的な痒み
  • 鼠径部の持続的なしゃく熱感
  • 鼠径部の皮膚がはがれたり、むけたり、ひび割れること
  • 運動や活動の後に悪化する発疹
  • 皮膚の変色
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治療

治療

股部白癬は、通常、患者のセルフケアのみで回復します。  皮膚を清潔で乾いた状態に保ちましょう。 ゆったりとした服を着用することで、服の摩擦や湿気がこもることを防ぐ可能性があります。 市販の抗真菌軟膏やミコナゾール、クロトリマゾール、またはトルナフタートを含むスプレーを使用してください。

股部白癬は伝染性の高い感染症であり、  皮膚と皮膚の接触、また洗っていない感染者の服を触ることで感染します。 

診察を受ける

診察を受ける

2週間のセルフケアを施した後も頑癬が軽減しない場合は医師の診察を受けるべきです。 この場合、二次感染症が起きている可能性があり、治療が必要となります。

股部白癬は、大抵の場合目視検査のみで診断することができます。 感染症が治療に反応しない場合、医師は培養や生検のために皮膚を削り取る可能性があります。 培養や生検を行うことで、乾癬など他の皮膚疾患の可能性を除外することができます。

市販の薬剤に股部白癬が反応しない場合、医師はより強力な薬剤を処方する可能性があります。  可能性のある薬剤には次のようなものがあります:

  • エコナゾールやオキシコナゾール(オキシスタット)などの局所薬剤
  • イトラコナゾール(スポラノックス)、フルコナゾール(ディフルカン)、テルビナフィン(ラミシール)などの経口用抗真菌剤薬

経口抗真菌薬には、胃のむかつきや肝機能の悪化、また頭痛などの不快な副作用が伴う可能性があります。 これらの副作用がある場合は医師に相談しましょう。 新しい薬剤の服用を始める前に、薬剤の相互作用を防ぐために服用しているすべての薬剤(処方薬と市販薬両方)やサプリメントを医師に伝えましょう。

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効果

効果

股部白癬の原因となる白癬菌は、深刻なものとはみなされていませんが、メイヨークリニックによると、免疫機能に欠陥がある患者には重大な懸念となる場合があります。 免疫機能が低下している人は、健康な人に比べて感染症に対しての抵抗力が弱い可能性があります。

股部白癬の合併症には、患部の永久的な変色や二次感染症、また治療に利用される薬剤の副作用などが含まれます。 

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予防

予防

股部白癬は予防可能な疾患です。 股部白癬の予防のためには衛生状態を良好に保つことが必要になります。 まず皮膚を清潔に、また乾燥した状態に保つ必要があります。 抗菌石鹸を利用し、特に鼠径部を定期的に洗い、入浴後はよく乾かしましょう。 

ゆったりとした服を着ることで、発汗を防ぎ、白癬菌が好む湿度の高い状態になることを防ぐことができます。 また、湿気を吸収する素材の下着や短パンを着用することで汗の量を軽減し、菌が繁殖する可能性を低減させることができます。 サポーターを利用している場合、頻繁に洗濯しましょう。

水虫は、足白癬が原因となる感染症です。  水虫がある場合は速やかに治療を施し、足から鼠径部に広がらないよう、足に使用したタオルで鼠径部を拭くことを避けましょう。