体にできるニキビはカビが原因?マラセチア菌とは?
顔や体には、常駐的に「カビ」が存在していることをご存知でしょうか?
このカビはマラセチア菌という、ごくありふれたカビの一種で、普段は特に悪さをするわけではありません。
しかし増えすぎればニキビをはじめとした肌トラブルにつながってしまいます。
体にできるニキビの大半がこのマラセチア菌とも言われており、治りにくいので厄介な存在なのです。
マラセチア菌とは?
ニキビの原因となるのは「アクネ菌」というのが常識ですが、アクネ菌は顔のニキビの原因となることが多いです。
それに対し、マラセチア菌によるニキビの大半が体ニキビ。
マラセチア菌は5種類あるのですが、その中で「マラセチア・ファーファー」が曲者。
マラセチア・ファーファーは皮脂をエサにしており、湿度の高いところを好んでいます。
そのため、比較的皮脂が多く分泌されやすい背中をはじめ、肩や胸などに発生しやすいです。
マラセチア菌のニキビは見た目に特徴がある
一般的なニキビは、ポツンと大きなニキビになりやすいのに対し、マラセチア菌によるニキビは小さな赤みのあるニキビ状のものが広範囲に広がりやすいので、マラセチア菌の知識がある人なら一目見ればわかります。
ただ、知識がない場合はふつうのニキビと勘違いしやすいため、間違ったスキンケアをしてしまうことも。
ニキビの中には芯がない
マラセチア菌がつくるこのボツボツ、正確にはニキビではありません。
それはなぜかというと、普通のニキビのように毛穴の中に芯がないからです。
症状がひどくなると、膿胞ができることもあります。
脂性肌の人は特に注意
皮脂量が多く分泌されやすい脂性肌の人は、マラセチア菌による体ニキビができやすい傾向があります。
顔はアクネ菌のニキビ、体はマラセチア菌によるニキビというダブルパンチなので、なかなか憂鬱ですね。
夏に症状が広がりやすい
マラセチア菌は皮脂が多く湿度が高い環境で繁殖しやすいため、高温多湿である夏はもっとも増えやすい時期です。
一年の中でも皮脂がたっぷり出る上に、汗をかきやすく肌が潤っている夏は体のニキビが急増するので注意が必要。
マラセチア菌によるニキビは自力では治りにくい
マラセチア菌によるニキビは、自己流のやり方では治りにくいと言われています。
例えば、背中にマラセチア菌が原因のニキビができた場合、普通のニキビと勘違いしてよく洗ったり、逆にニキビだからとあまり触らないようにする人もいるでしょう。
マラセチア菌はふつうのケアではまずよくなりません。抗菌剤で菌を除去しない限り、自力では治りにくいのです。
皮膚科で治療するのが一番の早道
自力ではほとんど治すのが難しいマラセチア菌のニキビですが、皮膚科での治療なら比較的早く治りやすいと言われています。
比較的ありふれた皮膚疾患なので、検査も簡単。
皮膚科では、塗り薬の抗菌剤やひどい場合は内服薬を処方されます。
マラセチア菌のニキビを自力で治せる?
一度マラセチア菌が原因のニキビができてしまうと、自力で治すのはきびしいです。
皮膚科で診察してもらうのが一番早いですが、病院に行く時間がない、という人もいますよね。
そういう場合は、抗カビ剤の入ったボディソープやティーツリーなどのカビに強いエッセンシャルオイルを使う方法もありますが、症状がひどい場合はお医者さんに診てもらった方が断然早いです。
また、症状をひどくしない、再発させないためには以下のことを気を付けるようにしましょう。
患部を清潔に保つ
「皮脂が豊富で水分もたっぷりある場所」が大好きなマラセチア菌。
この菌によるニキビを抑えるには、皮脂や水分が増えたら洗ったりふき取るなどして患部を清潔に保つようにしましょう。
具体的には、汚れたらお風呂やシャワーで洗う、汗をかいたら拭いたり着替える、通気性の良い服を着る、などです。
アクネ菌によるニキビと同様に、洗いすぎは肌の乾燥を招いてしまうので、やりすぎにも注意しましょう。
タオルやブラシの洗浄と乾燥
盲点になりやすいのが、お風呂で体を洗う時に使うタオルやブラシ。
ざっと洗ったらそのまま置いていませんか?
お風呂は高温多湿なので、雑菌が繁殖しやすいので気を付けましょう。
せっかく体をきれいにしても、そのタオルでまた体を洗ったら効果がないだけでなくニキビが悪化する恐れもあります。
使用後は洗い、よく乾かすようにしましょう。
マラセチア菌に負けない体づくりを
これはふつうのニキビにも共通しますが、食生活が乱れていたり睡眠不足、ストレスなどにより免疫力が弱まると、症状が悪化してしまうことも。
マラセチア菌に負けない体づくりには、生活習慣を整えることも大切です。
おわりに
ニキビだと思ってケアしていたのに、全然治らない体ニキビがあったら、それはマラセチア菌の仕業かもしれません。
ニキビがどんな状態なのか、じっくり見て正しいケアや治療を行いきれいな肌を目指しましょう。