青あざ
太田母斑
境
境界明瞭な青みがかった褐色斑が、まぶた、頬、額などに出来る疾患です。通常は右か左のどちらか一方に病変が見られます。多くの症例で眼球や眼球結膜にも青みがかった斑点が見られます。日本人の0.1~0.2%の頻度と考えられています。出生直後から目立つ場合と、思春期ころに目立ってくる場合とがあります。思春期頃までアザは濃くなる傾向があります。診断は特徴的な臨床症状より比較的容易です。
太田母斑の特徴は、真皮と呼ばれるやや深い位置にシミの色(メラニン)をつくる色素細胞(メラノサイト)があることです。
そのため通常のレーザー治療や、フォト治療、トレチノイン・ハイドロキノンなどによる治療は無効で、Qスイッチ付きレーザーという高出力のレーザー光線をごく短期間に放出する特殊なレーザーを用いる必要があります。
3ヶ月に1度、3~5回程度のレーザー治療を行います。
適切に治療を行えば大幅な改善、もしくは治癒を見込めます。
治療前
治療後
ADM(=後天性真皮メラノサイトーシス、遅発性太田母斑)
両頬骨部に左右対称に、比較的、境界明瞭な灰褐色の直径 1~3 mm の点状色素斑が多発し、次第に色調が濃くなります。斑点が癒合し地図上に見える事もあります。その他、鼻翼部(小鼻)に見られる事がありADMの診断の決め手になる事があります。鼻根部に見られることもあります。
20才以降の女性に発症することが多いです。自然消退することなく、ADMの出現後一定期間は濃くなります。一見すると肝斑と似ており、その区別が問題となり混乱を招いていますが、熟練した医師は見間違える事はありません。肝斑とは全く異なるシミで、治療法も真逆といっていいほど異なります。
病理学的には太田母斑と同様に、通常のシミより皮膚の深いところ(真皮)にシミの色(メラニン)をつくる色素細胞(メラノサイト)があります。
そのため通常のレーザー治療や、フォト治療、トレチノイン・ハイドロキノン療法などによる治療は無効で、当院で使用しているQスイッチアレキサンドライトレーザーの様な高出力のレーザー光線をごく短期間に放出する特殊なレーザーを用いる必要があります。適切に治療を行えば治療効果は良好ですので、適切に診断すると言う事が最大のポイントとなります。3ヶ月に1度、2回~3回程度のレーザー治療で十分取りきることが可能です。
当院では、3ヶ月に1度、3回程度のレーザー治療で十分取りきることが可能です。
Doctor’s comment
レーザー治療3回施術後の患者様です。完全にADMが消えています。
異所性蒙古斑
蒙蒙古斑は、新生児の仙骨部や腰殿部に一般的にみられる青色斑です。?黄色人種では乳幼児のほぼ100%の頻度で蒙古斑が見られます。生後 2 年頃までは青色調を増すが、その後退色に向かいます。通常 4~10 歳前後で消失することが普通です。蒙古斑が、仙骨部や腰殿部以外の、手足や顔などに現れた場合で濃いものに関しては異所性蒙古斑と呼ばれ自然消退が期待しづらいので、レーザー治療の適応となります。
いつレーザー治療を行っても良いのですが、幼少期より治療を開始した方が、治療の効果が高いことが知られています。
治療は太田母斑と同様で、Qスイッチ付きレーザーの適応となります。
治療
太田母斑、ADM、異所性蒙古斑の治療はすべて保険適応です(レーザー照射は3ヶ月に一度となります)。
Doctor’s comment
レーザー治療2回終了後の患者様です。やや色むらがありますが自然に落ち着き、なじんでくる事が予想されます。
治療の流れ
1.診断
まずはご来院いただき、問診、視診にて診断を行います
2.治療法のご説明
レーザー治療についてご説明させていただき同意書を作成させていただきます。
3.麻酔
病変部に麻酔のクリーム(エムラクリーム)を塗布し、1時間ほど待ちます。
4.レーザー照射を行います。
5.治療終了
レーザー照射部位に軟膏をつけ、テープで覆い治療終了となります。治療後の注意点についてご説明させていただきます。
6.約一週間後再診となります。
7.通院
その後は1~2ヶ月おきに通院していただき、3ヶ月目以降にレーザーを再照射します。
治療後の経過
レーザー照射部は数日でカサブタになります。カサブタは7日~10日ではがれます。
その時点ではあまりアザは薄くなったように感じられないのではないことが多いのですが心配はありません。
というのもレーザー照射にてアザの原因となっている色素(メラニン)の破壊は行われているのですが、その後、破壊されたメラニンがメラノファージという貪食細胞(いわばお掃除細胞)によって貪食されはじめてアザが薄くなっていくからです。それには通常2~3ヶ月必要です。
1回のレーザー治療でもアザは薄くなりますが、しっかりアザを取りきるためには
太田母斑の場合
3~6回
ADMの場合
2~3回
異所性蒙古斑の場合
3~4回
のレーザー治療を繰り返す必要があります。
レーザーは3ヶ月に1回程度照射を行います。
料金
| 大きさ | 保険点数 | 保険診療自己負担分 |
| 4cm2未満 | 2,000点 | 6,000円 |
| 4cm2以上16cm2未満 | 2,370点 | 7,110円 |
| 16cm2以上64cm2未満 | 2,900点 | 8,700円 |
| 64cm2以上 | 3,950点 | 11,850円 |
※すべて保険適応なので、お住まいの地域によってお子様は無料になります。