こんにちは。現役薬事屋のハクシです。

このブログでは、薬事屋からの観点から、広告にかってにコメントするというお気楽なことをやっています。




篠原涼子さんでCMやっていますね。

先進のエリクシール。

目覚めよ。私のコラーゲン。

かっこいいコピーですね。


さて、よく見ると、色々注釈がついています。 
薬事屋の観点から、注釈を読み解いていきます。

まずは、「先進※のエリクシール」と先進に※がついていますね。

この※は、「※資生堂内で」と書いてあります。

また、先進とは、「発展の段階、進歩の程度が他より進んでいること。「―の技術」」(Goo辞書より)とあります。

つまり、このエリクシールという商品は、資生堂内で、進歩等の度合が他より進んでいますよ、ということですね。

これで、はっきりしました。

この商品は、資生堂内の商品で比較すると、より進歩した製品であるということですね。

このように、「よりXXした」と他のものと比較する広告をする場合は、化粧品等適正広告ガイドラインF10.2「比較広告の制限」というルールがあります。

そこに、「製品の比較広告を行う場合、その対象製品は自社製品の範囲で行い」と記されています。

今回のエリクシールの場合、資生堂内で比較している、と明記されているわけなので、ここはクリアですね。


次に、「目覚めよ。私のコラーゲン」のメインコピー。

すぐ下に、「*コラーゲンGL:水溶性コラーゲン、グリセリン(保湿)」と書いてあります。

よくメインコピーを見ると、「私のコラーゲン」の後に「GL」という○でかこまれたマークが書いてありました。

これでわかりました。

目覚めるのは、エリクシールに配合されている原料、「コラーゲンGL」なんですね。

配合された原料名を広告で使うときは、配合目的を表示するというルールがあります。

行政通知などでも出されているルールですが、化粧品等適正広告ガイドラインでもF5.5 特定成分の特記としてルールが設けられています。

この観点でもう一度このコピーを見てみると、エリクシールにはコラーゲンGLという成分が配合されています、コラーゲンGLとは「水溶性コラーゲン、グリセリン」のことであり、その配合目的は「(保湿)」と、すべて網羅されています。完璧ですね。


下の方に行くと、「エイジングケア*」とあります。

この*は、「年齢に応じたうるおいケア」につながっていますね。

化粧品等適正広告ガイドラインに、E17「エイジングケア」の表現という項があり、そこに定義として、「エイジングケアとは、加齢によって変化している現在の肌状態に応じて、化粧品等に認められた効能・効果の範囲内で行う、年齢に応じた化粧品等によるケアのことである」とあります。

エリクシールの言うエイジングケアは、まさにこの定義内のことを*で宣言していますので、明らかにクリアしています。


そして、さらに下の方に行くと、「マンダリンオレンジCP*4」「イノシトールCP*3」「コラーゲンGL*5」とあり、それぞれに成分説明と配合目的「:保湿」が明記されています。

ちゃんとルール(化粧品等適正広告ガイドラインF5.5 特定成分の特記)を守り、配合目的を明記しているのですね。

これらの説明の背景に肌断面イメージ図を使い、効果的に成分名を配置していますね。


そして、

「湧き上がるようなハリ」!

鍵はコラーゲンGL

このハリが肌の日常になる

と、魅力的なコピーが次々に登場します。

化粧品のコピーは、技術的なこと、コピーライター的な感性・視点、さらに薬事の規制までも意識しないといけないので、非常に苦労が多いと推察いたします。


そのあとに、体験者の声がいくつか紹介されています。

これもルールがあり、化粧品等適正広告ガイドラインE20に「使用体験談」の表現の範囲というものがあります。

ここで認められるものとして、「使用方法・使用感・香りのイメージ等の範囲であって、かつ、事実の範囲内で行う使用者の体験に基づく自発的な感想による表現。」とあります。

こちらも遵守されていますね。

「湧き上がるようなハリに導く」化粧水、「湧き上がるようなハリを保つ」乳液、「ハリが続く」美容乳液と、かなり力の入ったエリクシールです。

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