美容皮膚科・外科専門ドクターによる”お悩み解決 ”ビューティー トーク
タトゥー・刺青は一度入れると消えないの?
なぜ刺青・タトゥーは肌に残り続けるのか?
皮膚の構造
皮膚は図のように大きく表皮と真皮に分かれます。この表皮と真皮の間に基底層があり、基底層で新しい表皮細胞をつくりだしています。また真皮の下には、脂肪などから構成される皮下組織があります。
例えば、日焼けしても元の色に戻るのは、基底層で新しい表皮細胞がつくられ、新陳代謝によって表皮に押し上げられ、日焼けした古い表皮細胞は角質や垢(アカ)になって剥がれ落ちるからです。
刺青・タトゥーは皮膚の奥底に色素が沈着
日焼けのメカニズムを考えると、刺青・タトゥーの色素も新陳代謝によって表皮に押し出され、やがて垢(アカ)になって消えてなくなってしまいそうです。ところが時間が経っても色素が消えないのは、タトゥーや刺青も基底層の働きが及ばない、より深い真皮に色素を沈着させているからです。
刺青・タトゥーは入れ方によって、真皮層より下の皮下組織にまで色素が沈着することもあります。そのため、タトゥーが自然に薄くなったり消えたりすることはほとんどありません。
刺青・タトゥーを消す方法
自然に薄くなったり、消えたりすることはない刺青・タトゥーですが、心配はいりません。タトゥーや刺青を消す方法はあります。
タトゥーの除去法には、「レーザー除去法」、「切除法」、「削皮・剥削法」、「削皮&レーザー法」があります。
レーザー除去法
色素に反応するレーザーを使って、熱エネルギーで徐々に色素を破壊していく方法です。シミ治療などにも使われるレーザーなので安全性が高く、周りの皮膚に大きな負担をかけず、また傷跡をほとんど残さずに除去できます。
ただ理論的に真皮上部までしかレーザーは到達せず、皮膚上部にある色素から徐々に消していくことになります。またレーザーが反応しない色があったりと、1度に大きな効果は得られないため、きれいに消えるまでには時間がかかることに注意してください。
切除法
刺青・タトゥーのある皮膚にメスを入れて切り取り、周囲の皮膚を引っ張って縫い合わせる方法です。少ない回数で、確実に除去することができます。
比較的負担が少なく、術後ケアも簡単ですが、縫合による傷跡(縫い合わせた傷跡)がいくらか残ります。
削皮法
特殊なカミソリを使って、刺青・タトゥーのある皮膚を削り取る方法です。大きな刺青・タトゥーでも、少ない回数で除去することができます。
施術後は、擦り傷や火傷のような傷跡が残ります。切除法と比べて術後ケアがやや大変ですが、レーザーよりも短期間でタトゥーを除去することができ、切除法のように縫合跡が残ることはありません。
削皮&レーザー法
大きなタトゥーでも除去できる削皮法ですが、皮膚深部まで沈着している色素は、きちんと取り除けないことがあります。そこで、削皮法にレーザー除去法をプラスすることで、広く深くタトゥーを取り除くことができます。術後は削皮法と同じで、火傷のような跡が残ります。
刺青・タトゥー除去法の選び方
「色」「大きさ」「深さ」「形状」などから選択
刺青・タトゥーは、黒・青・赤のほか黄、緑などの色素を使って、さまざまなデザインで掘られています。小さなサイズから大きなサイズ、腕や足、肩などをぐるりと囲むような刺青・タトゥーもあります。濃淡をだすために皮膚に掘る深さも一定ではありません。
どの除去法が適切かは、掘られた刺青・タトゥーによって、一人ひとりによって異なります。除去方法は、「色」「大きさ」「深さ」「形状」、さらには痛みやダウンタイムなどあらゆる角度から検討・確認し、ライフスタイルも踏まえて選ぶ必要があります。
当院では、術後のアフターケアも踏まえた最適な治療計画を提案しています。刺青・タトゥーを消すことは、部位や大きさによって、身体的にも金銭的にも大きな治療となるので、しっかりと話し合った上で、施術を行っていきましょう。
本記事の担当ドクター
鍵本慎太郎
「形成外科専門医」や「再生医療認定医」など、高度な資格を有する実力派ドクター。大学病院で培った高度な技術と知識を駆使して、外科治療においては、仕上がりの美しさだけでなく、傷の回復を短縮することまで考慮された、安心・安全な施術を実践しています。
また、穏やかな語り口でお悩みのポイントを引き出し、解決に向けてしっかりサポートする姿勢が、お客さまからの信頼を得ています。