ワキガと多汗症は併発するのか?
2017/02/07
ワキガを発症している人にとって心配なのは、そのうち多汗症も発症するのではという不安ではないでしょうか?
もちろんその逆で、多汗症の人もそのうちワキガを発症するのではと心配していることがよくあります。切っても切り離せないような関係に見えるワキガと多汗症ですが、本当にどちらかを発症しているとどちらも併発して発症するようになるのでしょうか?
今回はワキガと多汗症が併発するのかどうかについて詳しくご紹介しましょう。
ワキガと多汗症は併発することはない
ワキガと多汗症はそれぞれアポクリン汗腺と言われる汗腺とエクリン汗腺と言われる汗腺から分泌される全く別の汗です。アポクリン汗腺から分泌される汗は主に臭いを放つタイプのもので、たんぱく質や脂質、糖質、アンモニア、鉄分などが多く含まれているもので白っぽく粘り気がある特徴があります。
それに対してエクリン汗腺から分泌される汗は無臭なもので、99%が水で出来ていて残り 1%に塩分や尿素、アンモニアなどが含まれているサラサラとした透明なものです。ワキガと多汗症は別の汗腺から分泌されている全く別物ですが、ではアポクリン汗腺の量が多い人は エクリン汗腺の量も同じように多いのでしょうか。
結論から言えば、ワキガと多汗症は汗腺が違う全く別物なので併発することはないと言われています。
しかし、ワキガと多汗症が全く無関係であると考えるのは危険です。
アポクリン汗腺は脇の下、耳の裏、頭部、胸部、陰部などに集中してある汗腺ですが、エクリン汗腺は全身性のものと手や頭部、足、脇など局所的に集中してあるものと2つのタイプがあります。
どちらのタイプの多汗症であっても、多汗症が発症する部位とワキガが発症する部位はほとんど同じ個所であり、ここで相互関係が生まれてくるようになります。
ワキガと多汗症の相互関係
ワキガと多汗症は全く別物なので、汗がサラサラとしたものなのか、ベタベタとしたものなのかで判断がつくように思われがちです。
しかし、ワキガや多汗症でなくても、通常、人はすべての汗腺を持ち合わせています。また汗には皮脂腺と言われる脂を分泌する腺も存在するため、なかなか素人では汗がサラサラかベタベタかだけで判断するのは難しいものがあります。
ワキガの人の汗はベタベタとしているため、皮膚の上で広がりにくく汗をかいたその場でとどまり続ける傾向にあります。それと対照的に多汗症で分泌されるエクリン汗腺の汗は、サラサラとした汗のため少量でも汗をかくと皮膚の上で広がっていきます。
汗をかきにくい季節であればそれぞれの作用がそれほど強く出ることはありませんが、汗をかきやすい季節や運動時にはそのどちらもが同じ個所で起こることで、混ざった汗はベタベタとしたまま広がっていくようになります。
こういった現象が起こることでワキガと多汗症が併発していると思われることがあるようです。
多汗症の人はワキガになりやすい?
多汗症とワキガは別物にもかかわらず、多汗症の人の多くが臭いに悩んでいると言います。
医師の見解でも「多汗症が原因でワキガを発症することはない」とされています。
前述したとおり、通常人はすべての汗腺を持っています。すべての汗腺を持っているにも関わらず、ワキガの人、多汗症の人、そうでない人といますよね。その違いはそれぞれの汗腺の数と大きさにあるからです。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺の量は遺伝的要素が強く、その数や大きさは遺伝によって決定されます。それに対してエクリン汗腺の分泌量はホルモンに左右されることが多く、ストレスなどから多汗症を発症してしまうこともあるといわれています。
では、なぜ多汗症の人の多くが臭いに悩んでいるのでしょうか。
多汗症の人が臭いで悩んでいる原因には大量にかいた汗に雑菌が繁殖してしまうことで臭いが発症してしまうことが関係しています。また汗を大量にかくストレスでにおいに敏感になっていることも関係しているといわれています。
しかし、この臭いはワキガの臭いとは全く異なるものなので 多汗症だからと言ってワキガになりやすいというわけではありません。ワキガと多汗症は基本的には影響しあわないワキガと多汗症は併発すると多くの人が思っているようですが、きちんと追求すればそれぞれの発症原因も違えば汗腺も違うためほとんど影響しあわないということがお分かりいただけたと思います。
確かに、多汗症で大量に汗をかけば臭いが気になるようになりますが、その臭いはワキガとはまた違ったものになります。またワキガの人も汗の臭いに敏感になってしまうことで多汗症も併発しているように感じてしまうことがあるようです。
もちろん、併発して発症することがゼロではありません。それぞれに関係性はないものの遺伝的にワキガの人が多汗症を発症してしまうこともあります。しかし思い過ごしのことも多いので、自己診断で決めつけるよりもまずは的確に診断を 受けることが重要になります。