養命酒に代わる第2の柱、建設へ
美味しく手軽に「グミ×サプリ」
前向きに老化と向き合う商品を
養命酒製造株式会社
マーケティング部 次長 福盛禎仁氏
マーケティング部 鈴木和重氏
――グミの構造も独特ですね。
福盛 我々もアメリカのグミを散々買ってきて食べてみたのですが、硬いグミは溶けにくく、日本のお菓子のグミとはかけ離れていました。
今回、我々は美味しく楽しんで摂っていただけるグミを作りたいという想いから、二層式という個性を取り入れています。
弊社の作るグミに美味しそうなイメージがあまり感じられないのであれば、あえて美味しくしてしまおうということですね。
グミの内側が柔らかく、外側が少し硬めの二重構造です。硬めのグミを好む方もいるのですが、一方で硬すぎることに抵抗感を持つ方もいらっしゃいます。なので、外は弾力があって、中はとろっと素材感が味わえるように工夫をしました。
――粒数の目安についてはいかがでしょう。
鈴木 以前は1日3粒で必要な栄養素が取れることを打ち出していましたが、グミを食べる方からはもっと食べたい、との需要もありました。今回は3粒でどのくらい栄養が摂れるかを目安として示していますが、あえて何日分という縛りは設けないことにしています。
――グミ×サプリでの、健康成分の選定基準とは。
鈴木 お客様が一般的にサプリメントで摂取したいと思われているものを揃えています。ビタミンCやマルチビタミンですとか、サプリメントでも多くのお客様が利用している成分を中心に選択しました。鉄分なども女性はかなり気にされる方が多いです。
あと、養命酒という会社でもありますので、サプリメントとしてニーズの高い有用成分に、弊社がこれまで生薬研究で培ってきたノウハウも組み入れています。
ビタミンCにはこういったものを組み合わせれば良いですとか、鉄分であれば、例えば血液の巡りをよくして血色を良くする生薬もあります。
なかなか表立って言うことはできませんが、そういったものを加えることによってより機能的な商品になるよう努めています。
福盛 値段だけでなく、お客様がグミで摂りたい、摂ってもよいと思える成分かどうかも重要です。高価だからといってマルチビタミンがダメかというと、そういうことでもありません。
味から価格、ニーズ、ありがたみなども含めて、総合的に考えて作っていることがグミ×サプリの売りだと思っています。
あとは、入れたいと思っていても、時間の経過とともに成分量が減るものは入れられないですし、固まらない性質のものなど製造工程上使えない素材もあります。
また、製造ラインも弊社だけのグミを作っているわけではないので、他の製造工程に影響を及ぼすような成分もやはり弾かれていきますね。
――今後のグミ×サプリについて。また、第2の柱の事業方針は。
福盛 もちろん商売ですので、セブンイレブンさんの中でも、当然、売れるものと売れないものが出てきます。売れないものについては外していきますし、そうなったときに追加でラインアップを維持できるよう考えていきたいですね。
弊社には、養命酒本体の部署や生薬関係を使った養命酒以外の酒類を扱う部署もありますが、我々が所属するエイジングケアの部署は養命酒とお酒以外のすべての機能性食品を管轄しています。
エイジングケアの商品は2012年頃から展開してきましたが、スタートしてから1、2年は商品も1種類しかありませんでした。しかし、その後は黒酢関連の商品や高麗人参、機能性表示食品として血圧の高い方向けの生姜黒酢も発売しています。
調剤薬局向けに家庭で薄めて飲める「うるる酢」黒酢版の希釈タイプもラインアップしていますし、現在は商品も販売チャネルも多岐に渡っています。
そうしたエイジングケア商品の1つにグミ×サプリがあるということですね。今後は、これらの商品群を第2の柱となるような事業にしていくことが目標です。
――最後に、養命酒製造の企業理念とは。
鈴木 企業全体として、お客様の健やかな健康生活に奉仕することを掲げています。その中でも、今は「ポジティブエイジングケア」というのを打ち出しています。
加齢とともに肉体が衰えていき、さまざまな機能が低下していく。そうした老化をネガティブに捉えるのでなく、前向きにポジティブにエイジングケアしていきましょう、というのが弊社の理念です。
福盛 ポジティブエイジングケアカンパニーですね。前向きに年齢を重ねていき、健やかな健康生活を過ごしていただく。一般的にはアンチエイジングという言葉の方が馴染みあると思いますが、我々はあえて使いません。アンチ、つまりエイジングに抗うのは本来難しいと考えているからです。どうしても、人は齢を重ねてしまいます。それをどう前向きに捉えていけるかですね。
生活シーン、食事シーンに寄り添う形で、楽しく続けられるエイジングケア商品を、これからも発信していきたいと思います。
――ありがとうございました。