キミ先生
スタジオ・ヨギー/ヨギー・インスティテュートにて、エグゼクティブ・ディレクター
インド、日本で、ヨガと瞑想を探求しながら、誰しもが持つ良さや価値を引き出せるよう、多角的な視点で、ヨガと瞑想の普及に努めている。

そもそも瞑想とは?

瞑想とは、呼吸を整え、自分と向き合いココロを整理すること。そして、自分の本質とつながることです。ミランダ・カーやマドンナ、ジェシカ・アルバなど、瞑想を実践していることを公表する海外の有名人が増えたことでも、注目されています。瞑想をすることは、自分のココロと向き合う訓練をすることといえます。私たちには、楽しい記憶とそうでない記憶がからなずあります。思い出したくない辛い記憶をうまくコントロールし、惑わされずに生きていきたいと思ったことはありませんか。瞑想は、自分がなにかの思いにとらわれたときに、本来の自分に立ち戻るためのツールと考えてみてください。

瞑想は難しい!?

瞑想というと、「寝てはだめ、考えごとをしてはだめ」というイメージが強く、難しく考えられがち。でも本当は、そんなに難しくはありません。たとえば、自転車を乗るのに誰もが訓練をしたように、トレーニングをしてコツさえ知れば、誰もができるようになるのです。

まずは、ぼーっとすることからはじめてみる

なにも考えずにぼーっとする時間を過ごすことも、瞑想に近い効果があるといわれています。「ぼーっとする時間」には、ふだん使われることのない脳の一部が活性化することが最近の研究によってわかってきました。たとえば、スマホをしまって、カフェで休みながら通行人を眺める。電車のなかでなにも考えずにただぼーっとする。これだけで十分にリラックスができるはずです。

瞑想は、あなたの空き時間を最も有効に活用する方法

電車のなかやランチタイムは、ついついスマホを見たくなるもの(もしかすると今もそうかもしれません!)。でも人間には、得た情報を整理するための時間が必要です。スマホを手に取りたい気持ちを抑えて、まずはなにも考えずにただ静かに過ごしてみてください。そして、可能であればぜひ呼吸に意識を向けてみてください。鼻から吸って、鼻から吐く。吸う息より吐くときに少しずつ長く吐いてみてください。これを3分くらい続けて、そのあと同じくらいの時間をかけて自然な呼吸を観察してみる。すると、副交感神経が優位になり、簡単に瞑想状態に入ることができます。寝る前に行うと、睡眠の質が変わるのでオススメです。

雑念が浮かんでしまうあなたへ

たとえば、あなたがなにかに向かって道を歩いていると想像してみてください。歩いていれば人とすれ違い、追い抜かれたりもします。瞑想とは、膨大な記憶と感情のなかを歩いているようなもの。当然それを見ないでいられるはずはありません。目を開いているとき以上に、いろんな記憶や感情が浮かんでくるでしょう。だからこそ、見るけどそれを気にしない、手放していくことが大切です。そして、淡々とただ歩くことに立ち戻ればよいのです。まずはそれを続けてみてください。そのうちに、自分のなかに静けさを感じたり、幸福感を味わったりできるようになるでしょう。気の持ちようが変わると、世界の見え方も変わってきます。

寝てしまっても平気?

瞑想中に寝てしまうことは大いにありますが、気にする必要はありません。むしろ寝るということは副交感神経が優位になってリラックスしたという証。瞑想中の睡眠は、自分の意識がよいところにいこうといしているなかで起こっているものなので、ふつうの睡眠よりもクオリティの高いものとなります。

瞑想の入門として、ヨガがオススメ

ぼーっとしろと言われてもどうしてもいろいろ考えてしまう、という人は、ヨガからはじめていくのがよいと思います。カラダを動かすことに意識を向けたり、呼吸に集中することで、別のことを考えずにいられます。これは瞑想への入り口と言えます。また、副交感神経を優位にしてリラックスする目的においても、ヨガは有効です。ヨガでは、バランスを取ったり少しチャレンジングなポーズもありますが、そのあとにはかならずおやすみのポーズが入ります。つまり、クラスのなかでオンとオフがあるのです。そして最後には、「シャバアーサナ」という究極のリラックスのポーズですべてをリセットします。

瞑想を通じて目指していくこと

なにも考えないようにしても、最近起こったことがついつい頭をよぎる。ココロはそういう動きをするものです。でもそれは、表面的なところにばかりフォーカスしてしまっているということ。それを乗り越えて、自分の夢や、人生のより深い目的に目を向けることができれば、本来持っている力を発揮できるはず。ヨガにおける瞑想の目的は、「自分の本質とつながる」こと。瞑想はそのためのツールといえます。これを読み終えたらぜひスマホを置いて、静かな時間を過ごし、自分の本当にやりたいことを見つける時間を作ってみてください。