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第三訓「ダイエットした奴の5割はリバウンドする運命」

万事屋と同じく性転換したままの真選組では相変わらずX子が弄られていた。
しかし豚弄りに飽きたというゴリ子と総子によりダイエットさせられようとしていた。
「ライザップZZZだ?ZもZZも知らねェんだが…」
明らかにパチモンくさい広告を警戒するX子。
「大丈夫ですよX子さん、これなら一泊二日で痩せられやすから」
「ますます怪しいだろうがァ!明らかにヤバいとこだろコレ!」
「大丈夫よX子。ここの安全はわたしが保証するから」
「お前はどこの立ち位置で喋ってんだ!ZZZの回しもんかっ!」
何とか逃れようとするX子だったがゴリ子と総子は当然逃してはくれなかった。
「X子さん、そんなに嫌なら選択肢がもう一つありやすよ」
「な、なんだよ…」
「選べ!①ライザップZZZに通う。②豚の丸焼きになる。③沖田総子のスペシャルダイエットを受ける」
「俺の脳内選択肢が学園ラブコメを全力で邪魔しているの主人公か俺は!」
わざわざ正式名称でツッコんだX子。
「とりあえず選びやしょう。早く選ばないと首が飛びやすよ」
「罰重過ぎだろォ!頭痛ぐらいじゃねェのかよ!」
「さぁ早くX子、選びなさい?」
ゴリ子も完全に総子側についていた。何故か女になってからいきなり土方を弄るようになった近藤。
「分かった分かった!①を選べば良いんだろ!」
逃げ道が無いことをさとり、やけくそになったX子は腹をくくった。
「じゃあ明日予約してやすから12時にここに行ってくだせェ」
「最初から①しかねェんじゃんかよ」

次の日。X子は言われた通り12時にそのライザップZZZなる場所へ。
「良く来たなベイベー!ここがZZZだぁー!」
数年前に流行ったブートキャンプみたいな人が出迎えた。
「ホントにここで痩せられんのか?」
初めは全く乗り気じゃなかったX子だが、豚と弄られるのが嫌だったので今は何気に期待していた。
「もちのろんだよ!ここをこうこうこうすれば君もグラマラスな美女になれちゃうよ!だぁー!」
「なんだコイツ…絶対語尾にだぁーつける決まりでもあんのか?」
早くもインストラクターのキャラにイラついてきていた。
「最初のプログラムはコレだ!だぁー!」
そう言ってインストラクターが出してきたのはこち亀全巻だった。かなりの量なのでワゴンで運んできている。
「こ、これで何を?」
「コレを特性のサウナの中で読破するんだ。だぁー!」
「はぁァァァァ⁉︎ 死ぬだろそんなもん!」
「安心してください。履いてますよ。サウナには蛇口が付いていてそこから水道水が出ることになっている。だぁー!」
「ま、マジかよ……」
ということでX子は水着に着替えさせられてサウナに放り込まれた。そして全巻ビニールでカバーされているこち亀全巻も持ち込まれた。
「だいたい俺マガジン派なんだよ…せめてマガジンの漫画にしてくれりゃ良いのによ」
弱音を吐きながらも仕方なくこち亀を読み始めた。
喉が渇いたら水道水を飲む。そしてこち亀を読む。それを繰り返していた。
しかし水さえ飲んでいればずっとサウナにいられると思うのは大間違いで、数時間後にX子はサウナで目を回し泡を吹いて倒れてしまった。

「うっ…ここは……」
「youは凄いですねっ!だぁー!」
そこは救護室のようでベッドの脇にはインストラクターが立っていた。
「俺はどうなったんだ?」
「今までのチャレンジャーはいっても1時間程度でしたが、youは5時間もあの中にいました。それは素晴らしいことですよだぁー!」
ふと我に帰ると外は明るかった。5時間もサウナにいたというのに。それに時計は9時を指している。
「オッケー!ZZZのメニューを全てこなしたようだね!だぁー!」
「終わり⁉︎今のでェ⁉︎」
「一泊二日とホームページにも書いてあった筈だが?だぁー!」
「確かにそうらしいが…」
しかしここで自分の身体に違和感を感じた。
布団がかけられているが腹が出ていないのだ。出ているのは胸だけだった。
「ま、まさか…」
布団を剥いでみるとそこには他の連中に劣らないナイスバディの身体があった。
「コレが俺なのか……」
もはやリアクションがダイエットに成功した女子のようであった。
「これこそがZZZの交換なのでーす!一泊二日のメニューであっという間にグラマラスボディーを手に入れることが出来るのだ!だぁー!」
「まさか本当に痩せられるとは思ってなかったぜ…」
もうそこに性転換篇で散々弄られたX子の姿はなかった。
代わりにいたのはお妙にいつ乳を捥がれても不思議ではない美女、マヨ子だったのである。
「これでTOKYOXなんつー弄りを受けずに済むってわけだ。少なくとも近藤さんは俺を罵ることはなくなるだろう」
不思議と綺麗になってキャラも変わり始めたマヨ子。声も中井和哉さんではなく、ゴリ子と総子が決めた小清水亜美さんに変わっていたのだった。
「ヘーイマヨ子!じゃあ最後にお会計の方をお願い出来ますか?だぁー!」
「えっ?」
「ですからお会計を。509800円になります」
「えぇぇぇぇぇ⁉︎ つーかそこはだぁーつけねェのかよ!」

第三訓完。


またお会いしましょう