【VST】団地DTMerの強い味方!スピーカーシミュレーターのススメ【比較音源あり】

こんにちは、れとんちょです。
今回はいくつか、スピーカーシミュレーターと言われるプラグインについて触れたいと思います。

スピーカーシミュレーターとは


簡単に言いますと、モニターヘッドフォンでスピーカーの音を再現しましょうというものです。
ギターやベースのスピーカーシミュレーターとはまた違ったジャンルのものになりますので、混同注意です!
MixやMasteringの作業は普通に考えれば、作業中はモニタースピーカーで音を聴く、ヘッドフォンで音を聴く、調整をする…の繰り返しになると思います。
しかし、誰もがモニタースピーカーで大きな音を出せる環境にいるかと聞かれると、そうでもありません。
ご自宅で作業をされるDTMerの中にはモニターヘッドフォンのみで曲作りを行ってる方もいらっしゃるでしょう。

そんな時、ヘッドフォンで作業をしながら、実際にスピーカーから音を出すとどうなっているのかを確認できるようなプラグインがあるとしたら…?
スピーカーシミュレーターとは、そういった類の願いを叶えるアルトベンリなプラグインになります。

Dotec-Audio DeeSpeaker

まずひとつ目のご紹介はDotec-Audio DeeSpeakerです。
こちらは無料のプラグインとなっております。

こちらのプラグインでは1メートル先に45度で置かれたスピーカーをヘッドフォンで再現します。
ご自身とスピーカーの位置関係は、ちょうど二等辺三角形のような形ですね。
平面の図形で言えば、底辺の頂点ふたつにスピーカーが設置され、高さ1mの地点で聴いている感覚です。
操作はいたって簡単、マスタートラックの最終段にインサートして、プラグインを有効化するだけです。

ちょっと音場が狭くなったような感じをご確認頂けましたでしょうか?
また、各音域も違った聞こえ方になっているかと思います。

beyerdynamic virtual studio

ふたつ目のご紹介はbeyerdynamic(ベイヤーダイナミック) virtual studioです。
こちらも無料のプラグインとなっております。

どのようなセッティングになっているのかは定かではないのですが、こちらのプラグインは「L/Rステレオ」「5.1chサラウンド」「カーステレオ」「コンサートホール」の4種のプリセットの中から選ぶ形式となっております。
こちらも使い方はマスタートラックの最終段にインサートして、プラグインを有効化するだけです。

出音はこのような感じです。(今回は上記プリセットの中から「L/Rステレオ」を選択)
※必ずヘッドフォンでご視聴ください。
こちらも同じく、音場や音域の聞こえ方の違いを感じて頂けましたでしょうか?

IRCAM HEar

最後に、IRCAM HEarのご紹介をさせて頂きます。
こちらは有料のプラグインです。

IRCAM HEarは、オーディオ素材をスピーカーから再生した際の様々な事象をモデリングする技術に基づき、ステレオまたはサラウンド・ミックスを、一般的なステレオ・ヘッドフォンで再現します。
(公式より)

こちらは一般的な「L/Rステレオ」~「7.1chサラウンド」までをサポートしています。
設定によってスピーカーの角度も自由に決められるのですが、ここでは最初にご紹介したDeeSpeakerとの比較という意味で、IRCAM HEarの推奨値の60度に加え、DeeSpeakerの設定値である45度設定のサウンドも用意しました。
具体的には、スピーカーとご自身の位置関係が正三角形になるか、二等辺三角形になるかという感じですね。
こちらも同じく、マスタートラックの最終段にインサートして、プラグインを有効化するだけです。

出音はこのような感じです。
※必ずヘッドフォンでご視聴ください。
こちらも上記ふたつのプラグインと同じく、音場や音域の聞こえ方の違いを感じたと思います。

おわりに

今回は3種類のスピーカーシミュレーターをご紹介させて頂きました。
ちなみに、今回管理人のモニター環境に一番近かったのはIRCAM HEarの60度設定のL/Rステレオです。
(モニタースピーカーはEVE Audio SC203、設置環境は大体1mの60度です)
お使いのヘッドフォンでも音質が変わってくると思いますし、これらのプラグインはどれがお勧めとは一概には言えなく、音に味付けをするような用途のプラグインではないので、音の好みや良し悪しではなくご自身の環境に一番近い音をチョイスされると良いと思います。

ここで、上記音源まとめて比較をしてみましょう。
※必ずヘッドフォンでご視聴ください。
個人的には特に夜中に作業をする事が多いので、このようなプラグインは非常に助かります。
あくまでも参考程度の音にはなるのでしょうが、あったらあったで有効活用できそうなジャンルのプラグインだと思います。

前回ご紹介させて頂いたDotec-Audio DeeGainのような、あったらあったで便利、無ければ無いで不自由はしないような類のものですね。
と、言うことは、きっと所持していた方が良いと思いますので、有料はともかく、無料のプラグインに関しては是非ともお試し頂ければと思います!
また、上記3種のスピーカーシミュレーターにはリミッター的な機能はありませんので、ピークが付かないように気を付けましょう。
(プラグインを有効化したまま書き出す事はまず無いとは思いますが)

それでは、今回はここまで!
またお会いしましょう~。