脂漏性皮膚炎で乾燥した時の保湿には、少し気をつける必要があります。
皮膚の乾燥には十分なお手入れが欠かせませんが、脂漏性皮膚炎の原因となっているマラセチア菌は皮脂を好んでいますので、湯部の多いクリームなどを使用するとかえって症状を悪化させる場合があります。
こうしたことを考えると油分を与えて蓋をする保湿は、あまりよくないと言えます。
※脂漏性皮膚炎の原因は実にさまざまですので、油分とはあまり関係ないものが要因となっているケースもないとは言えないのですが、それでも過剰な油分により、皮膚の状態は悪化する可能性はあります。
脂漏性皮膚炎のスキンケアとして、油分を多く含む化粧品は一旦脇に置いておいて、肌表面と角質層に潤いを与えるケアをすると良いです。
乾燥を防ぐ
まずは、保湿の前に乾燥する原因を取り除くことが先決です。
考えられる原因としては
1、熱いお湯で洗顔や洗髪を行っている
2、シャワーで直接流している
3、洗浄力の強いシャンプーやソープを使用している
4、1日に何度も洗う
などです。
1、熱いお湯
熱いお湯は、汚れだけでなく肌に必要な油分(正確には皮脂と保湿成分が混ざった両親媒性の保護膜みたいなもの)や肌を健康に保ってくれている皮膚常在菌(善玉菌)まで洗い流されてしまいます。
顔は、30℃~35℃のぬるま湯で、洗髪も熱すぎないお湯で洗い流しましょう。
2、シャワー
シャワーの勢いで、肌に必要な油分(正確には皮脂と保湿成分が混ざった両親媒性の保護膜みたいなもの)や肌を健康に保ってくれている皮膚常在菌(善玉菌)まで洗い流されてしまいます。
シャワーの水圧か強いなら肌に傷をつけているかもしれません。
肌は思った以上に弱いので、水圧を弱めて使うようにするなどの対策も必要です。
また、残留塩素対策を行っていないなら、肌に必要な油分や皮膚常在菌はシャワーの勢いと塩素で洗い流されてしまっています。
浄水してくれるシャワーヘッドに交換するか、できるだけシャワーを利用しないで洗えると良いです。
3、洗浄力の強いシャンプーやソープ
皮脂を洗い流すために、毎日洗浄力の強いシャンプーやソープを使っているなら、界面活性剤の強い力で肌に必要な肌に必要な油分や皮膚常在菌を根こそぎ洗い流しています。
台所洗剤をイメージしていただくとわかりやすいですが、洗浄力の強い洗剤は、タンパク質や油分を分解する力が強いので気を付けましょう。
できるだけ洗浄力の優しいものをしようして、肌に必要な成分を残すようにすると乾燥を防げます。
4、1日に何度も洗う
皮脂の分泌が多いなどの理由で、1日に何度も洗っているなら、それ自体が乾燥を招いているのかもしれません。
ぬるま湯やなどだけで洗うならまだしも、1日に何度もシャンプーやソープを使って洗うのは、肌に必要な成分まで何度も洗いなしていることになります。
ちゃんと洗いたい、いつもさっぱりしていたい気持ちはわかりますが、洗いすぎはよくありません。
朝晩はシャンプーやソープ(洗浄力の優しいもの)を使用しても、間でどうしても洗いた時ははぬるま湯のみにしましょう。
また、洗うたびに保湿することも忘れずにしたいですね。
5、紫外線のダメージ
紫外線でダメージを受けると、肌表面の角質層がめくれ上がり、水分が蒸発していきます。
肌の酸化を防ぐためにも紫外線予防はした方が良いです。
UVカットできる製品は沢山販売されています。
肌に優しい日焼け止めクリーム>>
パウダータイプの日焼け止め>>
飲む日焼け止め>>
クリームが使用できなくても他に方法はたくさんありますので、自分に合った紫外線予防をして乾燥を防ぎましょう。
肌表面に潤いを与えるケア
もともと、人の皮膚表面には様々な皮膚常在菌が住んでいて、その中の善玉菌(美肌菌ともいわれている)でもある表皮ブドウ球菌が代謝物としてグリセリンという保湿成分を出し肌表面の乾燥を防いでくれると共に、肌を弱酸性に保ちマラセチア菌を含む雑菌などの繁殖を防いでくれています。
グリセリンは、様々な化粧品にも配合されているので成分として化粧品で補うこともできますが、善玉菌を増やす事で肌の潤いを取り戻せるようになります。
善玉菌を増やすには、菌が減る洗いすぎを防ぎ、善玉菌が増える糖分、乳酸菌、酵母などを与えてあげると良いです。
肌の常在菌である善玉菌の腸内細菌の善玉菌と同じで、ブドウ糖やオリゴ糖などの糖類や乳酸菌(発酵エキス)などが好物で、それをエサにして繁殖力をUPさせます。
その結果、肌表面が善玉菌の代謝物であるグリセリンなどの保湿成分で覆われ乾燥を感じなくなるととともに、肌が弱酸性に保たれ、マラセチア菌を含む悪玉菌が繁殖しずらい環境に整います。
これが菌のおかげでできた天然の肌バリア。
肌表面のバリアが整うことで、角質層の潤いが蒸発することなく保たれることで、肌の水分バランスも整い乾燥しない肌になれます。
肌の善玉菌を増やし、トラブルの起こりにくい肌を目指しましょう。