子供の腋臭(ワキガ)の原因や耳垢との関係は?何科を受診すれば良い?
子供の腋臭(ワキガ)の原因は?
大人であれ子供であれ、腋臭(ワキガ)の原因は、アポクリン腺という汗腺から出る汗によるものです。
汗を出す汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類あるのをご存知ですか?
エクリン腺は全身にあり、体温を調節する働きがあります。
アポクリン腺は、ワキの下、耳の中、乳くびの周り、陰部、肛門、ヘソにあります。
エクリン腺から出る汗は水分と塩分がほとんどです。
アポクリン腺から出る汗は、たんぱく質や脂肪が含まれています。
どちらの汗も分泌された直後はあまりニオイません。
しかし、時間がたつにつれて菌が分解する過程で、ニオイが強くなります。
エクリン腺から出た汗は、ほとんど水分で菌にとって栄養がありませんから、あまりニオイません。
ところが、アポクリン腺から出た汗は、たんぱく質や脂肪という菌にとって栄養をなるものが含まれています。
それを菌が分解する過程で独特なニオイになります。
これがワキガの臭いの原因という訳です。
アポクリン腺は、二次性徴がおこる思春期にかけて発達します。
ですので、ワキガの臭いが現れるようになるのは、思春期以降とされて来ました。
しかし、近年は食生活の変化や、子供の体の発達が早くなった事などから、小学生の子供でも腋臭が気になってしまう場合があるようです。
腋臭の低年齢化が進んでいるということなんですね。
また、残念なことに腋臭は遺伝します。
両親のうちのどちらかや、祖父母に腋臭の人がいる場合は、子供にも腋臭体質が遺伝している可能性があります。
子供の腋臭セルフチェックは耳垢を見てみよう
腋臭の人は耳垢が湿っているという話を耳にしたことがある人も多いかと思います。
こでは都市伝説ではなく、事実です。
腋臭(ワキガ)体質の人は、アポクリン腺の数が多かったり、太かったりします。
耳の中には先ほど紹介した2種類の汗腺のうち、エクリン腺は存在しませんので、耳垢が湿っているということは、耳の中にアポクリン腺が多く存在するということになります。
そして、耳の中にアポクリン腺が沢山あるということは、脇の下にもアポクリン腺が多く存在することを意味しますので、耳垢が湿っている人は腋臭体質である可能性が非常に高いと言えます。
お子様が腋臭かもしれないと思った際は、まず耳垢を確認してみるのが良いでしょう。
耳垢の状態の他にも、以下のセルフチェック方法がありますので複数当てはまる場合はかなりの確率でワキガであると言えます。
- 耳垢がキャラメルのように柔らかいタイプか
- 両親や両親の親にワキガの体質の人はいないか
- ワキに粉のようなものが吹き出ていないか
- ワキの下の汗に粘り気がないか
- 服のワキに黄色から茶色のシミができないか
子供の腋臭(ワキガ)は何科で相談すれば良い?
子供の腋臭の治療に病院を受診しようと検討しているお母さんもいらっしゃるかと思います。
子供の腋臭(ワキガ)を疑ったら、皮膚科を受診してみるのが良いですよ。
皮膚科では一般的に以下の腋臭チェックが行なわれ、ワキガかどうか判定されます。
・耳垢チェック
・臭気検査:ワキの下にガーゼなどをはさんで、数分〜1時間くらいしたらニオイをチェック
・血液検査:代謝異常などが無いかチェック(腋臭の成分があるワケではない)
子供の腋臭は、皮膚科以外にも形成外科、美容外科、美容皮膚科で相談できます。
ただし、次の場合は注意が必要です。
- 話をあまり聞かずに手術をすすめる
- 全く検査をしない
- 子供の成長によってアポクリン腺が発達することを説明しない
- 両方のワキを一度に手術するようにすすめる
子供の腋臭の場合、小さいうちに手術しても取り残しがあったり、治療期間(入院や自宅での安静時間)がかかって生活に支障があったりすることもあります。
詳しい説明をせずに手術をすすめる場合、営利目的が強い可能性もあるので注意しましょう。
子供の腋臭の原因と耳垢の関係についてまとめ
子供の腋臭が疑われたら、まずはセルフチェックをしてみてから、必要に応じて皮膚科で相談してみるのが良いでしょう。
腋臭であっても、その強さにより対処法が異なります。
将来的には手術が望ましい場合でも、子供の成長に合わせたタイミングを選ぶことが大切です。
腋臭体質でも、手術以外の方法で対処できている人はたくさんいます。
親子で腋臭について知り、ニオイが「悩み」にならないようにしましょう。