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人間はだれしも、程度はいろいろあれど体臭というものはあると思います。それは食べ物や体調、年齢と原因もさまざまです。わかっていても、やはり気になってしまうニオイというものはあります。気になる程度であればまだいいのですが、気分が悪くなってしまうこともあります。

これはつらいですよね。通勤電車やバスなど満員状態のときや、職場のオフィスなど逃げようがないときは特につらいです。そんな私にも思い出深いニオイ事件がありました。

 

雨の日の社内に必ず漂うゴム臭い体臭、臭いの原因は外食好きな女性

ある雨の日仕事に集中していたときの事、人の動きで起こる微風に時々ふんわりとしたニオイがのって鼻を刺激します。その時は忙しくてあまり気にしていなかったのですが、いつまでたってもニオイは時々ふんわりと漂っています。

今までに嗅いだことのないニオイで、形容しがたいものでした。ゴム臭いとでも言いましょうか。ふと気づいて「もしかして私自身からなのでは?」と思い慌てて色々体勢を変えたり、体の一部を仰いでみて自分を臭ってみましたが私が原因ではないようでした。

そうすると思い当たる人物は一人しかいません。アノ同僚しかいません。彼女は少々ふくよかでおおらか、しかし神経質な人物なのですが、ほとんど身なりを気にしない人であまりおしゃれなどには興味がないようです。

それから気になって彼女をよく観察するようになってしまったのですが、なるほど、どうやらニオイの原因は彼女にありそうでした。他愛ない話の中に出てくるのは夕飯は何を食べたなどの報告なのですが、聞いているとどうも毎日外食のようです。

朝はコンビニのパンやおにぎり、お昼もおにぎりと炭水化物ばかりで、ファーストフードも大好き。間食はもちろんスナック菓子やおせんべいを毎日3~4袋買ってきては、帰るころにはすべて食べ終わっています。

野菜をあまりとっていないようで、ニオイがしても納得がいく食事内容でした。女性の加齢臭も気になるお年頃になってきたころでしたし、喫煙していたのでニオイの加速度は増したかもしれません。何度かそのニオイがすることがありました。

 

異臭を放つ職場の同僚のせいで仕事も手につかず、上司に体臭を指摘するように頼まれる

たいていは雨の日のようで、霧雨程度であればヨーロッパの人のように傘を差さない彼女の髪や洋服はしっとりと塗れています。怖いけれど確かめなくてはいけない・・・。仕事どころではありません。ニオイの出どころを突き止めなくては!と、不思議な使命感に支配されている私です。

するとどうでしょう。やはり彼女が通った後でふわっと今まで嗅いだことのない、人の体から発せられるはずのないニオイがしていました。私ではなかったことに安心しましたが、いくらファッションに興味がないとしても女子なので「なんか臭いよ」だなんて言ったら傷つくだろうな、と思い悩んでいました。

そんなニオイ事件が時々起こるのですが、同じオフィスにいる人に聞いてみると気づいている人もいました。仕事中にそのニオイで気分が悪くなることがそろそろつらくなってきたころ、思い切って上司に相談をすると「あなたから直接伝えて」と言われました。

 

勇気を出して同僚に体臭を指摘、数年に渡り悩まされ続けた体臭問題が解決

なんという衝撃でしょうか。私の口から「あなた臭いですよ」と言えと。相談した意味が全くありませんでした。まいったなぁ~、と思っているとまた朝から雨が降っています。「ああ、今日も臭いのだな」という思いと「臭いよって伝えなくちゃ」という二重攻撃。

重い気持ちで出勤すると、予想通り彼女はいつものニオイをフワンフワンと小さな風に乗せてばらまいています。上司の方を見てみると、私の顔を見て「行け!」と目で合図をしています。なんということだ、これでは言わないわけにはいかないではないか。仕事したい、仕事に集中させてほしい。

雪隠詰めの私は意を決して本人に言いに行きました。できるだけ彼女が傷つかないようにと、語彙力の乏しい私がひねり出した言葉は「ねぇ、どこか具合悪い?時々体臭が強いときがあるよ」でした。彼女は私の言葉を聞くと「え?臭い?今日は汗かいたからなぁ」と言っていました。

「いや、汗とかそんなニオイじゃなくて、絶対体のどこかが悪いサインのニオイだと思うんだけど。強さはさほどないけど、でも普通のニオイじゃないよ?」という言葉は噛み殺し、「そうなの?でも、どこか悪いところがあるかもしれないから年齢もあるし、気を付けてね」とフォローを入れました。

数年に及んだニオイ騒ぎ(自分の中だけなのですが)は、こうして解決していったのです。彼女は暑い夏でも水風呂ではなく、きちんとお湯のシャワーを浴びるようになったようです。私は現在その職場を離れてしまったのですが、あんなことを社内の人間に言わされた平社員は後にも先にも私くらいなものだと思います。

 

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