関連ストーリー:開発担当者の話

『ローズ・エッセンス ブルガリアンローズジェル』の開発や関連ストーリーです。

ジェル具合

『ブルガリアンローズジェル』は一般的な化粧品カテゴリーに当てはめれば「ローズオイル配合のクリーム」です。しかし、クリームにまで乳化を進めてしまえばローズの香りを殺すことになります。

絶妙なタイミングと状態でジェル状に練り上げたクリームが『ブルガリアンローズジェル』です。実はその「絶妙なタイミングと状態」が難しかったのです。


シンプルケア

この種の他社製品と比較して『ブルガリアンローズジェル』の特徴的な成分は、おそらく3つ上げてよいと思います。メドウフォームオイル、トレハロース、低分子アルロン酸。

スキンケアは機能性を重視すると美白、シワ、シミ、UV・・・と際限なく欲しくなります。しかし、「ローズオイルの力を損なわないこと」と「保湿力があること」という2つの目標以外はすべて殺ぎ落としました。

すべてを盛り込んですべてが中途半端になるより「シンプルケア」というコンセプトを明確にしたことは今から考えても正解だったと思います。


  • 写真:製造風景



メドウフォーム・オイル

『ブルガリアンローズジェル』のベースは水溶性ジェルです。クリームやジェルには通常数種類のオイルを配合します。『ブルガリアンローズジェル』にもグリセリンやオリーブオイルを配合していますが、精油のキャリアとして人気がある「メドウフォーム」をメインに採用しました。

サラサラ感の感触のよさと肌表面に皮膜を張り肌を保護する機能の高さからです。もちろん、天然ですし。


トレハロース

次に保湿成分ですが、安全性が高く、しかも高い保湿力というテーマを満たす成分。候補になる成分は何種類もあります。そして実際、何種類も試作しました。有名な成分ばかりです。

採用されなかった成分をここで上げると誤解を与える可能性があるので出しませんが、最終的に選ばれた成分が天然糖質の「トレハロース」と生体物質「ヒアルロン酸」です。どちらも食品に使用可能で安全性・安心感が優れています。


保湿感を演出するテクニック

化粧品には保湿感を演出するテクニックがあります。ごくデフォルメして話せばある種の成分を多く配合すると肌がウルウルになります。本当にウルウルです。問題はウルウル感と実質的保湿の違いです。

化粧品に多少なりとも関心のある方なら、ヒアルロン酸はよく耳にする成分ではないでしょうか。皮膚表面の効果は高いのですが分子量が大きく吸収されません。洗えば流れ落ちるという欠点があります。

今回ヒアルロン酸は他の成分との相性が抜群だったため捨てがたい成分でした。あくまでも実質的な保湿にこだわったので悩みました。


低分子ヒアルロン酸

開発中、タイミングがよいことに大手食品メーカーさんがヒアルロン酸の分子量を小さくした新製品を発表しました。

その会社さんではかなり前から開発をすすめ自社の食品には応用済みでしたが、化粧品原料として一般販売開始のニュースリリースが舞い込んできました。それが「低分子ヒアルロン酸」です。保湿力の効果も学会で発表されるくらいなので信用できると感じました。実績があり信用できるメーカーの製品。

すぐに予約して入手、試作テストを行いました。ヒアルロン酸は生体成分で肌への刺激は少なく、安心してアトピーの方や子供さんにもテストしてもらえた点もよかったです。


香りを引き出す試行錯誤

このように採用成分は固まりました。通常成分の決定で開発は山を越え、あとは処方どおりの製造になるのですが、今回は「ローズオイルの香りを最大限に引き出す」というテーマがあります。

予想外だったことはローズオイルの配合量を上げれば単純に比例して香りが増すというわけでないこと。その比率で最良の香りを引き出す方法を探る試行錯誤が続きました。


ジェル化のノウハウ

完全に乳化し真っ白なクリーム状にまで練り上げるとローズの香りが殺がれること。原料を入れ半透明の状態に押さえる製造手法の開発が一番時間を要しました。
  • 温度は何度で溶かせばよいか?
  • 撹拌速度・撹拌時間は?
  • 成分の配合順序は?
などなど。順序を一つ間違えたりタイミングを逃すとあっというまにクリームになります。

これら細かい手順がすべてノウハウとして完成するまでダメジェルの山です。高価なローズオイルを配合したダメジェルです。捨てるに捨てられず社員や家族に使ってもらました。今となっては笑える思いでです。


完成しました!

抜群にサラサラ感がよいにもかかわらず実質的に保湿効果が高いジェルが完成しました。長い開発期間を要しましたが結果に満足しています。それに、この開発は楽しかったです。

ラベンダーなどローズオイル以外の『ブルガリアンローズジェル』がシリーズ化されるようなことがあれば、ぜひ再度開発に参加させていただきたいですね。


  • 写真:製造風景





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