インフルエンザ予防にマスクは効果があるのか

今年もまたまたインフルエンザの季節。口・鼻から侵入して鼻・喉の粘膜で爆発的に増殖するたちの悪いウィルスなので、あたしら「侵入させるか!」とマスクでガードして予防するわけですが、どうもアメリカは事情が違うようで。アメリカ在住のシンガー矢野顕子さんがこんなことをツイートしてました。


お?日本では「とりあえずマスク」だけど、アメリカでは一般人はマスクしないの??もしかして意味ないの???

というわけで、個人的な結論を出すべく【インフルエンザ予防にマスクは効果あるのか】調べてみました。

手始めにマスクの箱をよく読んでみると

一般的なサージカルマスクには「ウィルス飛沫・花粉99%以上カット」とか書いてある。この手のマスクは径3μmぐらいの粒子を95%以上除去することを想定しているらしいから、30~40μmのスギ花粉にはバッチリ効果あるわけですな。

でも今知りたいのはインフルエンザウィルスへの予防効果。調べてみたら、空中漂うウィルスのサイズは0.08~0.12μmとマスクの捕集性能よりはるかに小さい。サイズ感が解りにくいから実生活スケールに直してみると、網目3mのフェンスで10cmのボールを受け止める感じ?

…。

無理ですね。ザルですザル、いやザルですらない。専門家が「浮遊するウィルスにマスクは無意味」というのがよくわかる。それに、よく見りゃマスクの箱にもガードできるのは「ウィルス飛沫」(咳・くしゃみによって吐き出されたウィルスを含む唾液のシブキ)って書いてあるわ。

「ああ、マスク。空気中漂うウィルスの捕集はできないのね、インフルエンザ予防に意味ないのね。」

なんて結論出そうと思ったら、別の専門家が「インフルエンザは空気感染はほぼ無い。ほとんどが飛沫感染か接触感染」と言っているのを発見してしまう。となると話が変わってくるぞ。マスク着用で飛沫感染・接触感染を防げるか?を考えねば。ってことで、まずは…

飛沫感染予防の場合

ウイルス飛沫は通常直径5μm以上らしいので、そいつならマスクで防げるね。感染者が近距離から咳・くしゃみと共にウイルス混飛沫をこっちの顔付めがけて発射してくるような環境では効果ありそう。でもそんな失礼なこと、成熟した大人社会ではそうそう無いぞ?

あ、満員電車で座っていると、目の前に立っている人がガハゲホやっていて上から飛沫シャワーがかかる時があるか…。あるか?

接触感染予防の場合

飛沫と共に机やドアノブなどに付着したウィルスは数分間は生きているそうで。例えばとあるバレーボール大会で、インフルエンザ発症寸前の選手のウィルス飛沫がボールに付着し、数秒のうちに選手たちの手から手へと大移動。その手で汗ぬぐったりドリンク飲んで、後日感染大会になってしまった…なんてこともあったとか。

なので感染者が周りにいる時期は、粘膜まわりを頻繁に触る癖のある人は特に、ウィルスを気道に侵入させないためのガードとして効果を発揮するかも。

湿度を保つことで

湿度を50~60%に保つとウィルスの生存率が大幅に下がるらしいので、喉・鼻周りの湿度を保つには効果あり?…でも、そんなら部屋全体を加湿した方が効果あるな。

…。結局

書いてて気づいたが、上記のようなケースって感染者・または感染したかな…という人のほうがマスクして咳と一緒にウィルス飛沫吐き出さなければ発生しない。そうしてくれれば、健康な人はマスクする必要はほぼ無いんですね。つまりアメリカ式。マスクは感染者のしるし。マスクの人を見たら近づかない。接触したら速効手を石鹸で洗ってアルコール消毒して粘膜にウィルス運ばない。これでほぼ完璧。

…でも、ここは風邪ひいても頑張る日本。「苦しい。うっとおしい」ってマスク外して咳き込みながら働く人が身近にいますからね。そんな環境にいるときは、「とりあえず」でもマスクしてる方が精神衛生上快適に感じるってもんです。病は気から…って言いますし。

今日のおすすめ

「空気感染ほとんど無いっていっても、やっぱり心配。完璧にウィルスをガードするマスクが欲しい」となると、アメリカにはN95、日本にはDS2という規格があります。この手のマスクだとおよそ0.08μm前後の微粒子を95%以上除去できる性能があります。


が、もちろん高性能ゆえのデメリットもあります。
●高性能ゆえ息苦しい。長時間の装着は結構つらい。
●隙間なく顔に密着しないと意味ないので、首と頭に紐をかけるドクターが使用するようなタイプなので装着が面倒。
●高い。

3Mのこのタイプのマスクは随分呼吸が楽になったようですが、ビジュアル的になかなかのインパクトですよね。同僚がコレして通勤してきたらちょっとビビるな。インフルエンザ用というよりは、PM2.5や火山灰対策用としての備蓄がおすすめです。