■ステロイドとは
ステロイドとは、副腎(両方の腎臓の上端にあります)から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています
■ステロイドの副作用
ステロイドはその性質のために様々な治療(主に皮膚関係)に使われますが、ほとんどの薬にもあるように副作用が存在します
主な副作用は、
①.皮膚萎縮(皮膚が薄くなり、傷つきやすくなる)
②.毛細血管拡張(血管が脆弱して、皮膚が赤くなる。いわゆる“赤ら顔”)
③.毛包皮脂腺の異常活性化(ニキビ、多毛など)
④.皮膚の易感染性の亢進(細菌や、ウイルスの感染にかかりやすくなる)
⑤.ごく稀に全身的副作用~副腎皮質機能の抑制
■副作用を防ぐには
▼ステロイドの強さ(ランク)
ステロイドの強さ(ランク)は5段階で外用のステロイド剤(塗り薬)は、体内への吸収度の違いにより下記の5段階に分けられます。
Strongest(最も強力)
Very Strong(かなり強力)
Strong(強力)
Medium(中程度)
Weak(弱い)
ここで言う薬の強さとは、体内に吸収されやすいか、吸収されにくいかの違いであり、
含まれるステロイドの成分量とは直接関係ありません。
部位・皮疹の重症度に合わせて使い分ける必要があります。
▼外用薬のランク別分類と一般的用法
*ここにあげるのはあくまで例であり目安です。必ず医師の指導の下で薬を使用してください
○Strongest(最も強力)
コスベートGクリーム(クロベタゾールプロピオン酸エステル)
デルモベートスカルプローション(クロベタゾールプロピオン酸エステル)
デルモベート軟膏(クロベタゾールプロピオン酸エステル)
ハロベートクリーム(ハロベタゾールプロピオン酸エステル 0.05% w/w)
ハロベート軟膏(ハロベタゾールプロピオン酸エステル 0.05% w/w)
ジフラール軟膏(ジフロラゾン酢酸エステル)
ダイアコート軟膏(酢酸ジフロラゾン)
使用の目安:最も体に吸収されやすい成分を使用。含まれる成分量は少ないが、作用が強いため原則として子供には処方されない。連続使用の場合、大人で1週間以内を目安に。
○かなり強力
メサデルム軟膏・クリーム・スカルプ(プロピオン酸デキサメタゾン0.1%)
アンテベート軟膏・クリーム(酢酸プロピオン酸ベタメタゾン0.05%)
パルデン軟膏・クリーム(酪酸ジプロピオン酸ヒドロコルチゾン0.1%)
トプシム軟膏・クリーム(フルオシノニド0.05%)
リンデロンDP軟膏・クリーム・ジェル(ジプロピオン酸ベタメタゾン0.064%)
ネリゾナ軟膏・クリーム・ソリューション(吉草酸ジフルコルトロン0.1%)
マイザー軟膏・クリーム(ジフルプレドナート0.05%)
フルメタ軟膏・クリーム・ローション(フランカルボン酸モメタゾン0.1%)
ビスダーム軟膏・クリーム(アムシノニド0.1%)
ユートロン軟膏・クリーム(吉草酸ジフルコルトロン0.1%)
ハーユロン軟膏・クリーム(酪酸ジプロピオン酸ヒドロコルチゾン0.1%)
ソロミー軟膏(ジフルプレドナート0.05%)
プデゾン軟膏・クリーム(ブデソニド0.05%)
使用の目安:大人では体幹部、子供では腕や足など四肢に処方されることが多い。大人の場合、連続使用は1週間以内、子供の場合は数回にとどめるよう注意を。
一般的な成人の体に使われるのがこの強さの薬です(薬は医師の判断によってより強い薬を短期に用いる場合もあります)
○強力
ユーメトン軟膏・クリーム(吉草酸酢酸プレドニゾロン0.3%)
リドメックス軟膏・クリーム・ローション(吉草酸酢酸プレドニゾロン0.3%)
リンデロン軟膏VG・クリーム・ローション(吉草酸ベタメタゾン0.12%)
ベトネベート 軟膏・クリーム(吉草酸ベタメタゾン0.12%)
フルコート 軟・ク・ソリ・ロ(フルオシノロンアセトニド0.025%)
ボアラ軟膏・クリーム (吉草酸デキサメタゾン0.12%)
リンデロンV軟膏・クリーム ・ローション(吉草酸ベタメタゾン0.012%)
プロパデルム 軟膏・クリーム(プロピオン酸ベクロメタゾン0.025%)
ベトノパール軟膏・クリーム (吉草酸ベタメタゾン0.12%)
ザルックス 軟膏・クリーム(吉草酸デキサメタゾン0.12%)
使用の目安:大人への処方は全身~体幹部限定、
子供の場合は顔や陰部を除く体幹部。
連続使用は大人で2週間以内、
子供で1週間以内に。
○普通(中程度)
キングローン軟膏 (酪酸クロベタゾン0.05%)
アルメタ軟膏 (プロピオン酸アルクロメタゾン)
ロコイド軟膏・クリーム (酪酸ヒドロコルチゾン)
パルデス軟膏 (酪酸クロベタゾン0.05%)
キンダベート軟膏 (酪酸クロベタゾン0.05%)
プランコール軟膏 ・クリーム (日局酪酸ヒドロコルチゾン)
レダコート軟膏・クリーム (トリアムシノロンアセトニド)
使用の目安:大人・子供ともに、顔を含めた全身に処方される。
連続使用は、大人は2週間以内に、
子供は1~2週間以内に。
○弱い
プレドニゾロン軟膏 (酢酸プレドニゾロン)
ネオメドロールEE軟膏 (硫酸フラジオマイシン)
プレドニン軟膏 (酢酸プレドニゾロン)
コルテス軟膏・クリーム (酢酸ヒドロコルチゾン1.0%)
オイラックスH軟膏(ファーマ クロタミトン・ヒドロコルチゾン)
テラ・コートリル軟膏(ヒドロコルチゾン・塩酸オキシテトラサイクリン)
□塗り方や使用方法の参考サイト