2010年04月06日

先日、大西洋・地中海クロマグロの国際取引禁止で何かと話題になりました。

マグロは現在、遠洋で捕獲して捕獲して冷凍されてくるので
旬は分かりにくいのですが、日本近海物の旬は10月~1月です。

マグロの語源は、その背中に色からきています。
背中が真っ黒なので「真黒」と名づけられたということです。

マグロは無駄のない魚です。
身はきめ細かく淡白な赤身、背中や腹の霜降りのトロ、
そのトロも一尾に数%しか取れない大トロと
それよりは脂肪分の少ない中トロに分かれます。

うれしいことに赤身のマグロは、
高タンパク、低脂肪、低カロリーの健康美容食です。
たくさん食べても大丈夫です。
血合いの部分にはタウリン、ビタミンE、鉄が多く含まれています。
タウリンは交感神経の高ぶりを抑え、
血圧、血中コレステロールを下げて動脈硬化を防ぐ効果があり、
代謝促進や肝臓強化にも効果があります。

トロには脂質が多く含まれるとともに、
EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)、
ビタミンA・D・Eが赤身よりも多く含まれています。

EPA(エイコサペンタエン酸)は、
血液中の中性脂肪を低下させる作用があり、
善玉コレステロールを増殖させ、
悪玉コレステロールを沈着させず、
血管を拡張させ血栓を予防する効果があります。

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、
脳の機能を高め、学習・記憶能力の向上や痴呆症の予防になるといわれています。
DHAは、背中の青い魚には多量に含まれていますが、
獣肉や穀物には含まれていません。

そして、これらEPAやDHAなどの脂肪酸は、
中性脂肪とコレステロールを減らして血液の粘度を下げて
血栓を予防する働きがあります。
このため、脳梗塞や心筋梗塞などを防ぐだけでなく、
脳血管障害が原因で起こる老人性痴呆症の予防や治療にも
有効だといわれています。
また、糖尿病など生活習慣病(成人病)の予防効果が期待できます。

マグロのタンパク質には、
人間の体内では合成されない必須アミノ酸のメチオニンが含まれています。

メチオニンは食品中に不足しやすアミノ酸で脂肪肝を防ぐ効果があります。

そのほかマグロのタンパク質には、必須微量元素のセレンも含まれています。
セレンは脂肪の酸化を防ぐ一方、
ビタミンEと共同で過酸化脂質を分解する働きがあります。
動脈硬化を予防し、老化を食い止める働きと
発がんを抑制する働きがあるといわれています。

ビタミンB6やパントテン酸といったマグロに含まれる成分は、
栄養素の代謝を助ける効果があります。

そして、カリウム。
マグロにはまた、体内の水分を正常に保ち、
神経や筋肉の機能を助けるカリウムも豊富に含まれています。

【豆知識】マグロの種類

○クロマグロ
 マグロ類ではもっとも大きくなり、体長2.5mにも達し、
 400kgを超える個体もいます。
 太平洋、大西洋の温帯域に分布しています。
 肉色も濃い赤色で、刺身や寿司種として見た目も鮮やかで、
 本当のトロはこのマグロの脂ののった部分をいいます。
 背の青い部分と腹の白い部分のコントラストがはっきりしており、
 魚体が大きくツヤがあり、背びれが短いのが特徴です。

○ミナミマグロ
 クロマグロに並んで高級刺身マグロです。
 南半球の温帯域に分布しています。
 本マグロに似ていて脂が乗りやすいマグロです。

○メバチマグロ
 刺身マグロとして普及しています。
 熱帯域からやや温帯域にかけての深い所に分布しています。
 深い海、水温に低い所を泳ぐので脂がのっています。
 単にバチと略称されることが多いようです。

○キハダマグロ
 お刺身にもなるが缶詰のツナの主力です。
 熱帯域に分布しています。
 肉色が美しいピンクでメバチマグロに比べて脂が薄いです。
 中トロとしては、これが一番美味しいと言われています。
 メバチマグロに比べて細長く、背びれ、尾びれも長いです。

○ビンナガマグロ
 コンビニや回転寿しでお馴染みです。
 これまでは高級ツナ缶の材料にも使われていました。
 小型種です。
 淡いピンクのさした白身に近い魚です。
 マグロ類では最も小型で、通常20~30kgです。

【マグロの一品】「マグロの山かけ」

 〈材 料〉
  マグロ   100g
  山芋    100g
  わさび   少々
  酢     少々
  海苔    適量
  醤油    適量

 〈作り方〉
  1.マグロをひとくち大に切っておく。
  2.山芋は厚めに皮をむき、酢少々を入れた水につけ、アクを抜いておく。
  3.山芋は水気を拭き取り、すりおろします。
  4.器にマグロを盛りつけておりした山芋をかけ、
    海苔を散らして練りワサビを添えたら完成です。
    醤油をかけてお召し上がり下さい。

こんなに役に立つマグロですが、乱獲はいけません。
末永くマグロを食べていけるように、
また日本は自然の保存に尽力していることをアピールするためにも、
自主的なマグロの漁獲量の制限をすべきではないでしょうか。

と、こんなことをマグロを魚にお酒を飲みながら考えています。
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