今まで毛穴が開くのは、単に皮脂が多いのが原因だと思われてきた。ところが最近、新しい原因がクローズアップされてきている。
その原因とは、毛穴の周りのターンオーバーの異常。「毛穴の周りの角質の代謝が乱れ、それによって毛穴の入り口が漏斗状に落ちくぼむ」と、花王スキンケア研究所の佐野友彦室長。
毛穴の周りでターンオーバーの異常が起こるのは、「皮脂が酸化して、過酸化脂質になることによる刺激と考えられる」と、日本ロレアルスキンケア開発研究所の井上美香所長。毛穴を締めるために必要なのは、余分な皮脂を、酸化する前に取り去ること、不要な角質を取り除いたり、血流を良くして、ターンオーバーを正常化することだとわかってきた。
まずは皮脂のコントロールと血流アップ!
手持ちのコスメでOK
「野毛式」温冷毛穴ケア
毛穴が開く三つの原因を徹底的に解消して、毛穴をキュッと引き締めるスキンケアを、美容法の達人・野毛まゆりさんに伝授してもらった。
その秘訣は、まず朝晩の洗顔にある。洗顔料をしっかり泡立て、丁寧に洗顔。このとき42℃くらいの熱いお湯ですすぐこと20回。これで毛穴を開かせ、毛穴が目立つ一因となる皮脂や汚れをしっかりと引き出していく。
次に冷たい水で20回すすぐ。「冷水が毛穴をキュッと引き締める」と野毛さん。この温冷の刺激は、毛細血管や動脈、静脈に働いて肌の血流をアップするので、角質のターンオーバーを促すことにつながるわけだ。
これが基本
朝晩の温冷+拡大鏡チェック
本気で毛穴ケアするなら、洗顔のときに血流をアップする温冷ケアを。洗顔とすすぎを熱いお湯で行えば、皮脂や汚れも落ちやすい。その後、水で毛穴を引き締める。スキンケアのときには、拡大鏡で肌状態をチェックしよう。
1) しっかり泡立てが基本!
鏡を見ながら泡を顔にふんわりのせて
42℃くらいのお湯で顔をぬらしてから、洗顔料をしっかりと泡立てる。クリームを塗るように顔に泡をのせてゆき、鏡を見ながら洗顔。洗顔の際にはヘアバンドなどで髪がかからないようにしよう。
2) 熱いお湯で毛穴を開かせ
皮脂や汚れを徹底的に落とす!
すすぎは、まず熱いお湯で。42℃くらいのお湯で、まず20回すすぐ。毛穴が開き、汚れがきちんと落ちる。夜、お風呂で洗顔するときは、シャンプー後に。ヘアケア剤に配合されているシリコンオイルや油分が顔についてしまっていてもきちんと洗い流せる。
3) 冷たい水でさらにすすぐ
温冷効果で血行を促進毛穴も引き締める
洗顔の仕上げは、冷たい水で20回すすいで、毛穴をキュッと引き締める。血流も良くなるため、毛穴周りのターンオーバーも促される。皮脂と汗の量を減らすためにも、大切なプロセス。
4) ピーリング化粧水で
みずみずしい肌をキープ
洗顔後、すぐにピーリング化粧水でコットンを使ってふき取りを。角質がふやけているうちだとピーリング効果も高い。コットンで優しく顔の内側から外側へとふき取っていこう。
5) 乳液で肌の水分を
しっかりと封じこめる
ピーリング化粧水のあとは、乳液を塗る。ここまでが、朝晩の第1段階スキンケア。ここでメイクまでに、朝食など必要な用事をすませてしまおう。20分は時間を置きたい。
6) その日の肌の皮脂や乾燥の状態を
拡大鏡で徹底的にチェック
「野毛式スキンケア」の神髄が、この拡大鏡。最初のスキンケアから、20分以上時間を置いて、じっくりと毛穴の状態や小ジワなどをチェック。毛穴に皮脂が盛り上がっていたら化粧水でふき取り、目の周りに小ジワが目立ったら乳液や美容液をプラスして、肌状態を整える。
拡大鏡での肌チェックと
2段階のスキンケアがコツ
朝のスキンケアは、その日の肌の調子に合わせて、必要なものだけを必要な分だけ塗ることが大切。余分な油分が肌に残っていると、酸化して、毛穴を広げる原因に。
しかも、「たくさん塗り重ねると保湿過剰で、メイクが崩れやすくなる」と野毛さん。だが、その量の見極めがむずかしい。そこで野毛さんの方法がいい。
洗顔後は、ピーリング化粧水でふき取りをして、余分な角質をオフ。これでターンオーバーを促す。その後、乳液までつけ、食事をしたり、出かける用意を。
そして、ここがポイント! メイクの前に、拡大鏡で肌状態をチェック。「小鼻に既に脂が出ているとか、目の周りが乾燥しているとか、一目瞭然」と、野毛さん。このときに目の周りに乳液を足したり、余分な皮脂を化粧水でふき取っていく。この野毛式2段階スキンケアで毛穴が閉じ、肌が整っていく。