新しい痩身エステとして人気を集めている施術の一つに、キャビテーションというものがあります。キャビテーションとは本来物理学の世界で使用される言葉で、そもそもは振動によって引き起こされる空洞現象のことを言います。
特に液体が流れている中でその部分にかかる圧力が変化した場合、その圧力差によって気泡が生み出されます。この気泡が弾ける際に周辺の物質を巻き込んで破壊したりダメージを与えたりするため、この原理を応用して様々な目的に応用されているのです。
超音波を当てることで簡単にキャビテーションを発生させることができるため、超音波洗浄など工業目的はもちろん医療の現場でも結石を砕く治療などに活用されています。同じように超音波を当てることで人間の脂肪細胞の膜を破壊し、その中からドロドロになった中性脂肪を溶かし出すことができ、血流に乗って体外へ排出されやすくなります。
これによって脂肪の塊や頑固なセルライトを破壊させ、スッキリと痩身効果を得ることができるのです。これが美容業界で言うキャビテーションであり、身体への負担が少ないため切らない脂肪吸引として人気を集めているのです。
キャビテーションエステの具体的なメリットとしては、身体の外側から特殊な超音波を当てるだけで施術できるためメスなどによる切開が必要なく、傷跡や身体への負担が少なく抑えられるという点が挙げられます。
痛みもほとんどなく、エステにありがちなダウンタイムも存在しないので非常に手軽に受けられます。施術した患部はじんわりと温かくなり、施術後にはカチコチに固まっていたセルライトが解されて柔らかくなっているのを実感できることが多いです。
もちろん全てのエステがそうであるように、キャビテーションも個人の体質やセルライトの状態などによって効果の出方は異なります。1度の施術で驚くほど効果を感じられる人もいれば、何ヶ月も通ってようやく違いが分かってくるという人もいるので、即効性が無いからと言って効果が無いと判断しないようにしましょう。
特にセルライトを長期間放置して、何もしなくても皮膚の表面にデコボコした跡が浮き上がっているような場合はかなり頑固な脂肪の塊になっている可能性が高いので、何度も施術を受ける必要があります。最近はキャビテーションエステがブームになっているので、特別価格でキャンペーンを行っているエステサロンも多くあります。
初めてその施術を受ける場合に限り1回数千円で施術可能としているエステが多いので、まずはこういったお試しコースを体験してみると良いでしょう。効果を気に入れば本格的なコースを契約することになりますが、その場合は施術回数や部位にもよりますが1回あたり2万円から5万円、コースにして10万円から30万円程度必要になることが多いです。
長く通うと費用も高くなりますがその分効果もしっかり得ることができるので、自分の体質なども考慮してよく検討するようにしましょう。
似ているようで大きく違うキャビテーションエステと美容外科の施術
脂肪を減少させるという点では、メスや吸引器具を使って外科的な施術を行う美容外科の脂肪吸引とどのように違うのか疑問に思う方も多いでしょう。キャビテーションと美容外科違いは、脂肪を直接体外へ排出させるか、その手助けをするのかという点です。
キャビテーションの場合は超音波を当てることで身体の中で気泡を発生させ、それが弾ける際に周辺の脂肪細胞を巻き込んで溶解させることで体外へ排出されやすくなります。超音波の周波数を調整することで狙った部分の脂肪にのみ作用を及ぼすことができ、周辺の他の細胞や臓器には影響しないと言われています。
対して美容外科で行われる脂肪吸引は、皮下脂肪の部分に直接吸引器具を挿入して物理的に脂肪を吸い出します。ひと昔前はある程度まとまった脂肪を取り除くためにはメスで直接切除するのが一般的でしたが、傷跡が大きく残ってしまうため現在では吸引管を入れて吸いとる方法が主流になっています。
脂肪吸引を行う場合、医師の技術によっては脂肪が均一に吸引できず、デコボコとした跡が残ってしまうこともあります。物理的に脂肪を吸い出してしまうため即効性には非常に優れており、脂肪細胞の数が劇的に減少するため簡単にはリバウンドしないのも魅力です。
ただ、直接吸引器具を挿入して操作するため、身体には非常に大きなリスクが伴います。医師の技術が十分に無ければ手術中に誤って内臓に損傷を与えてしまった事例や、術後に感染症に罹患してしまった事例などもあります。過去には腸を傷つけられたために施術後に亡くなってしまった人もおり、即効性の代わりに非常に大きなリスクを背負うことになるため注意が必要です。
このように、キャビテーションと脂肪吸引は即効性や安全性において大きな違いがあります。それぞれメリットやデメリットが異なりますが、より安全に脂肪を減らしたいという人であればキャビテーションを選んでおいた方が安心です。