今回は「GAPSダイエット」の概要と、腸に関連する症状改善を目的とした他の食事法との違いについて書いていきたいと思います。
GAPSダイエットは、もともと自閉症の改善を目的に考案された食事療法で、腸心理症候群(GAPS、Gut And Psychology Syndrome)という腸と脳に関連した問題を抱えている人の治療に用いられています。
ただ食事法の内容としては腸の治癒や腸内環境の改善を意図してつくられているため、リーキーガット症候群やセリアック病、食物アレルギーなどを持つ人にも摂り入れられ効果が見られているようです。
たとえば、食物アレルギーや慢性症状がありグルテンフリーダイエットを行っているという人もいるかと思いますが、場合によってはグルテンフリーダイエットを厳密に行っても一定以上の改善が見られないこともあり得ます。
その場合は、体質や生活習慣などを考慮して他の食事法を摂り入れていくと効果が見られるかもしれません。
そこで、今回はリーキーガットにも効果的だといわれるGAPSダイエットの概要と、それに近い他の食事法との違いについてまとめました。
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GAPSダイエットの概要
GAPSダイエットは、自閉症・統合失調症・ADHDなどの腸と脳に関わる疾患を持つ人に向けた食事法ですが、腸壁や腸内環境の改善などに効果があるため、リーキーガットの改善やカンジダ菌の抑制などにも良いとされています。
食事法の内容としては、まず導入時期を6つの段階に分けて腸の損傷を治療するための食事を実施します。そしてその期間を過ぎると症状が改善するまでの間(目安として1~2年、もしくはそれ以上)、GAPSダイエットの趣旨に則った食事法(除去食と同時に発酵食品など腸を癒やす食材を摂る)を実践するというものになっています。
GAPSダイエットでは、以下の食品は避けるべきとされています。
避けるべき食品
- 穀物
- 乳化剤・増粘剤
- 精製した砂糖・油
- でんぷん質の野菜
- ミルク(牛以外の動物を含める)
- 加工食品
- 一部のマメ科植物
他の食事法との違い
GAPSダイエットと近い食事法として、SCD(特定炭水化物ダイエット)や低FODMAP食があります。
GAPSダイエットは、それ以前にセリアック病の食事法として考案されていたSCDから着想を得てつくられたとされています。また低FODMAP食はそれらの食事法から発想を得たものでFODMAP食事法が一番新しいものとなるようです。
内容についてのそれぞれの主な違いは、以下のようになります。
SCD(特定炭水化物ダイエット)
- 腸内細菌叢のバランスを整えることを目的としている
- 単糖類を含め、細菌の餌となる炭水化物を除去する
- ナス科野菜など他のアレルゲンとなり得る食材は食べても良いとされている
GAPSダイエット
- 腸内細菌叢のバランスを整えることに加えて、毒素の排出・腸壁の修復・栄養素の補充などの効果も考慮されている
- 砂糖・穀物・でんぷん質の野菜など避けることと同時に、発酵食品やボーンブロス(骨スープ)といった腸の回復に役立つものを摂ることが必須とされている
- ミルクは避けるがギーやバターや一部のチーズは食べても良い
- ナス科野菜(じゃがいも以外)は食べても良いとされている(導入時期には一部制限あり)
- 導入期間後は避けていた食材を取り入れていくが、小麦・砂糖・添加物・加工食品はさらに長期間避ける
低FODMAP
- 過敏性大腸症候群などの消化問題を抱える人、腸内細菌が異常繁殖している人に用いられる
- 発酵性オリゴ糖・二糖類・単糖類・ポリオールといった消化しにくい炭水化物を多く含む食材を数週間程度避ける
- 除去した食材を再導入することで、症状を引き起こす原因の食材を突き止める
- その他のアレルゲンとなり得る食材については制限されていない
SCDは腸内環境の改善を目的としていますが、GAPSはそれに加えて腸の修復や改善するための食事を重視したものとなっています。また低FODMAP食は除去した食材を再導入することで症状を起こす食材を見つけていくことに着眼しているということで、それぞれ主旨に違いがあります。
私はグルテンフリーから始めてリーキーガットの食事療法(リーキーガットに良くないとされる食材の除去)を実践することで進展が見られましたが、グルテンフリーダイエットだけでは症状が改善しない場合には、状態によってこれらの食事法のいずれかを摂り入れてみたり、もしくはいくつかを組み合わせて実践してみても良いかもしれません。
腹部症状やカンジダ症がある場合にはSCDもしくは低FODMAPを試してみて、それでも改善が見られなければGAPSダイエットを摂り入れてみるなど、症状や経過を見ながら調整していくと良いかと思います。
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