脱毛症の原因にビオチン不足は関係あるの?
ビオチンが減ると髪が作られなくなり脱毛症のリスクが高くなります。
ビオチンは髪の毛の合成に必要とされる栄養素の一つです。
髪の毛や爪などを作るケラチンというタンパク質の合成に欠かせないものです。
そのため、不足すると脱毛症のリスクが高くなったり、髪の毛が細くなったり白髪が増えるといった髪の問題が起こりやすいといわれています。
基本的には不足しにくい栄養となりますが、食事や生活によってビオチンが欠乏することもあるそうです。
ビオチンは髪の毛の合成に関係している栄養素です
ビオチンは、ビタミンB群に分類される水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB7とも呼ばれています。
発見された頃には皮膚や髪を示すドイツ語の頭文字からとったアルファベットで「ビタミンH」と呼ばれていたこともありました。
その頃からすでに、髪の毛や爪、皮膚に関係性の強いビタミンであることが認識されていたということでしょう。
ビオチンの働きは、髪の毛の主成分として含まれている「ケラチン」というタンパク質の合成を助けるというものです。
そのまま髪の成分になるものではありませんが、補酵素として髪に栄養を与えるための重要な役割を持っています。
ケラチンはその他に爪や皮膚の角質層を作る働きも持っているのです。
ビオチンはそのままの形で摂取されることはなく、腸内で分解されて作られます。
特に多く摂取できる食品としてはレバー類や卵黄、大豆などです。
そのなかでも鳥レバーに多く含まれます。
ビオチン不足は生活習慣や食事で起こりやすくなります
ビオチンは食品からそのまま摂取するのではなく、腸内で合成されます。
そのため、欠乏には比較的強い栄養素といえますが、腸内環境が悪化することで不足のリスクは高くなるのです。
腸内では消化吸収の過程として、摂取されたタンパク質を腸内細菌である善玉菌が分解します。
そこでビオチンが生まれるのですが、その過程が何らかの原因で停滞するとビオチン不足に陥ります。
特に腸内環境の悪化による善玉菌と悪玉菌のバランスの乱れや吸収を阻害する乳製品の摂取、抗生物質の長期使用などが問題です。
さらに、飲酒や喫煙、糖や脂質の摂り過ぎもビオチンの吸収を阻害したり、ビオチンを消費して不足させたりする原因となります。
ピンポイントな問題となりますが、火を通さない生の卵白はビオチンと結びつきやすいアビジンという成分を含んでおり、強力に結合して欠乏状態を作ります。
反対に卵黄はビオチンを豊富にとれる食材と考えられているので、ビオチンを失わないように調理法などを考えて上手に摂取したいものです。
ビオチンは摂れば摂るだけ脱毛症に効果的というわけではありません
ビオチンが不足すると髪の毛の成長に大きな影響を与えて、脱毛症のリスクを高めます。
しかし、たくさん取ったから髪が増えるという話でもなく、不足していない状態で摂取量を増やしても意味がありません。
ビオチンの一日の目安摂取量は、成人男女で50マイクログラム程度(マイクログラムはミリグラムの1000分の1)とされております。
サプリメントなどでの摂取上限は500マイクログラムです。
ビオチンは過剰に摂取しても排泄されてしまうので、体への悪影響はないと報告されています。
体に影響はありませんが、過剰に取っても脱毛症の改善や髪が増えるといった効果は期待できないので、欠乏のリスクが高い人以外で気にしすぎる必要はないでしょう。
バランスの取れた普通の食生活を送っていれば通常は問題になることは少ないようです。
脱毛症の原因はビオチンの不足以外にもたくさんあるので、ストレスや運動不足、ヘアケアなどを見直してみることも必要となるでしょう。
(まとめ)脱毛症の原因にビオチン不足は関係あるの?
ビオチンは髪の毛を合成する時に使われる栄養素であり、生活などの影響で不足すると髪の毛が作られにくくなります。
そのため、ビオチン欠乏になると脱毛症や髪が細くなるなどの髪の症状が現れる可能性があるようです。
ビオチンはそれ自体が髪を作っているわけではありませんが、髪の毛を作る成分である「ケラチン」の合成に欠かせない栄養素です。
腸内で作られて、髪の毛の他に爪や角質層のもとになります。
髪を作るために大切な栄養素であるビオチンは、体内で合成されるため不足しにくいものです。
しかし、腸内環境を悪化させたり、ビオチンを減らすような生活を送っていたりすると不足することもあります。
ビオチンの摂取量には上限があります。
上限を超えても特に体への悪影響は報告されていませんが、過剰に摂ったからといってその分髪が増えるといった効果は期待できないようです。