--.--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
●有機魚とは?

まず、野菜や穀類・お肉の場合で言うと、
3年間化学肥料を使用せず、自然の堆肥や落ち葉などを土に投入し、
土中の微生物を増やし健康な土を作る。(=有機農場)
そういう土で栽培し収穫したものが「有機野菜・有機農産物」。
同様に、有機農場のような自然の牧場で有機牧草を食べつつ育った
牛や羊などの肉が「有機肉・有機畜産物」となります。

有機魚の場合、「有機農場」にあたる「有機漁場」を作り維持するのが難しい。
動かない地上での地質管理とは違って、海は海水という流動的な状態なだけに
安定した水質管理が至難。それゆえ基準化も一筋縄では行かないと思います。
また海水魚や淡水魚、いろんな種類の魚それぞれに基準が必要なようです。

* 育て方・養殖について

有機魚の育て方って具体的にどんなのかな?と思ったら、
これは単に、牧場を海に置きかえてみればいいようで
まず第一に水質管理(植物やプランクトン、別種の魚などを利用した
自然循環的な営みによる自浄化、水中の栄養分の管理)の徹底。
毎日、水温、塩分濃度、酸素、二酸化炭素などの含有量を計測・記録し、
必要あらば水中カメラやダイバーも水に潜るんだそうな。
あとは安全な食餌と適切な健康管理、病気時以外に化学合成薬品を
使ってはならない、といった感じでこの辺りは有機農畜産物と同じです。

また有機魚は、安全のため管理しつつ生産してる訳だから
必然的に天然魚ではなく養殖魚となります。
逆に言うと、養殖できないタイプの魚や大型の回遊魚なんかは
オーガニック認定される事は無いかと思われます。

日本では魚と言えば養殖より天然!といった感があるけど、天然魚は
自然まかせ・魚まかせで育つわけなので、実際に何を食べて育ったのか、
どんな海で育ったのかが不明であり、認定を受けるわけにはいかない。
味としては大海で荒波にもまれて育った天然魚の方が美味しい事が多いけど
もしかすると工場が垂れ流した危険な重金属をお腹に溜めてるかもしれない。
そういう、美味しさと安全性は別という所もまた養殖魚の難しい点かと思います。

* 水質管理について

水質管理について、海水を汲みあげて地上で育てる“水槽型の生け簀”の場合は
素人考えでは比較的簡単な様に思えます。と言っても大規模な浄化装置、
水温管理、水流の再現など、コストが大きくかかるようです。

また、海を一部囲って作られた養殖場(“網生け簀”など)の場合でも
流れの穏やかな入江に作られる事が多いので、急激な環境変化は起きにくく
自然でありつつもそれなりに安定した環境なのでは、と思います。
生け簀を海から完全に区切って、流れを断絶してしまえばいいのでは?とも
思いがちだけど、潮の流れがないと生きていけない魚も多く、水がよどむと
病気が蔓延しやすく、生態系も崩れてしまい水質を保持できなくなるそうで。
海はやっぱ、循環してなきゃ海自体が死んでしまうのだと思います。
参考イメージ:ノルウェーの養殖場/網生け簀タイプ

●EUでの有機養殖・基準化について

海洋汚染が叫ばれる昨今、有機養殖の需要は高まりつつあるようです。
今はまだEUには統一基準が無いけど、IFOAM*が2005年より基準化へ向け
動き出しています。(*国際NGO団体。日本語だと【国際有機農業運動連盟】)

現在は各国または民間団体が、それぞれ独自に有機養殖の基準を定めても
いいそうで、EU内で国自体が基準を定めているのはフランス、イギリス。
基準をもつ民間の認証団体がある国(団体名)は、ドイツ(Naturland)、
オーストリア(アーンテ)、スイス(ビオスイス)、スウェーデン(KRAV)、
そしてノルウェー(DEBIO)※ノルウェーはEU加盟国では無いですが。

上記のように国、民間団体による基準がそれなりに出揃っているので、
ある程度のレベル・指針は大体定まっているとみていいかと思います。
IFOAMの基準として制定されるのは、2008~2009年頃になりそうとの
予測(2006年の段階で)だったので、そろそろ動きがあるかもしれません。
IFOAMの基準というのは、EUだけでなくほぼ国際統一基準でもあるので
発表されれば世界的にもレベルの統一化が進むだろうと思われます。

●参照サイト・参照記事

・「POFA オーガニックコミュニティ」http://www.pofa.jp/
 (日本の非営利団体によるオーガニック関連情報サイト)
 「ふれあう」>「オーガニックフォーラム」>「12. 海外のニュース」より
 →【2004年3月 海外ニュースNo.09】
 →【2006年6月 海外ニュースNo.28(IFOAM特別号)】

・「DEBIO」(ノルウェーのオーガニック認定機関)www.debio.no/
 →【英語でのインフォメーション】
 →【DEBIO 有機養殖基準:PDFファイル】

このPDFファイルは養殖基準の具体的なことを詳しく述べてあります。
私は英語がアレなので自動翻訳で読みましたが、わかりづらいなりにも
なかなか面白かったのでご一読をおすすめします。

以上、長々と有機魚について書きましたが、魚にオーガニックを求めるのなら
まずは人間が海を・河川を汚染しないことが一番!ですね。。
comment
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する