最近は漆喰や珪藻土、土壁と言ったいわゆる塗り壁が見直されてきています。
塗り壁は仕上げによって風合いや色合いが大きく異なり、独特の風合いをかもし出すうえ、湿度を調整する効果があり過ごしやすい空間を作るために大きく役立ちます。
とは言え、塗り壁は一般的なクロスに比べデリケート。
基本的に水を使えないので、ほこり取りや汚れの落とす方法に頭を悩ませる方も多いでしょう。
特に、レトロな香り漂う古い土壁や砂壁は衝撃にも脆く、ポロポロと壁材が剥がれてくることも珍しくありません。
そこで今回は、難しいイメージが強い古い土壁のほこり取りと汚れの落とし方について、お馴染みの掃除道具、はたきを使う方法を紹介しましす。
古い土壁のほこり取りにはたきを使おう
そもそも湿気を調整して空間を快適に保つ作用がある土壁は、その性質ゆえに水分は厳禁。洗剤や水を吸収してシミになることがあるからです。
そのため、土壁の掃除は基本的に水を使わずにほこりや汚れを取り除きます。
用意するもの
- はたき
- 箒か掃除機
- できれば新聞紙
①窓を開ける
最近の掃除機は高性能なので、掃除中にほこりやゴミが舞い上がることは少なく、床掃除だけの場合は換気は必要ありません。しかし、壁や天井など高い場所を掃除する場合は、取り除かれたほこりやゴミが足元へ落ちてきますので、掃除機を使った床掃除に比べるとどうしてもほこりが舞い上がりがち。
できれば天気がいい日に窓や扉を開けて換気してから、掃除にとりかかりましょう。
②新聞紙で部屋の家具や調度品を保護する
ほこりやゴミは、高いところから低いところへ落下します。そのため、取り除かれた土壁のゴミやほこりが積もらないように室内の家具や調度品を保護しておきましょう。
新聞紙を使うと処理が簡単なのでオススメ。
ただし、頻繁に壁を掃除する習慣があるご家庭は、舞い上がるほこりの量がそれほど多くないので、省略しても構いません。
③はたきで土壁のほこりを下へ落とす
いよいよはたきの登場です。最近はほこりやごみが舞い上がらないような、静電気で絡めとるタイプのワイパーも販売されています。
ほこりを取り除くだけであれば、こちらのほうがほこりが部屋に散乱せずにいいのでは?と思う方もいるでしょう。
確かに、ほこりやゴミが離れないワイパーは便利ですが、土壁の表面はクロスと違いザラザラ。
土壁によっては、ワイパーのふわふわが表面を傷める原因にもなるので、できればはたきを利用しましょう。
和室の壁4面をはたきをかけたとしても、せいぜい1分程度。
頻繁に行うことでほこりが土壁に吸着せずほこりの量そのものが減っていきます。お手軽さと効果に家中ためしたくなるかもしれませんね。
④下に落ちたゴミやほこりを取り除く
最後は壁から落ちたゴミやほこりを掃除機やほこりで取り除きます。床を掃除する前に、丁度品や家具に降ってきたほこりやゴミも忘れずに払い落としましょう。
足元が畳の場合は、傷めないように掃除機の畳モードか箒を使ってください。
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土壁がぽろぽろ崩れる場合は?
特に、古い土壁によくあるのですが、仕上がりによっては刺激に弱くポロポロと剥がれてくることも珍しくありません。いくら掃除のためとは言え、ちょっとしたことで削れる土壁に、刺激するようなはたきや雑巾は抵抗が出てきます。
土壁がはがれやすくなている場合は、掃除の前に壁材の結合力を高めましょう。
用意するもの
- 霧吹き
- 水
- 木工用ボンド
土壁の結合力を高める、と言ってもなにも難しいことはありません。
1:1の割合で水と木工用ボンドを混ぜ合わせた液体を、霧吹きで土壁に塗布するだけ。
ポイントは、かならず霧吹きを使うことです。
先ほども触れた通り、土壁は高い給水力のために水は厳禁。
霧吹きを使うことで、ごく少量の水分量で土壁にまんべんなく木工用ボンドが行き渡り、土壁の結合力を高めることができるのです。
とは言え、シミになる可能性もゼロではないので、必ず目立たないスペースで試してからチャレンジしてください。
土壁の汚れの落とし方
タバコのヤニ、子供の落書き、衣類や家具の染料、手垢など汚すつもりはなくとも、知らず知らずのうちに壁は汚れているもの。水に強いクロスであれば雑巾やスポンジでゴシゴシ、とできますが、土壁ともなるとそうはいきません。
小さな汚れであれば消しゴムや、水に濡らさずにメラミンスポンジで優しくこすれば簡単な汚れは取り除けます。
それでも落ちない場合は、300番以上の細かなサンドペーパーを使えば、表面の汚れは取り除けます。
ただし、新しい面が出てくることで、周りと色合いや質感が変化することがあるので、深追いは禁物です。
基本的に土壁の汚れを落とすには、何よりもスピードが命。土壁は水を吸うので、時間が経てば経つほど汚れが奥まで染みこみ、ぬり直す以外の方法がなくなります。
表面が柔らかく、水を吸う土壁のお手入れは何かと気を遣います。
しかし和室特有の気持ちよさは、そうしたデリケートな素材から編み出されるもの。
こまめなメンテナンスで、気持ちのいい和室でお過ごしください。
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