ルリッドとは、様々な細菌に対して有効な抗菌力を持つ抗生物質のこと。ニキビ治療で皮膚科へ行くと、処方される方が多いのではないでしょうか?ニキビ治療に対して素早く効果を発揮すると言われるルリッドについて詳しく解説します。
ルリッドとは?
サノフィ株式会社から発売されており、ロキシスロマイシンが主成分の抗生物質です。ニキビ治療の代表的な飲み薬で、副作用が少ないと言われています。専門医によって処方されるので、ドラッグストアや薬局で購入することはできません。
ルリッドの効能
ルリッドは病原微生物が増殖するのに必要なタンパク質ができるのを妨げる抗生物質です。病原微生物を死滅させるのでなく、繁殖を抑えるように働きかけます。ニキビ治療だけでなく、咽頭炎や膀胱炎、中耳炎など様々な感染症の治療や予防に用いられています。ペニシリン系やセフェム系の抗生物質では効かない病原微生物に対して有効です。
抗生物質って?
抗生物質とは細菌による感染症に有効な薬で、病原菌を死滅させたり、増殖を抑えたりする役割があります。ウイルスには効果がありません。また、抗生物質のそれぞれの成分が特定の種類の細菌にのみ効果を発揮します。もし、自己判断で服用をやめてしまうと、体内に細菌が残っている可能性があるため症状がぶり返すことがあります。また、同じ抗生物質が効かない耐性菌ができる原因にもなるため、医師の指示通りに用法を守り、薬を飲み切る必要があります。
副作用は?
どのような薬でも副作用はつきものです。ルリッドの主成分であるロキシスロマイシンはマクロライド系の抗生物質で、比較的副作用が少ないと言われています。ただ、まれに次のような副作用がああります。
- 吐き気
- 胃痛
- 下痢
- 食欲不振
- 発疹
ニキビは長期間の服用が必要となることが多いため、副作用の少ない薬の方が安心です。もし、これらの症状が表れたときは使用を中止し、医師に相談して下さい。
ニキビ治療に利用されている
ニキビ治療にはそれぞれの状態に応じて、様々な飲み薬や塗り薬が処方されます。ここからは、ルリッドのニキビに対する効果について詳しくみていきましょう。
どのようなニキビに処方される?
アクネ菌が異常に繁殖して炎症を起こしている赤ニキビ、毛穴の中に膿がたまった化膿ニキビに対して処方されます。小さなニキビが少し出るなど症状が軽い場合は塗り薬の対応となり、ルリッドなど抗生物質を使用するのは重症化しているニキビです。
ニキビ跡に対する効果は?
ニキビ跡には効果がありません。炎症を素早く抑えて、ニキビ跡が残りにくいように予防する効果はあります。
どれくらいで効果が現れる?
個人差はありますが、飲み始めて1~2週間で効果が表れることが多いと言われています。症状が重い場合でも、1ヶ月ほどで大きな改善がみられることが多いようです。
ルリッドを服用する際の注意点
併用すると危険な薬
次の薬を併用すると、薬の作用を強めたり、副作用が強く出る可能性があります。
- QTを延長する薬剤
- 酒石酸エルゴタミン
- エルゴタミンを含有する製剤
- メシル酸ジヒドロエルゴタミン
- ワルファリンカリウム
- テオフィリン
次の薬はルリッドの吸収を低下させ、効き目がなくなる可能性があります。
- 天然ケイ酸アルミニウム
服用すると危険な人
- 妊娠およびその可能性がある者、授乳中の者
- 高齢者
- 小児(使用経験がなく、安全性が確立していない)
- 薬を服用して発疹、かゆみなどアレルギー症状(過敏症状)のある者
- エルゴタミン含有製薬投与中
- 肝障害のある患者
- QT延長を起こすおそれのある者
服用期間
通常は1日1錠150mgを1日2回朝と夕に服用します。ニキビ治療においては様子をみるため、初めは1~2週間ほど処方され、効果や症状によってさらに1~3ヶ月ほど処方されることがあります。使い続けても効果が表れない場合は別の抗生物質に変更される場合もあります。
勝手に服用を中止しない
症状が落ち着いてきたからといって自己判断で服用をやめてしまうと、前述のようにリバウンドしたり、耐性菌ができる可能性があるため、医師の処方通り用法を守って最後まで飲み切りましょう。
効果が現れない場合もある
もし使い続けても効果が実感できないときは、違う系統の抗生物質の方が有効な場合もあるので、再度皮膚科へ行くことをおすすめします。
ルリッドのジェネリック医薬品とは?
「ルリッド錠150」の薬価は1錠あたり63.2円ですが、ジェネリック医薬品は多数あり、薬価は26.1円から36円となっています。「ロキシスロマイシン錠150mg」として、沢井製薬、ファイザー、東和薬品などから発売されています。安価で薬を購入することができるというメリットがあります。
正しく服用しましょう
ルリッドはニキビ菌に対してとても有効で副作用も少ないので安心ですが、併用すると危険な薬があったり、服用するのを避けるべき人もいるため、必ず医師に相談して服用しても問題ないか判断してもらいましょう。また、抗生物質は耐性菌ができると効かなくなったり、自己判断で中断するとリバウンドしたりする可能性があるので医師の指示通り正しく服用しましょう。