一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。

三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。

八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。

永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。

                ~中国古諺~


HONDAアクティ、バモス系、E07Zエンジンの冷却水エア抜き。苦労したメカさんも多いはず…。
私がいつも実行している行程を、紹介しよう。

先ずは車両後方のみを約50cmリフトアップし、ヒップアップ状態にする。

インテークマニホールドのブリージングボルトに、透明チューブを差し込み緩める。

次にウオーターパイプに装着されたエア抜き用ボルト2本を目一杯緩めておく。

ヒーターコアへLLCを流入させるため、HOTへMAX。これで準備完了。

ラジエターからLLCをゆっくり注ぎ込んでいく。
できれば他のメカさんに注いでもらった方が効率がよい。

3リットルくらい入ると、緩めておいたエア抜きボルト3箇所(ATは4箇所)からLLCが出てくる。

途切れなく噴出してきたら、ウオーターパイプの方のボルトから締めていく。
このボルトは一旦外してから、LLCが勢いよく出てくるのを確認の後、締めた方がよい。

次にインマニのブリージングボルトも
LLCが途切れず噴出するのを確認して締める。

この間LLCの注入を途切れなく行なうこと。

ヒップアップ状態のまま5分程度放置しておく。
この間ラジエターのLLCが減れば追加し、注入口いっぱいを保持する。

5分経過後、インマニのブリージングボルトを再度緩めてLLCが途切れないように噴出することを再度確認して締める。

次は、リヤのリフトアップを下ろして、リヤと同様に約50cmフロント側をリフトアップ。
20分ほどこの状態をキープして、ラジエターのLLCが減れば追加する。

フロントアップ状態のままエンジンを始動する。

電動クーリングファンが2回作動するまでアイドリング状態を継続。
この間もLLCの量を注視し、補充する。
ファンが作動するまでかなり時間を要する。アクセルをあおってエンジン回転を上げたくなるが、避けた方がいい。サーモスタットの作動状態にも気をつけよう。

ファンが2回作動したら、エンジンストップ。ファン作動中にエンジンをストップさせない。

INマニのブリージングボルトを緩めてエアを抜き、次にウオーターパイプのボルトも緩めてエアを抜くが、取り外して締めたほうが確実。
ヘッドカバー、LLC、パイプなど全て高温。ヤケドに注意。

再度エンジンを始動し、ファンが2回作動したらエンジンストップ。2回目以降はINマニのブリージングボルトのみ緩めてエアを抜く。

エンジンを再々始動し、4~5回同様の作業を繰り返す。

ラジエターのLLC量の増減とファンの作動がマッチして、その間エアが出なくなれば完了は近い。
いつまでたってもエアが出てくる場合はヘッドガスケットの吹き抜けを疑う。排ガスリークテスターがあると便利。

ラジエターにLLCをいっぱいに補充、キャップを締める。サブタンクへも補充する。

次は、実走行を行なうが5分や10分では意味がない。最低でも40分はテストする。低速走行だと、これも意味をなさない。登坂走行などエンジンに高負荷をかける必要があるためだ。

実走行前、運転席に乗り込んだ際に、室内のヒーター辺りから水の流れる音(ジョロジョロ、シャラシャラ、この様な表現になろうか)がする場合はエア抜きが不十分である。再度フロント側を上げてエア抜きを行う。

水の流れる音が消えたら、走行テストへ。
水温インジケータランプが点灯しないことを祈りながら走行テストを行おう。
万一点灯した場合に備えてあまり遠方に行かない方が賢明だ。

何事もなく実走行を終えたらサブタンク内のLLC量を確認し、異常がなければエンジンをストップし完全冷却する。

実走行後、サブタンク内のLLCの増減に異常が認められた場合は、エア抜きが不十分、あるいはヘッドガスケットの吹き抜けが考えられる。ガスケット吹き抜けの場合はサブタンク内のLLCの量が増えて、ポコポコとエアが出てくる。再度対策を。

エンジンクールダウンの後、サブタンク内のLLC量が少し減って(タンク内で約2センチ)いればエア抜き成功である。

心配性の私は、この時点から再度テスト走行をおこなっている。今迄に不具合が発生したことはないが、念のためである。

作業はくれぐれも慎重におこなっていただきたい。短気を起こすと必ず失敗するので注意が必要。

冷却水を抜かなければならない修理に出くわしたら、着手前に必ず、過去のオーバーヒートの有無を点検しておきたい。

サブタンク内壁が排気ガスorオイルで黒くなっている。このような状態の車両は要注意。ベッドガスケットが吹き抜けているが、車両の使用が短距離、短時間が大半の車両オーナーは気づいていないケースも多い。


以上の作業方法は自己流であるため保証はできかねる。参考程度に捉えていただきたい。

あくまで作業は自己責任で行っていただくよう最後に付け加えておく。
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