歯の専門用語で【バンディング】という言葉があります。
歯科矯正中に奥歯に金属のベルトのようなものを装着することもバンディングと呼びますが、歯にボーダーのような縞模様ができている箇所のこともバンディングと呼ばれています。ホワイトニングを行うことで、バンディングが出現することもあります。
今回は後者の縞模様のバンディングの症状と原因、ホワイトニング方法についてみていきましょう。
バンディングとは?
バンディングの意味
歯が縞模様のようになり色が均一でない症状のことを意味します。歯の表面や内部が何重もの層のようになっており、層ごとに色調が違うように見えるのが特徴です。
バンディングができる原因
バンディングができる原因として考えられるのは、
- 石灰化不全
- エナメル質の形成不全
- テトラサイクリンの変色
- 歯の構造
などがあります。
石灰化不全の場合は、透明感がない白色でまだらな模様になることが多くあります。透明感がある白色で、きれいに何重もの層のようになっている場合は象牙質から着色しているテトラサイクリン系の抗生物質が原因であることがほとんどです。
テトラサイクリンが原因のバンディング
テトラサイクリンとは?
テトラサイクリンとは、テトラサイクリン系の種類に属する抗生物質のことを意味します。抗生物質には種類があり、他に「ペニシリン系」などがあります。
テトラサイクリンには「ミノサイクリン」「オキシテトラサイクリン」など多くの種類があります。最近は使用されていませんが、以前は風邪薬のシロップなどに使用されていたため、20歳〜40歳の成人の方は幼少期使用した可能性があります。
テトラサイクリン変色歯によるバンディング
テトラサイクリン変色歯とは、歯の形成期にテトラサイクリン系抗生物質を服用したことが原因で、歯の内部の象牙質に着色してしまった歯のことを意味しています。服用した時期によって着色の特徴が異なり、前歯から奥歯まで左右対称に現れます。
テトラサイクリンのバンディングの特徴は、表面は透明感のある白色で、内部の象牙質がきれいな層になっているように見えるバンディングであることです。内部の象牙質の着色が層のように着色し、それが縞模様となっているのです。
極めて薄い着色だった場合、ホワイトニングをしてみてはじめて気づくというケースもあります。
ホワイトニングで出現する場合
ホワイトニングを行うことによって、もともと確認できなかったバンディングが現れるというケースもあります。
歯の形成期にエナメル質に平行に模様が細い波のようにあらわれた箇所が、再石灰化不全などが原因で複数あつまるとバンディングとして目に見えてわかる縞模様のようになります。このような場合、年月とともに着色によって目立たなくなりますが、ホワイトニングをすることによって再び目立つようになることがあります。
バンディングのある歯のホワイトニング
バンディングの歯にホワイトニングはできる?
バンディングはホワイトニングをしても完全に消えたり、白くなることはなかなか難しいですが、ホワイトニング前よりも目立たなくなる場合があります。薄いバンディングであれば回数を重ねることでほとんど目立たなくなるケースも多数報告されています。
ただし、テトラサイクリンが原因のバンディングに関しては簡単に白くならないことが多く、縞模様も消えない場合があります。詳細は下記の記事をご参照ください。
おすすめのホワイトニング方法
歯科医院でオフィスホワイトニングを行っても縞模様が消えないようであれば、ホームホワイトニングを併用することがおすすめです。
ホワイトニングを行うとバンディングが目立ったり一時的に縞模様が強調されているように見えてしまうことがありますが、多くの場合はそのままホワイトニングを継続して回数を重ねることによって白さが均一になってきます。
ホームホワイトニングは歯の内部まで薬液を浸透させ象牙質から染めることが可能な方法ですので、歯の内部から縞模様担ってしまっている場合は効果がある場合があります。
白さがまだらになった!どうしたらいい?
バンディングのある歯にホワイトニングをすると、縞模様が強調されてしまう場合があります。バンディングは歯が乾燥すると強調されるという特徴があるため、特にホワイトニング直後はくっきりと見えてしまうこともあります。
ただし、この症状は日がたつと落ち着いてくることがほとんどです。
それでもどうしてもバンディングを消したい場合は、ホワイトニング以外の方法で白くすることもできます。詳細は下記の記事をご参照ください。
まとめ
バンディングは歯の縞模様で、原因はエナメル質形成不全やテトラサイクリンによる変色などが主な原因です。
ホワイトニングを行う際は、必ず歯科医院でバンディングの対策をよく相談し、両者が納得した上でホワイトニングを行うようにしてください。