かわいそうな無添加化粧品
皆さん、「無添加化粧品」と聞いてどんなイメージをしますでしょうか?「肌にやさしいけど、美容効果は低いもの」と思う方も多いのではないでしょうか?
僕自身は無添加化粧品の特別な信者ではないのですが、薬用化粧品のように効果がはっきりしているわけでもなければ、オーガニックコスメのように自然派のイメージが強いわけでもなく、その特徴が漠然としているためにあまり理解されていないかわいそうな存在です。
そこで、今回はそんな無添加化粧品がどんな意図で作られて、どんな効果をもたらすのかについてお話ししようと思います。
無添加化粧品の真相
そもそも、無添加化粧品とは、何が無添加なのでしょうか?実はそこに明確な定義はなくて、一般的には昔厚生労働省(旧厚生省)がアレルギーを引き起こす恐れのある成分として表示を義務づけた102種類の成分「旧表示指定成分」を含まないものです。
とは言え、旧表示指定成分以外にも肌にとって危険な成分もたくさんありますし、あえて無添加化粧品とは書いていなくても旧表示指定成分を使用していないものもたくさんあります。
無添加化粧品という言葉が、必ずしも肌にやさしいということを保証するものでもなければ、書いていないからと言って、必ずしも肌の負担が強いわけではありません。
スキンケア化粧品の副作用
ここでお話しするのは、あくまで肌にやさしい無添加を真面目に追求した商品という前提ですが、無添加化粧品は旧表示指定成分を使わないということはもとより、その他の成分に関しても刺激やアレルギー、細胞毒性などの危険性を調査し可能な限り排除します。
また薬用化粧品のように美白やニキビケアなどの特定の効果も持ちません。その理由というのは、副作用を生まないためです。効果の高い化粧品が全てというわけではありませんが、効果の裏側には副作用がついて回ります。
薬で考えてみれば、痛み止めは胃を荒らしてしまったり、抗生物質は腸内細菌のバランスが崩れて下痢をしたりと、体本来の修復作業を加速させるために働きかけるため、どこかに無理を強いることになります。
化粧品の効果も同じことです。肌の細胞に働きかけて、シミの原因であるメラニンの排出を早めればターンオーバーのサイクルが乱れたり、ニキビの原因菌を殺菌すれば肌を健やかに保つために必要な細菌も死んでしまいます。
また、シワやたるみなどにアプローチするアンチエイジング化粧品は、成分を奥深くまで浸透させるために、外部から異物の侵入を防ぐバリア膜を一時的に壊すため敏感肌にもなってしまいます。
また、オーガニックコスメなどであっても、効果が高いものはやはり副作用を招く場合があります。もともと薬の成分は植物の中から発見されることも多く、当然それを含む植物の力は強いですし、肌は内蔵のように分解し消化吸収する機能はありませんので、食べて安全なものであっても、肌にとっては負担となることも多いのです。
これらによって細胞に無理を強いると、お肌がもともと持つ保湿機能が低下し、細胞が生きてくために必要な水分が失われます。無添加化粧品の本来のコンセプトは、細胞に対して過度なストレスを与えることなく、肌本来の力が十分に働くように環境を整えるということなのです。
そして、そのためには植物由来や化学由来ということに捕われることなく、「細胞に対して無理を強いらない」という一点で原料を厳選し作られるのです。
美容効果の強いものはタイミングと相性を見極めて
とは言っても、美容効果の強いスキンケア化粧品は興味を引かれるものですよね。もちろん、使ってはいけないということではありません。
ただ、毎日使い続けるものかと言ったら疑問です。お医者さんだって「風邪を引かないように毎日抗生物質を飲み続けなさい」とは言いませんよね。美容効果の強いスキンケアだって同じこと。使うタイミングや肌との相性をしっかり見極めることが重要です。
例えば、生理前の一週間の肌細胞が元気を失うときには控えて、生理後1週間の肌細胞の調子が良いときのみ使うとか、肌トラブルを起こしやすい人はご自身の肌との相性を皮膚科専門医に相談してみるなどして最適な使い方を見つけてみてください。
肌細胞に無理なく続けられるスキンケアを
うるおいが持続せずにすぐ乾燥してしまったり、定期的にニキビや肌荒れなどトラブルが起こる人は、もしかしたら、美容のためにと普段使っているスキンケア化粧品によって、知らずのうちに肌細胞に無理をさせてしまっているのかもしれません。
無添加化粧品は確かに使いはじめてすぐ感じる効果はあまりありません。ですが、ゆっくりと肌細胞の活力が戻ってくることで、もともと悩んでいたことが解消されてしまうのもよくある話しです。
肌は不必要なものは排除しようとするし、必要なものは生み出そうとします。その肌が本来持つ美容効果はとても偉大なものです。歳を重ねても健康でキレイな肌が保てるように、肌細胞に無理なく続けられるスキンケアの方法を探してみてください。