しわ、シミ、ニキビ跡など、さまざまな肌悩みに効果があるとされているレチノイン酸。
本当にそれほどの効果があるなら、まるで魔法の成分ですね。
ではなぜレチノイン酸にはたくさんの美容効果があるのか、その理由と注意点を詳しくみていきましょう。
レチノイン酸(トレチノイン)とは
レチノイン酸(トレチノイン)とは、ビタミンA(レチノール)の誘導体です。
ビタミンAそのものは肌に浸透しにくく、効果も出にくい成分になります。
そこで誘導体としてとり入れることで、体内でビタミンAに還元させて効果を引き出そうといったものです。
レチノールとの違い
化粧品にも多く利用されているレチノール。
アンチエイジング系や美白系のスキンケア用品で、「レチノール配合」といった商品をみかけたことがある人も多いのではないでしょうか。
レチノールは肌の代謝をアップし、ターンオーバーを促進させる働きがあります。
ターンオーバーが促進されれば新しい肌に生まれ変わりやすくなるので、肌に沈着していたシミやくすみも排出されやすくなります。
また、新しい細胞が生まれることで肌のハリもアップすることができます。
こういった美容効果から、レチノールという成分はスキンケア用品でも重宝される存在となっています。
しかしレチノール(ビタミンA)は、冒頭でも述べたようにそのままでは浸透しにくい成分です。
スキンケアとして肌にとり入れても、そこまでの効果は期待できないともいえます。
ところがレチノイン酸はそのレチノールの誘導体です。
皮膚内で酵素と反応することでビタミンAへと還元されます。
つまり「肌の中でビタミンAをつくってくれる」というわけですね。
これによって肌はビタミンAの働きをしっかりと味わうことができます。
そのレチノイン酸の作用は、なんとレチノールの50倍~100倍とまでいわれているんです!
レチノールとレチノイン酸は同じビタミンAというつながりをもっていながら、その作用には大きな違いがあるといえます。
レチノイン酸の美容効果
つまりレチノイン酸は、「レチノールの強力版」ともいえるわけですね。
そんなレチノイン酸は、レチノールとは比べものにならないくらいみるみる古い角質を剥がし(ピーリング作用)、新しい肌を再生していきます。
それはまるで、肌の入れ替えですね。
そうして肌が新しく生まれ変わることで、さまざまな美容効果が生まれるわけです。
・しわ、たるみ改善(コラーゲン、ヒアルロン酸が増量する)
・ニキビ跡改善
・シミ、そばかす、肝斑といった色素沈着改善
・美白効果
・保湿効果が高まる
レチノイン酸を使うには
そんなに効果があるなら、どうしてレチノイン酸配合の化粧品をみかけないのか不思議ですよね。
それは今現在(2017年3月)、日本国内で化粧品に配合することが許可されていないからです。
効果が高い反面、肌への影響も強いので注意が必要な成分だということです。
ただし美容クリニックなどで、医師が処方することは可能になっています。
クリニックではだいたい2,000円~5,000円くらいで処方されているようです。
個人で入手する方法
クリニックだと敷居が高く感じる、個人的に入手したいといった場合は、obagi(オバジ)のトレチノインクリームを購入するという手もあります。
obagiはアメリカのドクターズコスメになるので、レチノイン酸の配合が可能になっています。
レチノイン酸の注意点
ただしトレチノインクリームが手軽に入手できるからといって、レチノイン酸を甘くみてはいけません。
レチノイン酸はとにかく効果が高い一方で、肌への影響も強く出る成分だからです。
レチノイン酸の副作用
レチノイン酸を使用して起こりえる副作用としては、皮膚炎からの炎症後色素沈着です。
つまりレチノイン酸で皮膚炎を起こしてしまうと、その後に色素沈着を起こしてしまう可能性があるということです。
肌が炎症を起こしたりしたら、即使用を中止しなくてはいけません。
通常の反応
レチノイン酸を使用しはじめると、通常は数日後に薄く皮がむけたり、赤くほてったりします。
これは肌がまだビタミンAに慣れていないために起こる反応です。
こういった反応は1~2ヵ月程で症状がおさまり、肌が効果を実感できるようになります。
しかしこの段階で、肌の炎症かどうかの区別がつけられるかが問題です。
「通常の反応だ」と思って、肌が必要以上に赤くなっていたり刺激を感じていても継続していくのは危険です。
※肌質によっては、この通常の反応でも炎症後色素沈着になる可能性も否定できません。そこで「シミを予防する成分」も併用するべきだといえます。
こういった難しい成分なので、やはり医師の指示を受けながら使用していくべきだといえるでしょう。
魔法の成分で肌が変わるかも!?
レチノイン酸、まるで魔法のような成分ですよね。
これで肌がみるみる生まれ変わってくれれば、あらゆる肌悩みに対抗してくれそうです。
ただし試してみたいときは、くれぐれも注意してくださいね!